看護師の資格を徹底解説!
看護師の資格を種類別に詳しく解説
看護師の資格を取得する場合は「中卒者か」「高卒者か」「准看護師の資格があるか」で変わってきます。
その中でも看護師学校や看護大学に通い、カリキュラムに沿って単位を取得し看護師国家試験を受験するのが一般的なルートと言えるでしょう。
基本的にどのルートであっても、看護士資格を取得するには最低でも3年は必要です。
看護師試験については、しっかりと学校で勉強し対策をすればまず合格すると言われています。
合格率は約9割ほどです。
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履修の内訳:基礎分野13単位/専門基礎分野21単位/専門分野63単位(臨地研修23単位を含む)
資格発行:厚生労働大臣より免許発行
合格率:9割
准看護師
准看護師になるための資格取得には、まず養成校などで合計1890時間の履修が必要です。
養成校への入学条件は中学校卒業のため、高校卒業以上の看護師よりも敷居は低めであると言えるでしょう。
国家試験は平均して毎年約9割の方が合格しています。
履修の内訳:基礎科目70時間/専門基礎科目350時間/専門科目1470時間(臨地実習を含む)
資格発行:都道府県知事の許可
合格率:9割
認定看護師
認定看護師とは認定看護分野と呼ばれる21の分野の中で熟練した看護技術と知識を持っていると認められた看護師に与えられる資格です。
受験するためには看護師の実務経験5年が必要であり、それに加えて認定看護師教育機関に入学する必要があります。
その後認定審査を受験し、晴れて資格取得となります。
認定看護師になる条件
・看護師免許の資格があること
・実務研修が通算5年以上あること(うち3年は認定看護分野の実務研修)
・認定看護師教育機関に入学し修学すること
・認定審査の合格
認定看護師の特定分野一覧
救急看護/皮膚・排泄ケア/集中ケア/緩和ケア/がん化学療法看護/訪問看護/感染管理/糖尿病看護/不妊症看護/新生児集中ケア/透析看護/手術看護/乳がん看護/摂食・嚥下障害看護/小児救急看護/認知症看護/脳卒中リハビリテーション看護/がん放射線療法看護/慢性呼吸器疾患看護/慢性心不全看護
専門看護師
専門看護師は専門看護分野で特に「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」の6つの役割を果たすことが期待されている専門資格です。
教育者ともいえる側面もある専門看護師は看護師よりも広い視野を持って仕事に励むことができるやりがいある仕事です。
審査に合格した後も、5年ごとに資格の更新があるため、日々自己研鑽することが求められます。
専門看護師になる条件
・看護師免許を持っていること
・看護系大学院修士課程修了者で、日本看護協系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定単位を取得していること
・実務研修が5年以上(そのうち3年間は専門看護分野の実務研修)あること。
専門看護師の特定分野一覧
がん看護/精神看護/地域看護/老人看護/小児看護/母性看護/慢性疾患看護/急性・重症者看護/家族支援/在宅看護/遺伝看護/災害看護
【看護師の仕事内容を詳しく調べる】
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認定看護師・専門看護師の資格取得によるキャリアアップについて
そのため、病院によっては資格手当をつける所や、看護師長など上位の職位で給与評価を行っている所もあります。
認定看護師
認定看護師は医療現場でより質の高い活躍が期待される人材と言えます。
教育指導も期待されており、部署を超えた看護のプラニングなども行います。
このように大きな影響力を持ち、医療現場を推進していくやりがいある仕事を認定看護師資格取得後に行うことができます。
給与に関しても当然昇給が見込めます。
「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査」によると、認定看護師の資格手当平均は12,926円でした。
調査では約30%の病院で資格手当が導入されています。
専門看護師
専門看護師は「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」の6つの役割を担うとされています。
認定看護師と比較すると、専門看護師は現場よりも指導や相談に重きを置いた職種です。
より学者肌に看護学の理念を追求するキャリアを描きたい方は専門看護師に向いているでしょう。
「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査」によると、専門看護師の資格手当の平均は11,006円ほどでした。
また資格手当はついては約23%の病院で導入されています。
それぞれの資格取得に必要な勉強法・時間
看護師になるためには学校、もしくは養成所に通うのが一般的です。
准看護師であれば、実務経験を3年以上積めば看護師国家試験の受験資格を得ることができますが、まず准看護師になるためにも2年間養成所に通う必要があります。
そのため看護師になるためには最低でも3年~5年は見ておく必要があるでしょう。
国家試験の勉強法は参考書や問題集を買って何度も繰り返し問題を解くと言う方が多いようです。
また近年では看護師国家試験対策ができるアプリなどもあり、スキマ時間でも勉強できる工夫をしている方もいます。
准看護師になるための勉強方法や必要な時間
准看護師資格を取得するには、合計1890時間の履修が必要であり、准看護師学校養成所に2年通う必要があります。
1年目は座学を行い、2年目は実習を中心にカリキュラムをこなしていきます。
准看護師も看護師同様に最後は試験を突破しなければいけません。
看護師の勉強法と同様に、試験対策としては参考書や問題集を何度も解くことが効果的です。
准看護師試験は複数県で日程をずらし行われるのですが、実は同じ年に何回でも受験可能です。
准看護師試験がどうしても不安という方は複数回受験も検討してみましょう。
認定看護師になるための勉強方法や必要な時間
認定看護師は受験資格として多くの条件があります。
そのためすでに看護師の資格を持っていても、必要な時間は最低でも5年~6年と見積もっておきましょう。
認定看護師になるには、「入学試験」と「認定審査」の2つに合格しなければいけません。
まず5年以上の実務研修があり始めて認定看護師教育機関の受験資格が与えられます。
その後、6ヶ月、合計615時間以上の授業を受けなければいけません。
最後に認定審査を受け合格すれば認定看護師になることができます。
この中で「入学試験」は対策が難しく、「認定審査」は対策が比較的簡単と言われています。
認定看護師教育機関への入学試験は試験内容が学校によって異なります。
そのためそれぞれの学校について過去の問題の傾向を調査し、対策していく必要があります。
そのため入学試験は対策が難しいと言われているのです。
一方で最後の関門である認定審査は対策が簡単と言われています。
合格率は約9割とかなり高く、勉強を欠かさなければまず合格が狙えるでしょう。
ただ認定審査で出題された過去の問題は公開されていないので注意が必要です。
過去の問題は修学する教育機関でのみ閲覧可能なため、勉強の際は担当者へ聞いてみましょう。
専門看護師になるための勉強方法や必要な時間
専門看護師の認定審査を受験するためには、看護師免許を持ったうえで実務研修5年以上が求められ、かつ教育要件として看護系大学院修士課程を修了する必要があります。
専門看護師の認定審査は合格のために70%以上の得点が必要です。
大学院修了後にテスト対策を行うのが一般的ですが、日常業務での実践が問われることも多く、机に向かって勉強という方はあまり多くようです。
また問題内容も、一般的にイメージするテストのようなものではなく、資質に関するものが多く出題されます。
看護師の人間性や資質といったものは実践で自然と身に付いていくものです。
知識を問う問題についても、大学院で学んだことをしっかりと自分のものにしていけば解答に困ることは少ないでしょう。
看護師の資格の仕事体験談
仕事・転職体験談① 看護師資格をとってよかったこと
(女性 40代)
「結婚をきっかけに看護師という仕事からは10年近く離れていましたが、今はまた看護師として働いています。
今の病院に内定をいただいた時が看護師資格を取得して良かったと思えた瞬間ですね。
現場を長く離れていたので、「けんえんされるかも」と思っていたのですが、今の職場には暖かく迎えられてとても感謝しています。
看護師という資格はブランクがあってもすぐに復職できるので一生ものなんだなと実感しています。」
仕事・転職体験談② 准看護師資格をとってよかったこと
(男性 20代)
「准看護師として働いていて、今は看護師資格の取得を頑張っています。
准看護師資格を取ってよかったと思うのは、キャリアアップの道のりが明確になったところですね。
看護師を目指すための通信教育や研修が充実していて、やる気さえあればもっと上を目指せます。
現場も理解のある方が多くて、これも看護師の勉強に打ち込める理由かもしれません。
准看護師として働き続けてもいいし、必要だと思えば看護師を目指してみるのもいい。
自分の人生の選択肢の幅が広がった気がします。」
仕事・転職体験談③ 認定看護師資格をとってよかったこと
(女性 40代)
「認定看護師になって、医療のいわゆる基礎力みたいなものが身に付き、自分の仕事の仕方が変わりました。
以前は何か異変が起きてから対処法を考えていくようになっていたのですが、基礎が身に付いたおかげで、すぐに自分のすべきことがわかり迅速に行動に移せるようになりました。
またスタッフ指導も積極的に任されるようになり、しっかりと理論立てた教育を行える今の自分の状況にやりがいを感じています。
ただ認定看護師になって思うのは名前にあこがれただけで目指すのはやめた方がいいということです。
なるまでも大変ですが、なった後も大変です。
資格を取得する意味が何なのかをしっかりと考えることをおすすめします。」
仕事・転職体験談④ 専門看護師資格をとってよかったこと
(女性 50代)
「専門看護師になる過程で、大学院や実習先の先生がたなど多くの方に助けられました。
その中で自分の視野が広がっていったことが実感でき『挑戦して良かったな』と今になって思っています。
また資格を取ってからが本当のスタートだと実感しています。
誰も考えたことのない世界に自分なりに答えを見つけ、看護を良くしていくのはとても大変です。
でもこれほどやりがいがあって楽しい仕事は他にないですね。」
よくある質問
- 最短で看護師資格を取るのに一番いい方法は?
- 中学卒業後すぐに准看護師養成所に入るのが看護師資格を最短で取得するルートです。
准看護師の資格を取得し3年間の実務経験を取得。
そのあとに看護師国家試験を受け、看護師資格を取得すれば20歳で看護師になることができます。
現実的に無理なく看護師資格を取得する場合は、学校や養成校に通い看護師になるためのカリキュラムを受けるのが良いでしょう。 - 通信でも看護師資格は取れますか?
- .通信でも看護師資格は取ることができます。
社会人や主婦で時間の融通が利かない場合はこちらも検討してみましょう。
昼間だけでなく夜間のコースもあるので、ライフスタイルに合わせて無理なく看護師資格取得を目指せます。
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看護師が持っておくと便利な資格について
助産師
助産師の資格を取得することで、妊婦さんや出産間もない方の保健指導を行えるようになります。
助産師になるには看護師資格が必須であるため、「看護師で勤務していたけれど興味があり資格取得した」という方も多いようです。
また助産師の資格は仕事の幅を広げるだけでなく、将来的には「助産院を開業する」という選択肢もあり得ます。
保健師
保健師は担当する地域の人たちが怪我や病気にならないように予防活動を行う仕事です。
資格取得には看護師資格が必須であるため、こちらも仕事の幅を広げる意味では持っていて損がない資格です。
また保健所や健康保険組合、学校でも保健師は活躍します。
活躍の場が広がるという意味でも選択の幅が広がる資格と言えるでしょう。
ケアマネージャー
ケアマネージャ―は介護を必要とする高齢者の方に向けて、ケアプランを提案する資格です。
様々な施設や職員との連携を必要とするため、介護職の中でも取得難易度は特に高いという特徴があります。
現在は介護現場では経管栄養や喀痰吸引など医療の知識が必要な処置もしなければならず、看護師の需要が高まっています。
こうした背景から看護師資格だけでなく、介護の資格であるケアマネージャーを取得すれば、転職市場において貴重な人材になることが期待できます。 -
看護師資格を活かせる病院以外での仕事
保育園看護師
近年では保育園でも看護師の需要が高まっています。
厚生労働省では、保育園に看護師を配置することを推奨しており、看護師1名については保育士として業務にあたることもできるという処置をとりました。
こうした背景から保育園でも活躍する看護師の方が増えています。
病院やクリニック以外の選択肢として保育園看護師を志望する方も多いようです。
産業看護師
産業看護師とは、いわゆる企業の保健室の先生です。
主な仕事内容としては企業に勤める全社員の健康管理を行い、病気予防活動などが挙げられます。
産業医と連携して業務を進めていくこともあります。
近年では身体的な病気だけでなく、ストレスチェックなど精神的な不調について対応することもあるようです。
病院やクリニックと違い、求められる能力として、看護師や保健師としての能力以外に、オフィスマナーも重視される傾向にあります。
ツアーナース
ツアーナースとは、林間学校や修学旅行など課外活動に同行し健康管理を行う仕事を指します。
医療行為は病院やクリニックに比べると少ないですが、その分観察やアセスメントがツアーナースの重要な仕事になります。
初対面の生徒の異変に気付く必要があるだけでなく、何か異変があれば独りで解決しなければならないことも多い責任ある仕事です。 -
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