step3いよいよ面接。その前に…
vol. 4 “最後の質問”を事前に用意
面接の最後に担当者から問いかけられる定番の質問 「それでは何か質問はありますか?」 ──皆さんならどのように答えますか?
まさか「特にありません」なんて方はいませんよね?
「うちの会社に興味があれば、聞きたいこと、知りたいことは山ほどあるはず」というのが採用側の認識です。
あなたの本気度をアピールするラストチャンスを決してムダにしないでください!
やる気・本気度をアピールする最後のチャンス
その場で困らないように、“最後の質問”は事前にいくつか考えておきましょう。
特に「仕事内容」については、その会社で働いたことがない以上、どれだけ調べても事前には調べきれないものです。どれほど些細に感じられることであっても、疑問を解消しておいた方が入社後のミスマッチは起きにくくなります。
そのためには面接のたびに同じ質問をしてもいいかもしれません。面接官が異なる場合は、同じ質問を投げかけることで会社のいろいろな側面が見えてきます。
具体的には、ちょっと調べれば簡単にわかる「会社規模」「事業内容」や、“YES/NO”だけで答えられる「抽象的な質問」は避けましょう。
最後の質問が「やりがいはありますか?」では、「ええ、ありますよ」だけで会話が終わってしまいます。
また、経営戦略の根幹についてなど、採用担当者が答えにくい質問もやめておいた方がベターです。組織の規模にもよりますが、人事担当者が経営立案を行っているケースは少ないでしょう。役員面接、社長面接では効果的かもしれませんが、
「私に聞かれても」と思われてはやる気の空回りで終わってしまいます。担当者が答えやすい質問ほど、価値ある返答を引き出せるはずです。
先輩社員から面接中に情報収集
先日、求職者からの逆質問に注目した記事が話題となりました。ある会社の社長が、面接の最後に「何かご質問はありますか?」と聞いたところ、なかなかよい質問が返ってきたというのです。やりとりはこういった感じでした。
- 応募者「差し支えなければ若干立ち入ったことをお聞きしたいのですが」
- 代表「どうぞ」
- 応募者「面接官の皆さんは入社してどのくらいですか」
- 面接官A「12年です」
- 面接官B「8年です」
- 応募者「ありがとうございます。それではAさんは、なぜこの仕事を12年も続けてこられたのですか?」
※引用:「Books&Apps」ティネクト株式会社 ブログより
記事を書いた社長は、
「これは面接中に社員訪問をしているのと同じ」
であり、
「自分が入ろうとしている会社の現場の声を集める」
のにとてもよいやり方だと言います。
会社の魅力を現役社員の口から引き出すことができれば、社員が何に価値観を置いて日々の仕事に取り組んでいるのかがわかります。返答次第では、「上司になるかもしれない社員のレベルもわかる」というのも大切なポイントです。
「会社のことを徹底的に知りたい!」という気持ちを前面に出して、入社への意欲をしっかりアピールしてください。そして何より、皆さんにとっても企業にとっても、ポジティブな内容であることが大切です。
最後の質問が、入社初日につながる