解体工事とは?解体業の転職や求人応募に役立つ資格や解体工を徹底解説
解体工事とは?解体業の転職や求人応募に役立つ資格や解体工を徹底解説
解体工事は、家屋や建物を解体するための工事です。
新しい建物や家屋を建てる際に、欠かせない工事なので需要が高く、請け負う事業者の中には解体工事に特化した事業者もあります。
そのため、解体工事の仕事に興味がある人や就職を検討している人もいるでしょう。
本記事では、解体工事に携わる仕事や役立つ資格・適正などについて紹介しつつ、解体工事の需要が高い理由について解説します。
解体工事とは/解体工の仕事内容
基本的には、建物部分(上物)の解体・廃材処理や事前の近隣住民の挨拶などを行います。
建築リサイクル法により、廃材処理など厳しく規制されているので、建物の構造・建材に合わせて適切な施工が必要です。
解体工事の内容は、主に建物・家屋のすべて、もしくは一部・内部のみ解体する工事と、付帯工事として、中に残っている残置物・植木・ブロック塀などの撤去があります。
上記の作業を行ううえで、さまざまな免許や登録・資格が必要です。
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解体工事・解体業に必要な許可申請
税込500万円以上の解体工事を請け負う場合、建設業許可「解体工事業」を受けなければなりません。
一方で、税込500万円未満の解体工事を請け負う場合、建設業許可は不要です。
しかし、建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律により、「解体工事業者の登録」が必要になります。
登録や許可を得るための要件として、技術管理者もしくは専任技術者が必要な点は注意が必要です。
解体工事に携わる職業
・解体工事施行技士
・現場監督
・解体作業員
・重機、トラック運転手
・鳶工
解体工事施工技士は、解体工事施工者のための国家資格で、解体工事を行う登録・許可を得る際に必要な技術管理者・専任技術者に就業可能です。
現場監督は、解体工事の現場内における管理業務を担う職業で、現場内の安全面や工事計画の作成・施工状況のチェックなどを行います。
解体作業員は、手作業や工具類などを使い解体作業を行う作業員のことで、主に現場内で中心になって働きます。
重機・トラック運転手は、重機を使い解体作業を行う運転手と解体作業で発生した産業廃棄物を処理場までトラックで運ぶ運転手の2種類があります。
重機・トラックを運転する際は、専門の免許・資格が必要になり、特に産業廃棄物を運搬する場合は産業廃棄物運搬の許可が事前に必要です。
鳶工は、解体工事を行う前に必要な足場・養生パネル・防音パネルの設置と撤去が主な仕事になります。
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解体工事の仕事体験談
解体業の転職体験談|働いてよかったこと
[40代 男性]
私は解体工事施工技士として働いており、現場のさまざまな管理業務を担当しています。
解体工事施工技師になるには一定の実務経験と試験に合格する必要があるので仕事をしながら試験勉強をしないといけないので大変でした。
しかし、現在は資格も取得しているため、転職もしやすく、需要のある職業なので安心して仕事ができます。
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解体工の転職体験談|働いてよかったこと
[20代 男性]
私は解体作業員として現場でさまざまな解体作業を行なっています。
もともと別の業種で働いていましたが、未経験からでも始めることができたので良かったです。
体力には少し自信があったので、現場での作業自体は楽しいくストレス発散にもつながっています。
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解体工事関連の転職体験談|働いて大変だったこと
[30代 男性]
私は鳶工として働いており、現場の足場づくりや防音パネル設置などの設置・撤去を行なっています。
鳶工の仕事は危険な時もあるのでかなり緊張感をもって働く必要があります。
そのため、現場では仲間と協力し、作業を進行する必要があります。
そうすることで仲間と一致団結することができるので、仕事もやりやすくなります。
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よくある質問
- 解体工事の技術管理者や専任技術者になれるのはどんな職業?
- 解体工事の技術管理者や専任技術者になれる職業は以下の7つです。
・解体工事施工技士
・平成28年度以降に合格した1級土木施工管理技士
・平成28年度以降に合格した2級土木施工管理技士(土木)
・平成28年度以降に合格した1級建築施工管理技士
・平成28年度以降に合格した2級建築施工管理技士(建築)
・平成28年度以降に合格した2級建築施工管理技士(躯体)
・とび・とび工
技術管理者は、税込500万円以下の解体工事を行う際に、営業する現場の都道府県ごとに解体工事業の登録が必要になります。
要件の一つとして、技術管理者を配置することが義務付けられています。
技術管理者になるには、対象となる建築関係の資格を保有していること・決められた実務経験年数を経過していることが条件です。
専任技術者は、税込500万円以上の解体工事を行う際に営業する都道府県ごとに建築業許可の登録が必要になり、その条件の一つとして専任技術者の配置が義務づけられています。
専任技術者になるには上の資格を保有し、10年以上の実務経験期間があることが条件となります。
しかし、建設業法施行規則で定める学科を修了していた場合は、実務経験期間を短縮可能です。 - 解体工事の仕事に向いている人とは?
- 【体力に自信がある】
解体工事の現場では、バールやさまざまな工具を駆使して、解体作業で出た瓦礫などの産業廃棄物を撤去するなど肉体労働が多いです。
暑い夏の季節・寒い冬の季節の現場での作業は特に体力が消耗しやすいので、体力に自信がある人には向いています。
【力強さに自信がある】
解体工事では大きな工具や建築機材・重機などを扱います。
そして、先述した瓦礫などの産業廃棄物の撤去など重たい物を扱うことが多くあるため、力強さに自身がある人は向いています。
【メンタルが強い】
解体工事はあらかじめ決まった工事計画の手順に沿って慎重に作業を行います。
手順通り行わないと怪我やミスなどのリスクが高くなり、一つ間違えただけで大きな事故に繋がる場合があります。
そのため、高い集中力やメンタルが強い人に向いています。
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解体工事・解体業に役立つ資格
解体工事に役立つ資格は以下の6つです。
・建築士
・建設機械施工技士
・土木施工管理技士
・建築施工管理技士
・1級2級とび・とび工
・解体工事施工技士
建築士は設計や工事管理を行うための国家資格で、1級・2級とあります。
1級建築士は、建築できる建物・家屋などに制限がなく、取り扱える建築物の規模が大きいため、設計業務の内容が多岐に渡り、高度な物になります。
2級建築士は、1級と比べると建築できる範囲・規模は小さくなりますが、設計業務と工事管理業務を行うことが可能です。
土木施工管理技師にも1級・2級があり、1級の場合は河川・道路・橋・港湾・鉄道・上下水道などの土木工事における主任技術者や管理技術者として施工計画・現場におけるさまざまな管理を行えます。
2級もほぼ同じことができますが、土木・鋼構造物塗装・薬液注入の3種にわかれている事が特徴です。
建築施工管理技士にも1級・2級あり、1級を取得すると特定建設業の営業所ごとに置く専任の技術者と現場に配置する監理技術者として就業できます。
2級の場合は一般建設業の登録に必要とされる営業所ごとに配置する専任の技術者や建設工事における主任技術者として就業可能です。
1級2級とび・とび工は鳶作業の段取りから仮設建設物の組み立て・解体や掘削・土止めなど、さまざまな鳶職の技能に関する国家資格であり、取得することで技能士として認められます。 -
解体工事の需要は高い
解体工事の需要は高い状態が続いています。
その理由は空き家の増加・構造の複雑化・人材確保の3つがあります。
建物の一般的な耐用年数は30年から50年と言われており、特に昭和30年から昭和50年の間に大量に建てられた家などの建物が古くなり、解体工事が必要な空き家となっているものが増加しています。
そのため、解体工事の数は今後20年から30年は増加傾向にあるため需要が高いとされています。
そして、建物の構造は時代の変遷によって複雑化しています。
以前は、木造の建築物が多かったですが、現在までに鉄筋コンクリート・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリートなどの種類があり、こうした複雑な構造の建物の解体工事が増加しました。
中には原子力発電所・高層ビルの解体工事も始まっており、高度な解体工事の技術が求められていることから需要が高いとされています。
しかし経験豊富な職人の高齢化による引退などが影響し、解体工事で必要な人材が少なっています。
そのため、引き続き解体工事における人材の需要は高い状態を推移すると考えられます。
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング部門)
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