ケース別転職ノウハウ

【女性編】40代の転職は資格が活きる!保有資格別オススメ職種一覧

転職を検討している40代女性の中にはビジネス関係の資格をもっている人も多いでしょう。資格を持っているなら資格を活かした転職が有利です。保有資格別におすすめの職種や業種を見ていきましょう。

1. MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の資格が有利な転職先業種・職種

MOSの資格をもっている40代女性であれば、事務職全般において有利でしょう。

転職は年齢が上がると不利になる傾向がありますが、ある程度のスキルや資格をもっていれば40代でも転職可能です。事務職においてはWordやExcelを使ってデータの入力や処理などを行う機会が多いため、MOSの資格が活きてきます。複雑なデータも扱えるようであれば、重宝されることもあるでしょう。

前職まででWordやExcelを使う機会が多かったことをアピールしても、具体的にどの程度のスキルがあるのか、人事担当者は判断し難いです。MOSの資格をもっていれば、もっているスキルの程度を客観的に判断できます。

 

事務職の中でも営業事務なら、MOSの資格を活かせる場面が多いです。営業事務は主に営業職のサポートをします。報告書やプレゼンなどで使用する資料を作成する機会が多く、WordやExcelを使いこなす能力が求められます。MOSの資格をもっている人なら、ピボットテーブルを使ったデータ分析もこなせるため、営業事務の仕事に向いています。

MOSのWordとExcelはスペシャリストとエキスパートの2つに分かれていて、エキスパートの方が上という位置づけです。しかし、エキスパートの方の試験内容はスペシャリストの方の範囲を含んでいるわけではありません。スペシャリストとエキスパートの両方をもっているのが望ましいです。

 

営業事務の仕事は他の事務職の職種と比べて、社外の人と話をする機会が多いです。そのため、コミュニケーション能力も要求されます。コミュニケーション能力にあまり自信がなければ、一般事務がおすすめです。

一般事務においても、WordやExcelを使う機会は多く、MOSの資格があれば有利に扱われるでしょう。ただ、給与に関しては営業事務の方が一般事務よりもやや高い傾向にあります。仕事で使うWordやExcelのスキルも、営業事務の方が高めです。

2.簿記検定の資格が有利な転職先業種・職種

簿記の資格はいくつかありますが、その中でも日本商工会議所の簿記検定は難易度が高く、社会的な評価も高いです。1級から3級までと初級がありますが、2級以上をもっていれば、転職で簿記に関する知識があることをアピールできます。経理事務の職種に転職する場合に有利でしょう。3級の場合には簿記の知識をアピールする材料としてはやや弱いです。

経理事務の求人は、簿記検定の資格を応募に必要な資格として挙げていることが多いですが、資格をもっていることに加えて実務経験も要求されます。40代であれば20年以上の実務経験をもつ人もいます。簿記検定は3級だけでも、実務経験が長ければ採用に繋がるケースは多いです。

今まで働いてきた業種と同じ業種か近い業種なら、経理処理の方法も似ているため、採用後仕事に慣れるのも早いでしょう。

中小企業であれば3級くらいの知識で十分です。経理担当者の人数も少ないため、資格よりも実務経験が重視されます。また、小規模の会社であれば、経理だけでなく事務全般をこなす場合も多いです。簿記3級とあわせて、他のビジネス関係の資格もあれば有利です。

簿記検定2級以上をもっていれば、一般企業の経理事務の他に、会計事務所職員もおすすめです。

経理の仕事は、業種によって処理方法が異なる点が多いです。一般企業の経理事務と異なり、会計事務所の場合には多数の顧客企業の経理について取り扱います。そのため、複数の業種について経理処理のやり方を覚える必要があります。

簿記検定で問われる知識はあくまで一般的な処理方法であるため、転職後も覚えることがかなり多いでしょう。簿記検定の資格を持っていることに加えて、新しいことをどんどん覚える、やる気のある人におすすめです。

1級をもっていると経理職への転職で有利だと思われがちですが、40代くらいの年齢であれば実務経験の方が重宝されます。また、1級の資格と、それに見合う実務経験も兼ね揃えていれば、大企業への転職も目指せるでしょう。

3.情報処理検定の資格が有利な転職先業種・職種

40代で転職活動をしている人の中には情報処理検定の資格をもっている人もいるでしょう。情報技術に関する資格であるため、IT関係の業種へ転職するのに有利です。これまでIT企業で働いていた人が、同業種の他企業に転職する際にも役立つでしょう。資格と合わせて実務経験もあれば尚良いです。現在では一般企業においても、情報処理に関する深い知識をもち合わせている人材を必要としています。

 

情報処理検定の1級と2級はビジネス情報部門とプログラミング部門に分かれています。どちらか一方に合格していれば、情報処理検定の資格をもっていることになります。両方もっている人も多いです。

IT企業への転職を目指すなら、プログラミング部門の1級をもっていると有利ですが、両方の部門で1級を取得していることが望ましいでしょう。情報技術の分野は進歩が著しく、数年離れていただけでも大きく変わってしまうことが多いです。しかし、情報処理検定の資格をもっている人であれば、情報処理に関する基本的な考え方が身に付いています。そのため、多少のブランクがあっても、比較的短期間で埋めることが可能です。

 

一般企業への転職を目指す人にとっても、情報処理検定の資格は役立ちます。MOSの資格と同様、営業事務への転職では特に有利に働くでしょう。ビジネス情報部門の1級や2級を持っている人であれば、ExcelやAccessを使用して資料を作成したり、データを分析したりできます。

複雑なデータを取り扱う際にも早く正確に処理できる人であれば、営業事務の仕事に向いているでしょう。一般事務や総務事務においても、Excelを使ったデータの処理や分析を行う機会は多いです。

また、一般事務や総務事務でExcelを扱うのに必要とされる関数などの知識は、多少年月が経過してもそう大きく変わりません。数年前に一般事務や総務事務の仕事をしていた人でも、同じ職種に就くならそれほど困らないでしょう。当時の知識をそのまま使えることが多いです。若い頃に一般事務や総務事務の仕事をしていて、現在別の職種に就いている人でも、再び事務職の仕事に就けます。

4.秘書技能検定の資格が有利な転職先業種・職種

秘書技能検定は、その名称から秘書の仕事に就きたい場合に役立つ資格だというイメージが強いでしょう。

秘書の仕事に就きたいのであれば、1級か準1級なら、相応に評価されることが多いです。しかし、2級や3級の場合にはもっていても秘書の仕事に就くのは難しいでしょう。ただ、秘書の仕事の経験が長い人であれば、2級や3級くらいでも採用されるケースは多いです。

また、秘書技能検定ではビジネスマナーやビジネススキル、一般常識など、社会人として仕事をするのに必要な知識全般について問われる内容です。そのため、秘書技能検定の資格をもっていれば、事務職全般で有利に扱われます。特に1級と準1級は筆記試験だけでなく面接方式の2次試験もあるため、知識だけでなく社会人として如才ない立ち振る舞いができることを証明できるでしょう。

秘書技能検定の資格を持って転職活動をしているのであれば、秘書の仕事にこだわらず、総務事務や営業事務、一般事務などの求人にも応募してみるのもおすすめです。

特に営業事務の仕事内容は秘書の仕事と共通する部分が多く、秘書技能検定の資格が活きてきます。秘書は1人の上司をサポートするのに対して、営業事務の仕事は複数の営業担当者をサポートするのが大きな違いです。

細々としたことをオールマイティにこなさなければならないことが多いため、秘書技能検定の資格と合わせて簿記や情報処理、語学などの資格も併せもっているとさらに有利でしょう。

 

結婚や出産を機に退職し、40代になってから再び仕事を探している女性であれば、基本的なビジネスマナーを忘れてしまっている場合も多いです。秘書技能検定の資格をもっていれば強い武器になります。社会から遠ざかっていた期間が長くても、ビジネスマナーには自信があるとアピールできるでしょう。

人手不足が叫ばれる中でも、事務職は求人数に対して求職者数が多く、競争率が激しいです。事務職の仕事に就きたくても、なかなか採用されず他の職種に就く場合も少なくありません。

そのような中でも、秘書技能検定の1級や準1級をもっていれば、採用される確率は上がるでしょう。

5.簿記実務検定の資格が有利な転職先業種・職種

簿記の資格のうち簿記実務検定は難易度が低めで、主に商業高校の生徒が受験しています。現在40代の人でも、高校時代に取得した人もいるでしょう。簿記実務検定の資格をもっている人なら、経理職や会計事務所職員がおすすめです。

ただ、40代の人が転職で役立てるのは難しいと思ってしまう人もいるかも知れません。

簿記の資格であれば、日商簿記検定の難易度のほうが高く、簿記の知識があることをアピールできます。やる気と実務経験が十分にあれば、簿記実務検定でも問題なく採用されることも多いです。

ただ、会計事務所職員の場合には、一般企業の経理事務よりも高度な知識を使うことが多いため、日商簿記2級程度の知識がないと厳しいかも知れません。

また、簿記実務検定の資格をもっていて実務経験が長い人でも、ブランクのある人もいるかも知れません。簿記や会計の分野は、法改正などで処理のやり方が変わることも多いです。

しかし、ごく基本的なことはあまり変わりません。簿記実務検定の資格をもっている人なら、簿記の基本的な考え方が身に付いているため、処理方法が昔と違っていることに関しても柔軟に対応できるでしょう。

6.40代女性の転職は資格が活きる

40代女性の転職は即戦力として厳しい目で見られがちですが、職種や業種によっては資格をもっていると有利になることがあります。資格と実務経験をアピールし、やる気を見せることで採用に繋がるでしょう。

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