土木作業とは？

土木作業とは、土石や木材などを使用して行われる工事の総称です。建築物を作るために必要な基礎工事や造成工事などが土木作業に含まれます。

土木作業の主な仕事内容

土木作業の具体的な内容は、道路工事やトンネル工事、土地区画整理工事など多岐にわたります。土木作業の主な仕事内容は次の通りです。

道路工事

道路工事は、新たな道路の作成や、すでにある道路の維持・補修のための作業です。砕石や砂を敷き固めて道路の土台を作ったり、アスファルトやコンクリートで道路の表面を仕上げたりします。

トンネル工事

トンネル工事は、山や地下などを通るトンネルを作るための工事です。重機を使って土や岩を掘る掘削工事や、トンネルの内壁を支えるための資材の設置、地下水の侵入を防ぐための施工などが含まれます。

土地区画整理工事

土地区画整理工事は、市街地の土地を整理し、住みやすい環境を作るための工事です。土地の高さを調節するための造成工事や、公園・公共施設の整備などを行います。

農業土木工事

農業土木工事は、田畑を作るために必要な環境を整えるための工事です。農業用水を確保するための用水路整備や、田畑の水はけを良くするための排水路整備などを行います。

河川工事

河川工事は、洪水や土砂崩れなどを防ぐための工事です。川底の土砂を取り除いて水の流れをスムーズにする工事や、コンクリートや石積みなどで堤防を強化する護岸工事などが含まれます。

海岸工事

海岸工事は、高潮や津波による被害を抑えたり、波による海岸の浸食を防いだりするための工事です。埋め立て工事や護岸工事、防波堤の建設工事などを行います。

橋梁工事

橋梁（きょうりょう）工事は、川や道路などを横断する橋を作るための工事です。橋を支える基礎部分や橋の上部構造の作成、舗装工事などが含まれます。

ダム建設工事

ダム建設工事は、治水や農業用水の確保、発電などを目的としたダムを作る工事です。ダムの土台を固める基礎工事や、コンクリートや土石を使ったダム本体の建設などが含まれます。

空港建設工事

空港建設工事は、航空機が離着陸するための滑走路やターミナルを建設する工事です。安全に離着陸できるようにするための地盤改良や舗装工事などを行います。

下水道工事

下水道工事は、汚水や雨水が下水処理施設に流れるようにするための工事です。地面の掘削や下水管の設置、マンホールの設置などが含まれます。

森林土木工事

森林土木工事は、森林地域での防災や林業の活性化などを目的とした工事です。林道の整備や山間部の水の流れを制御するための工事などを行います。

砂防工事

砂防工事は、土砂災害を防ぐための工事です。山間部の斜面を強化するための工事や、流れ出る土砂をせき止めるための砂防ダムの設置などが含まれます。

土木作業に従事する人におすすめの資格

土木作業には無資格でできる仕事もありますが、資格を取得すると業務の幅を広げることができます。ここでは、土木作業に従事する人におすすめの資格を紹介します。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、土木工事の現場で主任技術者や管理技術者として働くために必要な国家資格です。土木施工管理技士の資格を取得すると、施工計画の作成や工程管理、安全管理などを行うスキルの証明になります。

測量士

測量士は、土地や建物の距離や面積などの測量を行うために必要な国家資格です。測量士の資格を取得すると、測量計画の作成や現場での測量作業、図面の作成などの業務を行えるようになります。

舗装施工管理技術者

舗装施工管理技術者は、道路などの舗装に関する専門知識や技術を証明できる民間資格です。舗装工事の施工管理や、作業員への指導などを行うために役立ちます。

コンクリート技士・コンクリート診断士

コンクリート技士とコンクリート診断士は、土木作業で頻繁に使用されるコンクリートの扱いについての専門性を証明できる民間資格です。コンクリート技士の資格取得を通じて、コンクリートの製造や施工、管理などに関する知識が身につきます。コンクリート診断士の資格は、コンクリートで作られた構造物の診断や維持管理などに役立ちます。

まとめ – 土木作業の仕事内容や求められる資格はさまざま

土木作業には、土地の整備や加工、舗装などさまざまな仕事が含まれます。道路やトンネル、橋などのインフラを作るための工事から、ダムや航空設備の建設、河川や海岸、山林の保護まで、土木作業の内容はさまざまです。土木作業に役立つ資格には土木施工管理技士や測量士などがあるため、キャリアアップや転職を目指す方は資格取得を検討してみましょう。

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