看護師の求人に応募した場合の面接対策
【看護師の面接対策】自己PRや退職理由、逆質問の答え方
面接までの準備
面接前には、応募先の情報や聞かれそうな質問の答えを準備しておくことが必要です。また、会場までの行き方や所要時間の調査も忘れずに。交通機関の乱れや乗り換えミスなどに備え、ゆとりを持ったスケジュールを立てましょう。
持ち物
面接には以下のものを持参しましょう。
・応募書類(履歴書、職務経歴書のコピーなど)
・筆記用具
・メモ帳
・印鑑
・腕時計
その他、応募先から指定されているものがないかどうか確認しておきましょう。
服装や身だしなみ
ブラックやネイビー、グレーなど落ち着いた色のスーツが基本。靴もスーツに合わせ、低めヒールのパンプスや革靴を選びましょう。鞄はA4サイズの書類が入る大きさで自立するものが理想です。ネイルやアクセサリーは付けず、メイクや髪型は爽やかさを重視しましょう。
面接の流れ
その時によって面接の流れは若干異なりますが、「自己紹介→志望動機や自己PRなどの質疑応答→業務説明を受ける→応募先への逆質問」という流れが一般的です。冒頭に「簡単に自己紹介をしてください」と言われることも多いので、当日慌てないように事前に練習しておきましょう。
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面接でよくある質問①「自己PRをお願いします」
答え方としては、コミュニケーション能力や体力、行動力、冷静さといった自分の性格を、どのように仕事に活かせるかを話してください。看護師経験がある人は、前職での経験やスキルをアピールしても良いでしょう。
なお、履歴書に書いた内容と齟齬がないように注意しましょう。
<回答例>
『私の強みは冷静な対応力です。学生時代のアルバイトや看護実習では、複数の人から「いつも冷静」「落ち着いている」と言われたことがあります。医療現場では緊急性の高い業務も多いかと思いますが、持ち前の冷静さを活かし尽力したいです。』
面接でよくある質問②「退職理由を教えてください」
・応募者の人柄や仕事の価値観を知るため
・同じ理由で辞めないかを確認するため
・責任感のある人かを判断するため
「人間関係が悪かった」「人手不足で忙しかった」などネガティブな退職理由は、「人のせいにする人」「同じ問題を起こしそう」という印象を与えかねません。かといって嘘を付くのも良くないため、本当の退職理由をポジティブな言い方に変換するのがベターです。
<回答例>
「前職では、総合病院の消化器外科に勤務し、看護師としてのスキルを一通り身に付けました。今後はさらなるスキルアップのために、周囲の人と協力し切磋琢磨できる環境に身を置きたいと考え退職しました。スタッフ同士の連携に注力している貴院なら、自身が望む働き方ができると思っております。」
面接でよくある質問③「あなたの長所は?」
・応募者がどんな性格なのか
・職場に馴染めそうか
・どのように活躍してくれそうか
・自分を客観視できているか
を確認するための質問です。
答える内容は明るい、冷静、行動力、几帳面、度胸、協調性、計画性など仕事に活かせる長所であれば何でもかまいません。ただし、楽観的や感情的など短所とも捉えられる性格は避けた方が無難です。また、求める人物像とかけ離れた性格を答えるのもリスクが高いので注意しましょう。
<回答歴>
「私の長所は几帳面なところです。前職ではナースステーションの書類や備品の管理に疑問を持ち、新しい管理ルールを提案しました。その結果、より整理整頓された環境で効率よく業務を行えるようになりました。医療業界はミスの許されない世界だと思っています。自身の几帳面さを活かして、皆がミスなく効率的に業務ができる環境作りに取り組みたいと思います。」
面接でよくある質問④「あなたの看護観を教えてください」
たとえば、以下のような看護観が挙げられます。
・患者さんに笑顔で接する
・知識と技術を向上させる
・患者さんの個性を重視した看護
・患者さんのQOLを高めたい
看護観は人それぞれなので、これといった正解はありません。しかし、応募先の方針と大きくズレないように注意しましょう。
<回答例>
『看護師にとって一番大切なのは、「患者様のQOLを重視したケア」だと思っています。特に厳しい病状を抱えた患者様に対しては治すことだけでなく、いかにその人らしい時間を過ごせるかという観点が必要になってきます。そのために看護師は、常に新しい知識や技術を習得する向上心が必要だと考えています。』
面接でよくある質問⑤「なぜ当院を志望しましたか?」
このとき、「経営理念に共感したから」「教育体制が整っているから」といったよくある文章にならないように気を付けてください。また、選んだ理由に加えてなぜそう思ったのかも答えると説得力が増すでしょう。
<回答例>
「前職では急性期病棟に5年間勤務し、看護師としてのスキルを磨いてきましたが、もっと1人1人の患者様としっかり向き合う看護がしたいと思い、回復期リハビリテーション病棟への転職を決意しました。御院は患者様だけでなくご家族まで含めた退院支援をしているため、より密な看護ができるのではないかと思い志望しました。」
面接でよくある質問⑥「患者さんと接する中で印象的なエピソードはありますか?」
具体的なエピソードを語る場合、ついダラダラと長く話してしまいがちですが、面接時間は限られているので、簡潔に説明する練習をしておきましょう。
<回答例>
『新しい科に配属されて間もない頃、仕事に慣れていないこともあり緊張した状態で看護業務を行っていました。患者様には不安を与えないように笑顔で接しているつもりでしたが、ある日「大変そうだねえ」と声をかけられてしまいました。うわべだけの笑顔では患者様に不安感が伝わることを学んだので、この経験をきっかけにより相手に寄り添った看護を心がけるようになりました。』
よくある質問
- 看護師の面接で、自己紹介はどのように伝えればいい?
- 自己紹介は、氏名や学歴、職歴などを、退職理由を交えながら簡潔に伝えましょう。時間としては1~3分程度が目安ですが、余裕があれば簡単な志望動機を話すのもおすすめです。
<回答例>
「看護 花子と申します。〇〇大学看護学科を卒業後、△△病院□□科に5年間勤務していましたが、妊娠をきっかけに退職し、現在まで子育てに専念して参りました。看護師として復職したく、転職活動を行っています。よろしくお願い致します。」 - 面接で給与について聞いていいのでしょうか?
- 就職・転職では給与も重要な判断要素なので、詳しく聞きたい気持ちはよく分かります。しかし面接で給与の質問ばかりすると、「お金に執着している人」「損得で行動しそう」という印象を与える可能性があります。そのため、どうしても気になるときは「ミスマッチを防ぐために、勤務形態や給与形態について確認させていただけますか」といったようにオブラートに包んだ聞き方をしましょう。
- 残業や夜勤は、できると答えたほうがよい?
- 残業や夜勤ができる人の方が採用されやすいのは確かですが、詳しい条件を聞かずに承諾するとトラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。可能な場合でも、残業時間や夜勤の頻度を聞いてから「できます」と回答しましょう。もし厳しいのであれば、「現時点では難しいですが、2年後は子供が小学校高学年になるので対応できると思います」などと、理由を付けて答えましょう。
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看護師の面接における逆質問について
面接終盤では高確率で「何か質問はありますか?」と逆質問をされます。疑問点を解消する貴重な機会なので、その場で慌てないように聞きたいことを事前にまとめておきましょう。
<質問例>
・もし採用していただける場合、入職前に準備しておくべきことはありますか?
・御院ではどのような経歴の看護師が活躍していますか?
・働いている看護師の人数を教えてください。
・外部の研修会に参加する機会はありますか?
・入社後の研修について教えてください。
質問内容は自由ですが、ホームページを見れば分かることや既に説明された内容について質問するのはNGです。また、給与や休日、福利厚生について質問したい場合は、上記の質問をした後にオブラートに包んで聞きましょう。 -
看護師の面接で採用担当者がみていること
看護師の面接では、採用担当者は以下のようなポイントを見ています。
・責任感を持って仕事に取り組めるか
・他のスタッフとうまくやってけるか
・長く働いてくれるか
・どんな経験、スキルを持っているか
・清潔感や一般常識があるか
など
そして、これらのポイントの判断材料は面接で話す内容だけではありません。服装や髪型、姿勢、礼儀正しさ、話すときの表情など面接中のさまざまな姿から総合的に判断し、採用の可否が決まります。
そのため、看護師の面接に臨む際は、質疑応答の内容はもちろん、身だしなみやマナー、表情にも十分気を付けましょう。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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