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げんばすたっふ けんせつけんちく 現場スタッフ(建設・建築)

現場スタッフ(建設・建築) とは?

  【大工】
 建主の注文を受けて建築士が作成した図面をもとに、材料を仕入れ、加工して組み立てます。
 昔ながらの鋸やかんな、のみなどを用いて木造家屋の建築に従事したり、鉄筋コンクリート建築の内装の木造部分のみを担当したり、昔ながらの工法に加えて塗装や電気工事などを含む作業も多く見られます。新しい工法に対応する好奇心や、現場での統率力も必要とされますが、建築関係の職種の中では収入は高めで、一般サラリーマンと比べてもやや高めの場合があります。
 大工にも様々な種類があり、神社仏閣など伝統的木造建築物を建てたり、解体修理、復元を行ったりする宮大工や、伝統工法による木造の船を作る船大工など様々な種類があります。

 【鳶】
 ビルや橋といった建設現場で鉄骨を組み立てたり、杭を打ち込んだり、足場を組んだり、解体、土止め、重量物の運搬や高所での機械操作などを行う専門職のことで、鳶工ともいいます。専門性が高く、役割分担がはっきりしているため需要は衰えません。高いところでの作業も伴うため、収入は他の建設作業員と比べてもかなり高くなる場合があります。鳶という呼び名は、材木を扱うための鳶口(金属製のカギのついた道具)を常備していたことに由来します。

 【植木・造園職人】
 庭や公園などで木や草花を植えたり、枝葉の切りそろえ(剪定)を行います。さらに造園職人になると、植物だけでなく石などの配置、垣根の製造と配置、水はけをよくするための加工作業などが含まれ、土木、施工の技術も必要となります。
 昨今では環境への関心の高まりもあるため、植木、造園の技術、知識は今後、従来とは違った形で活躍の場を求められる 場合もあります。

 【左官】
 表面の仕上げの美しさなどを考慮しながら、漆喰などを使って和風木造建築の壁や床を塗るお仕事です。昨今の技術革新により、以前のような職人技は必要とされなくなりつつありますが、きめの細かい熟練した手作業によって日本独特の建築文化を保持しています。

 【土木作業員】
 土木工事の中には、どうしても機械ではできない作業や人力に頼るしかない作業があります。そうした土木作業の現場で、実際に作業するのが土木作業員の仕事になります。土木作業の対象が道路なのか、橋なのか、ダムなのかなどによってそれぞれの専門家がいるので、そうした人たちの指示に従って作業をします。作業場によっては臨時住宅で数ヶ月過ごしながら仕事をすることもあります。

現場スタッフ(建設・建築) になるには?

  【大工】
 専門学校や職業訓練校に入るか、棟梁の下に弟子入りするというパターンが一般的とされます。建築会社や工務店などへ就職して腕を磨き、独立して建築会社や工務店を営む方も多く見られます。資格としては厚生労働省・都道府県、およびその委託を受けた職業能力開発協会が実施する「建築大工技能士(1〜3級)」があり、年2回実施されています。
推奨資格:建築大工技能士3級

 【鳶】
 工業高校などを経て建築会社や独立自営業の事務所などに就職し、技術を習得する方法。また鳶職のみの親方、鳶頭に弟子入りし、技術を習得することも可能。技能を身に付け、社団法人中央職業能力開発協会および各都道府県の職業能力開発協会が実施している「とび技能士(1〜3級)」などの資格を取得すると仕事を得るのに大変有利という傾向が見受けられます。専門性の高い仕事のため、常に安定した求人があります。
推奨資格:とび技能士3級

 【植木・造園職人】
 既存の植木屋へ弟子入りし、造園会社への就職が一般的です。独立して本格的にやっていく場合は、農業系の高校、大学、専門学校などを出て、都道府県知事や 厚生労働大臣の認める「造園技能士(1〜3級)」を取得したり、産業推進技能センターが実施している「造園施工管理士(1〜2級)」を取得しておく方がいいでしょう。最近では現代的ガーデニングなどの普及により、需要が増えていま す。
推奨資格:造園技能士3級、造園施工管理士2級

 【左官】
 左官職人のもとに就職して見習から始めるケース。職業訓練校などで基礎的な技能を身に付けるケース。また「ものづくり大学」で専門的に勉強するケースもあります。一人前の左官になるまでに5〜7年の歳月が必要とされますが、最近では技術進歩によりより扱いやすい素材が増えているようです。減少傾向にあるため、見習の募集などが多く見受けられます。
推奨資格:左官技能士2級・3級

 【土木作業員】
 就業先は主に建設、電気、ガス、水道会社などになります。雇用形態も土木建設会社の常勤者から出稼ぎの季節労働者まで幅広くあります。土木作業には欠かせない縁の下の力持ち的な仕事ですが、ブルドーザーやクレーンを運転する場合は、特別教育を受けるなど、高度な作業には資格が必要となります。一年を通して安定した求人があります。
推奨資格:土木施工管理技士1級・2級、車両系建設機械運転技能者

参考:工事現場の作業員とは?仕事内容やメリット・平均年収などを解説

建設・建築

現場スタッフ(建設・建築)から
転職しやすいのは?

*データは2015年02月当時のものです。