製造業の主な職種1【商品企画・設計分野】

まずは、商品の企画や設計に携わる職種についてみていきましょう。

商品企画

商品企画は、消費者のニーズや市場のトレンドなどを分析した上で、新商品のアイデアを考える職種です。また、既存の商品のリニューアルを企画する場合もあります。調査データをもとに、ターゲットユーザーや商品のコンセプト、商品名、機能やデザインの方向性などを決めることが主な仕事です。

研究開発

研究開発とは、新しい技術や素材を使って、新商品を開発したり既存の商品を改善したりする職種です。試作品の作成や性能のテストを繰り返し、より良い商品の開発に取り組みます。また、品質の向上だけでなく、コスト削減や生産効率のアップを目指した研究を行う場合もあります。

設計

設計は、商品の企画に沿って、機能や仕様などを具体的に形にしていく職種を指します。設計担当者の主な仕事は、CADと呼ばれるソフトウェアを用いて、部品の寸法や素材などを詳しく決めることです。製造工程での実現可能性や商品の耐久性、コスト面などを考慮するスキルが求められます。

品質保証

品質保証とは、製品が一定の品質基準を満たしているかを確認する職種です。品質保証の担当者は、機能や安全性に問題のある不良品が市場に出回らないようにする役割を担います。また、製造プロセスの各段階での検査や、問題が発生した際の原因調査、改善策の提案なども品質保証の仕事です。

製造業の主な職種2【生産分野】

次に、商品を実際に作り出す生産分野について、代表的な職種と仕事内容を紹介します。

営業

営業の役割は、製造された商品を市場に広め、より多く販売することです。将来的に取引が発生しそうな見込み顧客へのアプローチや、既存顧客への対応などを担当します。継続的な接触によって顧客との関係性を深め、ニーズに合わせて適切な提案をするスキルが求められます。また、商品のメリットを効果的にアピールするスキルも必要です。

生産管理

生産管理とは、商品の製造に必要な資材や設備、人的リソースなどを適切に管理する職種です。製造プロセスをスムーズに進めるため、スケジュールの作成やコストの管理、納期の調整などを担当します。商品を製造するスピードや品質、コストなどのバランスを取ることが生産管理の仕事です。

製造

製造とは、設計図やスケジュールをもとに、現場で実際に商品を作り出す職種です。工場にある機械を操作して商品を組み立てたり、加工を行ったりします。製造の担当者には、高い技術力と作業の正確さが求められます。

生産技術

生産技術は、生産ラインの設計や管理を行い、より効率的に商品を製造できるようにする職種です。作業プロセスの見直しや課題の特定、新たな機材の導入、既存の設備の改善などを担当します。また、人員配置を決めたり、仕様書を作成したりする場合もあります。

設備保全

設備保全とは、工場内の設備や機械のメンテナンスを行う職種です。工場が正常に稼働できるようにする役割を担います。予防策の実施やトラブル発生時の対処を行い、設備の不具合による収益性の低下や事故などを防ぐことが、設備保全の主な仕事です。

製造業の主な職種3【その他の職種】

最後に、企画や設計、生産以外の主な職種を紹介します。

広報・マーケティング

広報とは、企業の活動や製品の魅力を社外に伝え、ブランドイメージや知名度を高める職種です。プレスリリースやSNSでの情報発信などを担当します。マーケティングは、市場の動向や競合他社の分析を行い、最適な販売戦略を実施する職種です。また、ユーザーへのアンケート調査や、商品販売のための広告出稿などを担当する場合もあります。

資材調達

資材調達は、商品の製造に必要な部品や原材料を選定し、仕入れを行う職種です。品質やコスト、納期などを比較して最適な仕入先を選び、適切なタイミングで資材が揃うようにする役割を担います。また、大量の仕入れなどの条件を提示し、サプライヤーとの価格交渉をすることも資材調達部門の仕事です。

まとめ – 製造業で自分がやりたい職種を見つけましょう

製造業には、商品のアイデアを考えてから実際に製造し、顧客に販売するまでの各プロセスを支える幅広い職種があります。職種によって仕事内容や求められる役割、スキルなどが異なるため、それぞれの特徴を把握しておくことが重要です。商品企画や設計、生産など、今回紹介した製造業の仕事を参考に、ぜひ自分に合った職種を見つけてください。

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