廃棄物収集・運搬の仕事内容とは?転職や求人応募のポイントを解説
廃棄物収集・運搬の仕事内容とは?転職や求人応募のポイントを解説
廃棄物収集・運搬は、建設現場や病院などの産業活動から生じた廃棄物を集めて処分場まで運ぶ仕事を言います。
この仕事はだれでもできるものではなく、都道府県知事からの許可を得た業者しかできない特殊な仕事です。
今回は、産業廃棄物収集・運搬の仕事内容や必要な許可、許可が不要なケースを解説すると同時に、求人に応募する際のポイントについてもご紹介します。
産業廃棄物収集・運搬の仕事が気になる方や、転職を検討されている方の参考にしていただけましたら幸いです。
廃棄物収集・運搬の転職求人を探す
産業廃棄物とは
主に以下のようなものが挙げられます。
・石炭を燃やしたあとの石炭がらや焼却炉から出た残灰などの「燃えがら」
・使い終わった鉱物性油や動植物性油などの「廃油」
・鉄鋼や非鉄金属の破片・研磨くずなどの「金属くず」
その他に「紙くず」・「廃プラスチック類」「ばいじん」などもあります。
また、産業廃棄物の中でも人体にとって毒性や感染性が強いものは「特別管理産業廃棄物」と呼ばれ、その管理や処分方法などが厳しくなります。
産業廃棄物収集・運搬の仕事内容
主な業務内容としては建設現場・工場などから出た産業廃棄物の運搬と収集の両方を行い、集めた廃棄物は中間処理施設や最終処理施設に運ぶことがあります。
そして、運搬・収集だけではなく、廃棄物に付属するマニフェストの確認も大事な仕事です。
マニフェストは、産業廃棄物についての詳しい情報を記載し、業者間での処理の流れを確認して廃棄物が正しく処理された証明するためのものです。
基本的なスケジュールは朝7時から8時頃までに出社し、その後2人1組でトラックに乗って建築現場や工場などを回りさまざまな廃棄物の収集を行い、リサイクル場・処分場への運搬を繰り返します。
昼休憩後も収集・運搬を繰り返し、夕方16時以降に帰社し、事務作業やトラックの洗車作業を行い17時頃に業務終了となります。
産業廃棄物収集・運搬の仕事に必要な許可について
そのうち、産業廃棄物業を行うには都道府県知事免許である「産業廃棄物処理業の資格」が必要です。
さらに運搬・収集も行う場合は、「産業廃棄物収集運搬業の資格」が欠かせません。
無資格で廃棄物を処理すると「不法投棄」とみなされ、犯罪行為になるので注意しましょう。
廃棄物収集の仕事体験談
廃棄物収集・運搬の仕事の転職体験談|働いてよかったこと
[30代 男性]
廃棄物収集・運搬の仕事はほぼ一人で作業をするので人間関係における余計な悩みを抱えなくて済むことや人と必要以上のコミュニケーションを取らずに仕事に集中することができるので働きやすい仕事だと思います。
男性活躍中の廃棄物収集・運搬の転職求人を探す
廃棄物収集・運搬の仕事の転職体験談|働いてよかったこと
[40代 男性]
これまでバスの運転手として働いていましたが、安全運転をこころがけながらお客様を乗せて走ることが義務なので車両の整備から実際の運転までかなり気を遣うことが多く精神的に大変でした。
しかし、現在は廃棄物の運搬なので過度に気を遣わずに済むので精神的に余裕をもって働くことができます。
ミドル歓迎の廃棄物収集・運搬の転職求人を探す
廃棄物収集・運搬の仕事の転職体験談|働いて大変だったこと
[30代 男性]
廃棄物収集・運搬の仕事を経験していく中で入社した当初は服や体が汚れたり臭いがきつかったこともあるので、洗濯の手間がかかることや自分自身の性格が若干潔癖症なところもあるので精神的な部分でも大変でした。
しかし、次第に仕事に慣れていくと汚れや臭いに対する抵抗感も薄れていき、作業自体の難易度も高くないので今はこの仕事に就けてよかったと思います。
未経験歓迎の廃棄物収集・運搬の転職求人を探す
よくある質問
- 産業廃棄物収集・運搬に許可が要らないケースはありますか?
- 産業廃棄物収集・運搬に許可がいらないケースとして、「自社運搬」を行なった場合が該当します。
・産業廃棄物を自社の倉庫などから産業廃棄物処理委託業者まで移動する
・産業廃棄物を自社の工場間で産業廃棄物を移送する
自社運搬とは、自社で出した廃棄物を自ら処分会社に運搬することを言い、上記の2つのパターンが該当します。
・収集運搬基準を遵守すること
・車両に会社名を表示させること
・法定記載事項である産業廃棄物の情報を記した書面を携帯すること
自社運搬の場合は特別な許可などは必要ないですが、上記が必要になります。 - 産業廃棄物収集・運搬に使用する車は?
- 産業廃棄物を収集・運搬する車両は2トン以上のトラックが使われることが多い傾向にあります。
そして、車両には「車両表示の基準」と「書類携帯の基準」の2つの基準を満たす必要があります。
車両表示の基準は、産業廃棄物を排出した事業者自身が運搬する場合と、産業廃棄物処理業者が委託を受けて運搬する場合の2パターンで、車両本体に産業廃棄物を収集運搬していること・業者名などを表示する基準が設けられています。
書類携帯の基準についても、産業廃棄物を排出した事業者自身が運搬する場合、産業廃棄物処理業者が委託を受けて運搬する場合の2パターンにおいて、車両内に規定された書類を備え付けなければなりません。
これらの基準を満たしていない車両を使って産業廃棄物の収集・運搬を行うことはできません。
-
産業廃棄物収集・運搬の求人に応募する際の注意点
産業廃棄物収集・運搬の仕事を行う上で重要なのがマニフェストです。
マニフェストは、「マニフェスト制度」をもとに産業廃棄物の詳しい情報を記入して業者間の処理の流れを確認できるようにすることであり、産業廃棄物が正しく処理されたという証明にもなります。
委託された産業廃棄物を運搬する時は、ドライバーがマニフェストを受け取ることが必須です。
運搬方法やマニフェストの受け取り方法などを確認し、理解する必要があります。
そして、職場での人間関係について、基本的には1人ないしは2人で仕事をすることになるので、職場での人間関係に悩むことは少ないでしょう。
しかし、2人で作業する際は相手に配慮しながらチームワークを大切にして作業を行うことが求められます。
廃棄物収集・運搬の転職求人を探す -
産業廃棄物収集・運搬の求人に応募する際の志望動機例文
産業廃棄物収集・運搬の仕事に転職を検討している方に向けて、志望動機の例文をご紹介します。
私はこれまで廃棄物処理業界についてほとんど知らずに過ごしてきましたが、昨今の企業や個人のリサイクル意識の高まりから今後も成長する産業だと思い魅力を感じはじめました。
そんな中で廃棄物処理を中心に新たな技術開発による新規事業立ち上げなど積極的な御社の企業姿勢に感銘を受け、私も御社の一員として働きたいと思い応募させていただきました。
廃棄物収集・運搬の仕事の業務内容などをしっかりと理解した上で、応募するようにしましょう。
廃棄物収集・運搬の転職求人を探す -
転職活動前にチェック!仕事探しに役立つオススメ記事
パッカー車とは?転職や求人応募に必要な資格、使用する職業まで詳しく解説!
ゴミ収集の仕事内容とは?求人応募や転職に必要な車の免許や向いている人の特徴
ウイング車とは?車の種類や転職に必要な資格、求人や職業について解説
運輸業とは?主な仕事内容や転職のポイント、運送業との違いを解説!
ドライバーの求人募集|仕事内容の解説や転職体験談
タクシードライバー・ハイヤー運転手の転職・求人募集|仕事内容を解説
タクシードライバーへ転職!気になる仕事内容や給料について解説
ルート配送・配達ドライバーの正社員求人・仕事内容
軽貨物とは?軽貨物ドライバーの求人募集・仕事内容
バス運転手の主な仕事内容とは?転職に向いている人の特徴や働き方の種類や求人の年収を解説
ルート配送の求人|ルート配送はきつい?仕事内容や向き不向きを解説
中型免許とは|乗れる車や取得条件・費用や活かせる求人・仕事 -
この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング部門)
※記事関する問い合わせは受付しておりませんので、ご了承下さい。
配信中の記事では、職種ごとの詳細な仕事内容、エリア情報、就職に役立つ資格の解説、ビジネス用語・経済ニュースの解説など、社会人として押さておきたい基本的な知識や最新情報をお届けしています。
クリエイト転職は地域密着をコンセプトに、仕事探しに役立つ最新の求人情報をお届けしています。
【コンテンツポリシー】
記事制作におけるコンテンツポリシー
【詳細プロフィール】
記事の監修・執筆者の詳細プロフィール
【クリエイト転職で仕事探し】
クリエイト転職で正社員の求人を探す