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vol. 5 希望年収を聞かれたらどうする?
年収(給与)について、入社前に確認しておくのはとても大切です。いざ働き始めてから「言ってたことと違う……」とならないためにも、面接の場でしっかり確認しましょう。
まずは「現職年収」を正確に把握すること
一般的には、履歴書に「現在の年収」と「希望年収」を書く欄が用意されているため、そのことについて採用担当者から聞かれる場合があります。突然聞かれてうろたえないためにも、まずは現在の年収を把握しておきましょう。
年収は手取りではなく額面で伝えるのが基本です。現在の会社から渡される 源泉徴収票を見ておく のが一番正確でしょう。こうして毎月の固定給を計算したら、次に賞与や残業代などの内訳も把握しておきましょう。
- 「現在の年収はおいくらですか?」
- 「(えーっといくらだったっけな……ざっくり12カ月を掛けると……)はい、○○百万円です!」
と胸を張って答えた金額が、実はもっと多かった、または少なかったという方もいます。面接官は「現在の年収」と「希望年収」、そして「会社として支給できる給与」のバランスを考えています。
総合的に考えていくらであればこの人を採用したいか、
この人にはいくら払う価値があるのか
を判断します。
自分自身の価値を低く見積もられないためにも、「現在の年収」を把握しておくことは非常に重要です。事前に把握しておきましょう。
「希望年収」について考えておく
そして「希望年収」についての考え方は、大きく3つのタイプに分かれます。
- A:現在の年収よりもアップしなければ転職しない
- B:現在と同レベルであれば転職してよいと考える
- C:仕事内容や職場環境を優先し、年収は多少下がっても問題ない
Aの人は、ご自身が考えている希望年収額をそのまま伝えてください。ただ、主張が強すぎたり、「あくまで希望だから」といきなり数百万円アップの金額を答えるのは避けましょう。年収が高すぎると判断され、マイナスイメージを与えてしまう場合があります。これはBやCの人にも同じことがいます。
そしてBの人は「現職以上」、Cの人でもまずは「現職程度を希望します」と答えておくのがよいでしょう。ただ、年収アップが転職理由はないとはいえ、自ら進んで希望年収を下げる必要はありません。先方に低く提示されたら、それを受諾すればよいだけのことです。
なんとか内定をゲットしたいと願う人の中には、「少しでも年収を低く言った方が好印象では?」と考えてしまう人もいます。また、「最低どれぐれいの年収が必要ですか?」と聞かれた場合、“本当の最低額”を正直に言ってしまう人も。それでは生活するのがギリギリで、余裕を持って仕事に取り組むことができません。
マジメな人ほど損をしないよう、最初から希望年収は
「遠慮をしないで希望額をそのまま伝えるのがよい」
ということです。
無理な妥協はゼッタイにしない