品質管理とはどんな仕事?転職体験談や求人のやりがいを徹底解説
品質管理とはどんな仕事?転職体験談や求人のやりがいを徹底解説
品質管理は、製品の性能や形状などが基準をクリアしているか確認する仕事で、品質管理によって不良品が世の中に出回らなくなります。
ここでは、品質管理の仕事のやりがいや大変な点を紹介します。
転職の体験談も紹介してますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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品質管理は日本のものづくりの質を支える仕事
品質管理も、その過程の1つです。
質の高いものをつくり、質の低いものを出荷しないことで品質がたかまるのです。
【世界ブランドとなった「日本製」を支える品質管理】
製品のつくり込みだけでいえば、日本企業並みにつくり込める海外企業はあるでしょう。
それでも、日本製が海外製より品質が高いと認識されるのは、良品の率が高いからです。
つまり、日本製の良品と海外製の良品だけを比べるとそれほど差がなくても、日本製は市場に出回ってしまう不良品が少ないため、消費者は良品を手にする確率が高くなります。
それで日本製は世界的なブランドになりました。
日本製の良品率が高いのは品質管理を行って不良品を取り除いているからといえます。
【製造業のなかの品質管理の位置とは】
品質管理はさまざまな業界、企業で行われていますが、特筆すべきは製造業で行われている品質管理です。
製造業企業は、素材から部品をつくり、部品を組み立てて製品をつくるのですが、その過程のなかで何度も品質管理が行われます。
例えば、素材を購入するときに受け入れ検査を行い、部品をつくるときに寸法検査を行い、部品を組み立てるときに製造監視を行い、完成した製品に対して性能試験を行います。
品質管理を繰り返すことで、製品の質はどんどん高まっていきます。
品質管理では、不良品を出す原因の追求と改善の仕事も重要です。
例えば、不良品を出す原因が加工機にあると突き止められれば、加工機を点検・修理して不良品の発生率を減らせます。
品質管理の仕事内容
例えば、1kgの素材を加工して部品をつくる場合、1kgの素材だけを受け取り、0.9kgや1.1kgの素材は拒否しなければなりません。
このとき重量の測定が必要になります。
また、製品の大きさの誤差を±1.0ミリに設定したら、1.5ミリの誤差を持つ製品をはじかなければならず、したがって長さを測らなければなりません。
ほこりが付着してはならない製品をつくっているメーカーなら、目視やカメラ、センサーなどでほこりの有無を確認するでしょう。
気温によって性質が変わってしまう製品をつくるときは、工場内の温度を一定に保つ必要があります。
品質管理の仕事に就くには
【メーカーなどのものづくり企業に就職する】
さまざまな業種のメーカーが、社内に品質管理部門を持っています。
そのため、メーカーに就職すれば品質管理の仕事に就くチャンスがあります。
しかし、メーカーにはさまざまな部門や仕事があるので、メーカーに就職したからといって必ず品質管理部門に配属されるわけではありません。
品質管理の仕事を求めてメーカーに入社しても製造部門や営業、事務部門に配属されることも十分考えられます。
【品質検査の会社に就職する】
どうしても品質管理の仕事がしたいという人は品質検査の会社に就職するとよいでしょう。
品質検査会社は、メーカーなどから検査対象の製品を受け取り高度な検査や測定、試験を行います。
品質検査会社は検査・測定の結果をまとめてメーカーに報告します。
品質検査会社のなかには、メーカーに対して品質管理に関するアドバイスやコンサルティングを行っているところもあります。
品質管理の仕事体験談
品質管理の転職体験談|働いてよかったこと
[30代 女性]
精密機械メーカーの品質管理部門で働いています。
パートから始めて、子供が中学に進学したので正社員になりました。
品質管理の仕事のメリットは、一度仕事を覚えれば長期にわたって同じスキルを使い続けられることです。
品質管理スキルは応用がきき、別の製品を検査することになってもこれまの経験を活かすことができます。
最近は、リーダー職に昇進して給料が上がったので今まで以上に頑張りたいです。
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品質管理の転職体験談|働いてよかったこと
[20代 男性]
大学を出てメーカーに就職して、開発部に行きたかったのですが品質管理部に配属になりました。
でも品質管理の仕事は奥が深く、やりがいを感じています。
何しろ不良品を出さないための最後の砦ですからね。
どうしても不良品を見逃してしまう検査あって、新たに検査方法を考案したことがあります。
今は生産管理にも興味があり、ものづくりって面白いなと日々感じています。
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品質管理の転職体験談|働いて大変だったこと
[50代 男性]
医薬品メーカーで品質管理一筋です。
不具合が出ると、工場長からも、営業からも叱られるので大変ですね。
でも「私の先に不良品を届けない」という気概を持って仕事にあたっています。
不良品発生ゼロの連続記録を打ち立てて、社内表彰されたこともあります。
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よくある質問
- 品質管理は大変ですか?
- 品質管理の仕事は、はたからみると「ただチェックしているだけで楽そう」と映るかもしれませんが、それは本質をみていません。
品質管理を極めようとすると、退屈を感じる暇などなく大変な仕事です。
つくるだけなら国内外を問わず多くの企業ができますが、高品質な製品をつくることができる企業は一握りです。
それくらい品質管理の仕事は難易度が高く企業の事業運営に貢献しています。 - 品質管理のやりがいは?
- 品質管理の仕事のやりがいは、ものづくり企業の価値を高められることです。
どれだけよい製品をつくっていても商品棚に不良品が混ざっていたら、ものづくり企業の価値は下がります。
不良品を1個も市場に出さないことは、品質管理担当者の究極の目標であり、達成できたとき大きなやりがいを感じるでしょう。
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品質管理担当者がスキルアップする方法
品質管理の仕事ではスキルアップが欠かせません。
仕事の質を高める方法を紹介します。
【検査手法を多く持つ】
検査手法や試験方法を1つでも多く持つことは、品質管理スキルを高めることにつながります。
製造業における検査・試験には、寸法検査、表面仕上げ検査、材料検査、破壊試験、非破壊検査、電子検査、包装検査、環境試験、耐久試験、機能試験、製品寿命試験などがあります。
例えば、これらの検査・試験をすべて行っているメーカーがあれば、品質管理部長にはこれらの検査・試験に精通していることが求められます。
【データを集める】
不良品をみつけて排除するだけでは次につながりません。
不良品を排除できるようになったら、不良品をつくらない取り組みに着手しましょう。
そのためにはデータの収集が不可欠です。
データを集めると、例えば、雨の日に不良品がでることが多いなどの法則がわかるでしょう。
法則がわかれば、湿度が製造に影響を与えていると推測できます。
【個の力を高める】
品質管理はそれぞれの検査の担当者の個の力を高めることでレベルアップできます。
担当者が品質管理研修を受ければ、自分がすべきことや職場で足りていないことがわかり、改善につながるでしょう。
【製造部門に不良品を出しにくい方法を提言する】
製造部門は製品を作り、品質管理部門は作られた製品をチェックします。
そのため、品質管理部門が製造部門と連携するのは不良品撲滅に有効です。
品質管理部門は、良品データと不良品データを元に製造過程の問題を推測でき、推測結果を製造部門に伝えれば不良品の発生率を減らすことにつながるでしょう。
また、製造工程のなかにどうしても精度にばらつきが出てしまう加工があれば、製造部門の責任者は品質管理部門に対して「この部分を重点的に検査して欲しい」と依頼できます。
不良品が出そうなところが事前にわかっていれば、検査がしやすくなります。
品質管理担当者がスキルアップするには、ものづくり現場の仲間と協力する必要があるでしょう。 -
品質管理の仕事に向いている人
品質管理の仕事は向き不向きがはっきりしている仕事といえるでしょう。
向いている人の傾向を紹介します。
【手を抜かない人、妥協しない人】
品質管理の仕事は、手を抜いた瞬間に、そして妥協した瞬間に崩壊してしまうでしょう。
そのため、手を抜くことや妥協することを嫌う人は品質管理に向いています。
【ものづくりの仕事が好きな人】
品質管理は「チェックしているだけ、みているだけ、測定しているだけ」のようにみえることから「つくっていない、ものづくりではない」といった印象を持つかもしれませんが、そのようなことはありません。
品質管理がなかったら製造部門は良品しかつくること許されず、それは非効率であり、大量生産に向きません。
したがって品質管理はものづくりの重要な過程の1つといえるのです。
ものづくりに関心を持つことは、品質管理資質の条件の1つです。
【地味な仕事、繰り返し作業を苦にしない人】
例えば、不良品が1,000個に1個しか出ない製品があったら、品質管理の担当者は1個の不良品をみつけるために999個の良品をチェックすることになります。
良品をチェックする必要はないわけなので、そういった意味では品質管理は無駄に感じる作業が多い仕事かもしれません。
しかし不良品を1個も出さないようにするには、どうしても1,000個チェックする必要があります。
したがって、地味な仕事や繰り返しの作業を苦にしない人は品質管理に向いています。
【注意深く油断しない人】
注意深い人や油断しない人も品質管理に向いています。
「このなかに不良品が混ざっているはずだ」と考えながら品質管理をしている人は、不良品を確実にピックアップするでしょう。
なぜなら注意深い人や油断しない人は、あらゆる角度から品質を確認するからです。
【向上心がある人】
製造業企業は常に品質を高める使命を持つので、品質管理の担当者にも向上心が求められます。
例えば、不良品が出荷されてしまう確率が1万分の1であったら、それを2万分の1に下げていく、といった取り組みです。
不良品ゼロに向けて日々向上していける人は、品質管理に向いています。
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング部門)
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