自動車業界の特徴とは？求人の代表的な職種や魅力、気になる今後の動向から転職がおすすめの人

自動車業界とは、自動車、トラック、バス、バイクや部品などの製造や販売、整備など、自動車や部品を扱う業界です。
自動車を製造する際は何万点にもおよぶ部品が使用されますし、顧客のところに届くまでには、たくさんの工程を経ています。
自動車業界には、自動車修理工場などのメンテナンス会社やレンタカー店、カーシェアなども含めることがあるのです。
そのため、自動車業界は非常に事業領域が広いといえます。
自動車業界は主に5つに分類できます。

【素材メーカー】
素材メーカーは、自動車を製造するのに必要な素材を生産して、他メーカーに提供する領域です。
自動車に使用する材料として、鉄やアルミ、樹脂といった素材が用いられます。
それ以外にも、ゴムやガラス、塗料、プラスチックなどを使用します。
自動車の機能性向上や軽量化、環境への配慮など、常に時代の変化に対応できる素材の生産が求められます。

【部品メーカー】
自動車１台につき、なんと2万点以上の部品が使用されています。
そんな自動車の部品を手がけているのが、部品メーカーです。
自動車メーカーと直接取引を行う部品メーカーを「ティア1（Tier1）」、ティア1メーカーと取引を行う部品メーカーを「ティア2（Tier2）」と呼びます。
近年では、特定の自動車メーカーだけでなく、複数の企業と取引を行う各部品メーカーが多くなりました。

【完成車メーカー】
完成車メーカーは、自動車の完成品を製造しているメーカーです。
部品を製造している部品メーカーとの対比で表現され、 トヨタ自動車や日産自動車、三菱自動車などが完成車メーカーと呼ばれます。
新車の開発や生産を行って、完成車両をディーラーに卸売している企業となります。
完成車メーカーから受注している素材メーカーや部品メーカーは1,000社を超えており、それだけたくさんの関連産業から成り立っているのです。

【ディーラー】
ディーラーは、契約を交わした特定のメーカーの自動車のみを取り扱う店舗を指します。
主に、自動車の販売や修理、点検などを行います。
一方で、特定のメーカーと契約を交わさない「サブディーラー」も存在します。
サブディーラーはディーラーから新車を購入し、販売するのが主な仕事です。

【関連サービス】
自動車メーカー、あるいはディーラーが自動車を販売すれば、それで終わりというわけではありません。
必ずメンテナンスや修理の必要性があります。
乗り続けると劣化しますし、整備もしなければならないため、関連サービスが必要なのです。
自動車業界の関連サービスとしては、自動車の整備や修理、自動車用品や中古車の販売などが挙げられます。

自動車業界で代表される職種は、主に以下の３つです。
それぞれ解説していきます。

【研究・開発】
電子技術やモーター、エンジン、トランスミッションといった各分野から専門家が集い、自動車の研究開発を行う職種です。
ハイブリッド車や電気自動車など、次世代自動車の研究・開発や生産技術の向上に携わります。
各分野で求められる知識やスキルが異なります。

【生産・技術】
生産・技術の職種では、自動車の生産や品質管理を行います。
製造に必要な部品の調達や納品スケジュールの管理、人員配置などを行うのが主な仕事です。
完成した自動車は、厳正な品質チェック後に出荷されます。
コミュニケーション能力、スケジュール管理能力が求められます。
技術は自動車の製造に携わるため、細かな手さばきや集中力が求められます。
ミスがないように慎重に作業を進めなければなりません。

【販売促進】
販売促進は、製品の購買行動に直結するために企画やイベントを行います。
新車販売イベント、キャンペーン企画、特典を考えるなどです。
消費者の求めている能力を問われるのが販売促進です。
また、自社ブランドのイメージに合う企画の考案や市場調査などをします。

自動車業界で働く魅力として、以下の2つのような点が挙げられます。

・最先端の技術に触れられる
・自動車を割引価格で購入可能なケースがある

自動車業界では、顧客のニーズを満たすことを目的として最先端技術を取り入れています。
具体的な事例は、ハイブリッド自動車やAI・センシング機能を活用した運転補助などです。
また、自動車業界で働く際、メーカーなどであれば社員割引を活用することができるケースもあります。
最先端の技術に触れ、実際に自動車を割引価格で購入できるケースがあるといった点は、自動車業界ならではの魅力といえます。

自動車業界の転職求人を探す