言語聴覚士とは?なるには?資格や仕事内容
言語聴覚士の求人|転職状況や未経験での就職について
言語聴覚士は、高齢化社会が深刻化する中、リハビリ分野で活躍する専門職として必要性が年々高まっている資格です。
介護・福祉・医療・教育など多種多様な場で活躍場所があり、それぞれで募集が行われています。
言語聴覚士としての経験がなくても、資格を持っていることによって未経験での就職もできるでしょう。
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そもそも言語聴覚士とは
言語聴覚士の役割について
言葉でのコミュニケーションが取れないという問題は脳梗塞などを発端として様々な原因によって起こりますが、言語聴覚士はこの原因やメカニズムを究明し、対処法を見出すための検査や訓練などを実施します。
言葉によるコミュニケーションを取ることができなくなってしまった人が生活することができるようサポートするのが言語聴覚士に課せられた大きなミッションです。
言語聴覚士の仕事内容
・ことばの訓練
・聴こえの訓練
・飲み込みの訓練
・記憶の訓練
・子供へのリハビリ
など
話す・聴くだけでなく、摂食嚥下障害の方への飲み込み訓練・発達の遅れや対人関係が困難な子供に対するリハビリ、さらに記憶の訓練なども行います。
言語聴覚士の仕事は、言葉とコミュニケーション全般に関わることだと理解しておきましょう。
言語聴覚士になるには
・高校卒業者の場合:文部科学大臣が指定する学校(3~4年制の大学・短大)または都道府県知事が指定する言語聴覚士養成所(3~4年制の専修学校)
・一般の4年制大学卒業者の場合:指定された大学・大学院の専攻科または専修学校(2年制)を卒業する
上記いずれかの方法で専門の教育課程を修了した人だけが国家試験を受けることができます。
言語聴覚士の難易度
言語聴覚士の合格率は毎年60%〜70%程度で推移しています。
これは同じくリハビリ専門職と言われる作業療法士よりも若干低い数字です。
そのため、言語聴覚士の資格取得は決して簡単ではありません。
基本的には言語聴覚士養成校などで受験対策を1年間かけて行うので、一朝一夕で合格するほど簡単な資格ではないと言えるでしょう。
言語聴覚士の仕事体験談
言語聴覚士の体験談:働いてよかったこと
(30代 女性)
総合病院で脳梗塞によって話すことが困難になってしまった患者様の言葉のリハビリや飲み込みのリハビリをしています。
完全に元に戻る患者さんはほとんどいませんが、自宅で生活することができる程度までには回復に至る患者さんが多数いらっしゃいます。
患者様本人や家族から「だいぶ良くなった」などの言葉を聞くのは嬉しいですし、この仕事は患者さん回復具合が目に見えてわかるので、やりがいのある仕事だと思います。
言語聴覚士の体験談:働いてよかったこと
(40代 女性)
患者さんの中には「上手に話すことができなくなってしまったので、これまでのコミュニティに戻るのが辛い」と内向的になってしまう方も存在します。
そのような方へ社会活動の場を紹介することで、患者さんが少しずつ明るくなっていく様子は私のやりがいにつながっています。
身体的なリハビリだけでなく、社会的な心のリハビリも行うことができ、患者様と長く付き合うことができるのは言語聴覚士の魅力です。
言語聴覚士の体験談:働いて大変だったこと
(30代 男性)
症状によって言語聴覚士の対応が決まるわけではなく、患者様の意向に合わせて私たちも試行錯誤する必要があります。
患者様の意向を尊重した上で業務を行うことの大変さを日々痛感しています。
しかし様々な職種の方と連携して、患者様の意向を実現できた時はとてもやりがいを感じました。
大変なことももちろん多いですが、自分にとって言語聴覚士は天職だと思っています。
よくある質問
- 言語聴覚士は公務員としての採用もあるんですか?
- あります。
都道府県や地区町村が運営する以下のような施設では言語聴覚士を採用していることがあります。
医療機関
福祉施設
教育機関
これらの公的機関へ就職する際には、言語聴覚士として公務員採用されることもあります。 - 言語聴覚士の給料はどのくらいですか?
- 言語聴覚士の給料は初任給で20万円程度、平均的には30万円程度というのが一般的です。
他のリハビリ専門職である作業療法士や理学療法士などと報酬的にはそれほど変わりません。
ただあくまで上記は参考の値です。
地域や職場によっても言語聴覚士の給料は変わってきます。
-
言語聴覚士のキャリアアップ
言語聴覚士としてキャリアアップしたいのであれば以下のような資格取得を目指すとよいでしょう。
呼吸ケア指導士/手話通訳士/プロフェッショナル心理カウンセラー/認定言語聴覚士/介護福祉士/栄養サポートチーム専門療法士
介護や言語に関する専門的な資格を取得することによって言語聴覚士としてさらにキャリアアップすることができます。
キャリアアップによって昇進や昇給につながる可能性があるのはもちろん、より対応できる業務の幅が広がるため、「できることを増やし、さらにやりがいを感じたい」という人は資格取得を目指してみましょう。 -
言語聴覚士の将来性や需要について
今後、高齢化社会が深刻化していくことによって、言語聴覚士のニーズも増えていくことが予想されます。
今でさえ言語聴覚士は人手不足となっているので、将来的にはさらに重要な人材になっていくことでしょう。
こうしたことから言語聴覚士の資格は転職や就職に有利になることが予想されます。 -
言語聴覚士に向いている人・向かない人
「話すことができない」「聴き取ることができない」「食べ物がうまく飲み込めない」というのは患者さんにとっては相当なストレスです。
そのため、患者さんの辛さに寄り添ってあげることができる人は言語聴覚士に向いているでしょう。
また、リハビリには根気が必要になるので、根気強く患者さんのペースに合わせることができる人も言語聴覚士に向いています。
反対に気忙しい方や、相手よりも自分のペースを優先したい方は言語聴覚士としては不向きだと言えるでしょう。 -
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