転職における業界研究・企業研究のやり方
転職における業界研究・企業研究のやり方やポイントを解説!
業界研究や企業研究は就活だけでなく、転職でも必要な準備です。
自分の目指すキャリアを実現するため、適性や目的にマッチした業界・企業を探すには、業界研究や企業研究が欠かせません。
しかし、改めて業界研究・企業研究をするとなると、そのやり方やポイントについてわからないという方も多いでしょう。
今回は転職における業界研究や企業研究の目的を踏まえて、やり方やポイントを詳しく解説します。
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業界研究・企業研究とは
業界や企業のことを理解しないまま選考に臨んでも理解不足として評価が下がってしまい、もし転職できてもイメージとのギャップにより後悔してしまう恐れもあります。
納得した上で転職するには、業界・企業を知ることがファーストステップです。
業界研究は広範囲、企業研究は狭い範囲でのリサーチというざっくりとした認識をお持ちの方も多いでしょう。
ここでは、各研究の目的とその内容について詳しくみていきます。
【業界研究とは】
企業研究よりも先に行うのが業界研究です。
業界研究で全体像を知っておくことで、どんな業界がどういった事業をしているのか、そもそもどんな企業や仕事があるのかが見えてきます。
その中で企業の立ち位置や各社の関係性、会社を取り巻く環境を知ることができます。
また企業の将来性や今後の動向も業界の動きで決まるため、市場の流れや業界に関連する制度・規制など、外部環境も含めた大枠をリサーチすることが重要です。
【企業研究とは】
企業研究とは、企業1社1社を調べることです。
たとえば自動車業界であれば、トヨタやホンダ、日産などの具体的な企業を調べていきます。
業界が同じであっても、企業ごとに業績や強み、ターゲットとする顧客層は大きく異なります。
各企業の個性や強み、弱みを把握して差別化し、その上で自分との相性を見極めて志望企業を絞っていきます。
業界研究のやり方とポイント
そのため、単に業界の種類や特徴を調べるだけにならないよう注意しましょう。
【業界研究の流れ】
①調べたい業界をピックアップする
②業界研究ノートに各業界の特徴をまとめる
③自分に向いている、目的に合う業界を選ぶ
業界選びは単に興味がある、行きたい業界を選ぶでも十分です。
そのほか貢献したいと思える業界、さらに発展させたい業界など、さまざまな視点から業界をピックアップしてみましょう。
【業界研究ノートのまとめ方】
業界研究ノートは、業界ごとにページを分けて使用します。
もちろんノートではなく、PCやタブレットのドキュメントなど、自分が使いやすいものを使用しても問題ありません。
以下は、業界研究ノートにまとめる情報です。
・業界規模:国内外での売り上げ規模など
・事業内容
・業界の職種:特有の職種など
・現状:トレンドや問題点
・将来性:社会的ニーズ、今後の収益の増減
・代表的な企業:売上高の高い企業
・最新情報:業界の最新ニュース
・関連業界
・業界の魅力:自分がその業界に対して魅力的に感じるポイント
・業界の不安:自分がその業界に対して不安に感じるポイント
・感想:自分の適性や目指すキャリアにマッチしているか
業界研究は異業界に転職する時だけでなく、同業界に転職する場合も行うべきといえます。
なぜなら同じ業界で働いているからといって、常に業界のトレンドや傾向を掴んでいるわけではないからです。
同じ業界であるからこそ、業界の深い知識が求められることから、改めて業界の動向を知ることが重要です。
【業界研究のポイント】
業界研究は単に業界を知るのではなく、自分の適性や目的にマッチしているか、自分のこれまでのキャリアが活かせるかを見極めることがポイントです。
ただ関心がある業界を調べるだけの業界研究は、新卒の就活時と同じになってしまいます。
自分の市場価値を高められる業界か、将来性ややりがいを感じられるかにも着目してこそ、転職に役立つ業界研究になります。
また、志望業界が多すぎると志望動機がぶれやすくなるため、1〜2個に絞るのが理想的です。
企業研究のやり方とポイント
面接で企業への理解不足が明るみに出てしまうと、意欲がないなどネガティブな印象を与えてしまいます。
そのため、応募するかもしれないことを前提に、1社1社丁寧にリサーチすることが重要です。
【企業研究のやり方】
企業研究で基本となるフレームワークは、3C分析です。
3C分析とは、「Company:自社」「Customer:顧客・市場」「Competitor:競合」の3つの観点から情報収集することです。
3C分析の各項目では、以下の内容をリサーチします。
▼Company:自社
・基本情報:求人サイトや求人票から転記
・企業理念
・事業内容
・売上、利益
・経営資源:社員数・全国の営業所数など
・収益モデル、ビジネスモデル
・商品やサービスの現状
▼Customer:顧客・市場
・顧客のターゲット層
・実際の顧客にあたる法人や個人
・市場規模
・顧客ニーズ
・顧客がその企業を選ぶ理由
▼Competitor:競合
・競合他社:3社ほど
・競合他社の市場シェアや特徴
・自社と競合の強み
・競合に比べて自社が特化していること
上記情報は企業の公式ホームページや求人サイトの情報、中途採用ページやニュースなど、さまざまな媒体から収集します。
調べてもわからない場合は、面接時に質問して理解を深めるのも1つの方法です。
【企業研究のポイント】
企業研究も業界研究と同様に、調べることが目的になってはいけません。
企業が求める人物像を把握し、そのために自分がアピールできる強み、今後補わなければいけない部分を洗い出すことがポイントです。
その点に着目すれば、質の高い志望動機や自己PRの作成に役立ちます。
また企業研究は面接対策だけでなく、内定の意思決定にも活用できます。
本当にその企業に転職して自分の目指すキャリアが実現できるか、転職しても自分の強みが活かせるかを判断してミスマッチのない意思決定をしましょう。
よくある質問
- 「企業研究はどこまでやれば良いのでしょうか?」
- 企業研究は際限なくリサーチできるため、どこまでやるかは難しいところです。
しかし、だらだらと続けていても非効率であるため、自分の中でゴールを設定しておくことがポイントです。
ゴール設定は人それぞれなので、下記の例を参考に自分なりに決めてみてください。
・同業他社との違いが明確に説明できるまで
・企業の求める人物像が理解できるまで
・企業の抱える課題と今後の展望が自分なりに回答できるまで
・納得のいく志望動機が作成できるまで - 「企業研究は意味ないと言われることもありますが、本当ですか?」
- 企業研究は、自分の納得する転職先選びや選考に通過するために欠かせないステップです。
しかし、企業研究の目的を理解していない、企業選びの軸が定まっていない、自己分析が十分でないとやりがいがないでしょう。
また、なかには企業研究せずに転職に成功している人もいることから、意味がないと言われることもあります。
しかし、それは結果論に過ぎないため、目的を理解して正しく企業研究をすれば損することはありません。
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業界研究に役立つ!業界一覧
業界は大きく分けて8種類に分類でき、その中からさらに細かい産業に分類されます。
以下は業界の一覧と、さらに詳しく分類した代表的な産業です。
①メーカー:食品・農林・水産・建設・化粧品・鉄鋼・金属・自動車・印刷・繊維など
②商社:総合商社・専門商社
③サービス:不動産・運輸・物流・電力・ガス・ホテル・旅行・人材・コンサル・医療など
④小売:百貨店・スーパー・コンビニ・専門店
⑤マスコミ:放送・新聞・出版・広告
⑥金融:銀行・証券・生命保険・損害保険・クレジットなど
⑦ソフトウェア・通信:インターネット・通信・ソフトウェア
⑧官公庁・公社・団体
同じ業界であっても、たとえばサービス業界の人材・不動産・旅行の3つでは大きく異なります。
そのため、業界の中でもさらに深掘りしてリサーチすることが重要です。 -
業界研究・企業研究で活用できる情報源
業界研究や企業研究は自主的に行われるものであることから、全員が平等に情報源を持っているわけではないため個々のリサーチ力が問われます。
業界研究や企業研究で活用できる情報源には、以下のようなものがあります。
・求人広告、求人票
・企業ホームページ
・中途採用向けホームページ
・会社四季報
・新聞、業界紙、ネットニュース、ビジネス雑誌など
・転職フェア
・会社見学
・クチコミサイト
・業界地図
幅広い情報源を活用して調べられる範囲で企業に対する“わからない”を減らし、1つでも多くのことを理解することがポイントです。
情報の正誤もきちんと精査し、質の高い情報を収集しましょう。 -
企業研究しているかは面接でチェックされる
企業研究は志望企業選定のミスマッチを防ぐと同時に、面接対策の1つでもあります。
求職者が自社を理解しているかは、選考時に確実に問われると言っても過言ではありません。
なぜなら、企業のことを理解せずに入社したとしてもミスマッチが生じやすく、最悪のケースでは早期離職につながるからです。
企業への理解を深められているか、求める人物像を理解しているかを判断できる1番の項目は志望動機ですが、それ以外にも以下のような質問からチェックされることがあります。
・弊社の魅力を教えてください
・弊社のどういった事業に興味を持ちましたか
・弊社が今後成長していく上で、必要だと思う改善点を教えてください
・弊社の企業理念を知っていますか
面接で答えられなかったからと確実に採用を見送られるとは限りませんが、同時期の選考で回答ができた人が他にいれば、その人の評価の方が高まるでしょう。
自分が納得のいく企業に転職するため、内定をもらうために企業研究に力を入れることが重要です。
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