転職を悩む社員を減らし離職率を下げるには適材適所の仕事が重要

よくある質問

社員の適性を見極め、適材適所の仕事に取り組んでいくことが大切

適材適所を見極め、適切な仕事に配置するにはどうすればいいのでしょうか。
社員1人1人の特性・特徴をつかみ、尚且つ今ある仕事の中から相性の良いものに取り組んでもらう必要があるため、そう簡単にはいきません。
当然、「社員と話し合って性格や特徴はつかんでいるが、該当する仕事がない」という場合もあるでしょう。そういった場合こそ、会社側・職場の状況を丁寧に伝えていき、相互理解を深めていくことが重要です。

少しでも参考になればと思い、筆者が普段心掛けている内容を紹介します。
・社員の「モチベーションがどこにあるか」知っておく事だけで、その後の取り組み方に大きな違いが出てきます。できるだけ普段からコミュニケーションをとるようにして、本音の部分を引き出せるだけの関係を構築しておきましょう。
（「仕事内容なのか」「給与なのか」「人間関係なのか」これがわかるだけでも、後々の改善につなげやすくなります）

・新卒か中途採用で多少変わってきますが、特に転職者の場合であれば「前職の退職理由」がわかると、同じ不満を感じさせないように取り組めるので重要です。

・最初のうちはできるだけ色々な仕事に触れてもらうのが良いでしょう。人それぞれ得意不得意があります。
例えば「単純作業が苦手な人」「逆に黙々コツコツと取り組むのが好きな人」「自分が目立って評価されたい人」「自己主張はあまりしないけど、実は言わないだけでいろいろと考えている人」様々なタイプがいます。
1つだけの仕事に絞らず、実際に少しでも多くの仕事に触れてもらう。
その上で面談を行い、取り組みたい仕事を確認していく手法がオススメです。

・会社側／職場の事情を丁寧に伝えていく事も大切です。当然、「やりたい仕事」だけではなく、「やりたくない仕事」が数多くあるでしょう。
その仕事がなぜ必要なのか。どのような意義があるのか。そういった事を丁寧に伝えていくことも、「やりたくない仕事」に携わった時「やらされ仕事」と感じるか、「やりたくはないけど、仕方ない」と感じるかの差に繋がっていきます。

後輩指導・部下育成が上手くいかないと「転職したい」と悩む社員が増えやすい

「仕事内容に関する不満」「職場の人間関係（特に上司との関係）」は代表的な転職理由・退職理由です。
この問題を解決していくのは簡単ではありませんが、後輩指導・部下の育て方を工夫していくことで改善が期待できます。
以下の記事では「後輩指導・部下の育て方が難しいと感じる方へのアドバイス」を紹介しているので、是非ご覧ください。
初めての後輩指導・部下育成のコツ／部下の育て方が難しいと感じる方へのアドバイス

社員が「転職したい」と悩むタイミングは？

せっかく育てた社員が辞めてしまえば、また採用する為に募集をかけたり面接・選考を実施して長い時間が掛かってしまいます。
そういった事態を防ぐためにも、「転職を悩み始めるタイミング」を察知しておきたいもの。
では、転職を悩むタイミングが訪れるのは、どのような状況なんでしょうか。

・10年後の自分の姿が想像できない
・この会社にずっといた場合、先々に不安がある
・先輩達の姿を見ていて、「こうなりたい」と思えない
・仕事内容に不満がある
・人間関係に問題がある（職場の空気が悪い、上司が怒鳴る・高圧的な態度、等）
・通勤が負担になる
・評価に不満がある（給与が低い、給料が上がらない、昇格しない、等）

悩む場面は人それぞれですが、大きく分けると「人間関係、給与（評価）、仕事内容」の3つでしょう。
管理職の立場であれば、職場で働く社員の様子を見て変化を感じ取れるようにならないと、悩む社員を見つけるのは難しいでしょう。
また、何か変化を感じた時は、少しでも声をかけることが大切です。