ユンボとは?転職や求人応募に役立つ免許・ユンボの種類や仕事のやりがいを紹介
ユンボとは?転職や求人応募に役立つ免許・ユンボの種類や仕事のやりがいを紹介
ユンボは、建築現場や土木現場、ビルの解体、農林作業などさまざまな現場で活躍します。
そのため、ユンボを自由自在に操るユンボ作業者は現場のみんなから頼りにされ、やりがいが大きい仕事です。
本記事では、ユンボの種類や、ユンボを使った仕事、体験談を紹介します。
ユンボの転職求人を探す
ユンボは油圧ショベルの固有名詞
ユンボ作業者の業務内容を紹介する前に、ユンボがどのような機械なのか解説します。
【ユンボ=油圧ショベル】
ユンボはYumboと表記し、かつて三菱重工業がフランスのメーカーから技術供与を受けてつくった油圧ショベルの名称です。
ユンボの性能がずば抜けて高かったため、最初の東京オリンピックが開催された1964年前後の日本で爆発的にヒットしました。
それで工事現場の人たちの間で油圧ショベルのことをユンボと呼ぶようになったのです。
なお現在、ユンボの登録商標は別の会社が保有しています。
油圧ショベルはユンボ以外に、ショベルカー、パワーショベル、バックホーと呼ばれることもあります。
【ユンボの構造】
油圧とは、油に圧力をかける仕組みのことです。
油には、密閉された容器に油を満たして一部に圧力を加えると、力が油全体に均等に伝わる性質があります。
この性質を使うと小さな力で大きな力を生み出せます。
ユンボには油圧の仕組みを使った油圧ポンプという装置が装着されているので、強大なパワーを生み出すことができます。
ユンボにはさまざまな種類がありますが、基本構造は作業装置、上部旋回体、下部走行体の3つの部品からなります。
作業装置は、上下左右に動いたり伸び縮みしたりして広範囲の作業を可能にするアームや、土砂をすくったりすくった土砂を入れたりするバケット、巨大な爪の形状をしたアタッチメントなどからなります。
実際に作業する部分なので作業装置といいます。
上部旋回体は、運転席、エンジン、油圧ポンプなどで構成されます。
上部旋回体は、旋回という名称とおり回転します。
回転することで作業範囲が広くなります。
下部走行体は、ユンボを走らせる装置で無限軌道(いわゆるキャタピラー)が装着されています。
作業装置、上部旋回体、下部走行体の3つの構造を持つことから、ユンボは自由自在に現場を走り、さまざまな場所でパワーが必要な作業をこなせるのです。
ユンボの転職求人を探す
ユンボの種類
ここでは、ユンボの種類を紹介します。
【標準型とは】
ユンボのメーカーはそれぞれ標準型というタイプのユンボを持っていて、標準型ユンボをベースンにしてさまざまなバージョンのユンボを製造しています。
【サイズによる違い】
ユンボの種類をわけるものにサイズがあります。
あるユンボ・メーカーは6t未満のユンボ、7~10tのユンボ、10~20tのユンボ、20~40tのユンボ、40t以上のユンボをつくっています。
【旋回能力による違い】
旋回能力の違いで種類分けすることもあります。
あるユンボ・メーカーは、狭いスペースでも作業ができるようにわざと旋回半径を小さくした小旋回ユンボをつくっています。
小旋回ユンボは、標準型ユンボでは入ることができない狭い道路でも走行できるので市街地などで活躍します。
【特殊仕様】
標準型のユンボには作業装置のアームの先端にバケットがついています。
バケットは土砂などをすくうときに使いますが、バケットを取り外してほかのアタッチメントを装着することで別の特殊な作業ができるようになります。
アタッチメントの一部を紹介します。
・グラップル(フォーク):物体を挟んで移動させることができます。
建物の解体や産業廃棄物の選別に使えます。
・ブレーカ(ハンマー):先端が大きな針のような形をしていて、ピストン運動する仕組みになっています。
針のような形の部品の先端をコンクリートに当ててピストン運動をさせることで、ピストン運動が生む衝撃でコンクリートを砕いていきます。
・クラッシャー:グラップルに砕く力を与えたのがクラッシャーです。
クラッシャーは物体を挟んで砕きます。
ユンボの転職求人を探す
ユンボで何ができるのか
【掘削作業】
土を掘る掘削作業は、土木工事でも農林業でも必要です。
掘削作業はユンボの最も得意な仕事です。
【積込作業】
掘削した土砂はユンボでトラックなどに積み込めます。
掘削作業と積込作業を合わせることで、掘って積むという2つの作業を1台のユンボで行えるため、現場の作業は大幅に効率化されます。
【破砕作業】
ユンボのアタッチメントを交換すれば、建物や岩などを破砕できます。
【選別作業】
ビルを解体するとコンクリート、鉄、木、プラスチックなどの異なる素材の産業廃棄物が発生します。
そのままではリサイクルできないので、ユンボを使って選別して処理場に運べます。
【整地作業】
整地とは地面を平らにする作業で、整地作業もユンボで行えます。
ユンボの仕事体験談
ユンボの転職体験談|働いてよかったこと
[30代 男性]
私にとってユンボは相棒です。
ユンボは工事現場に不可欠の存在で、大きな作業を一気に片づけられます。
他にもユンボ作業の魅力はダイナミックなところです。
人の手で3日はかかる作業も、ユンボなら数時間で終えられます。
今後は今よりもっとユンボを使いこなせるようになりたいです。
未経験歓迎のユンボの転職求人を探す
ユンボの転職体験談|働いてよかったこと
[20代 男性]
母親によると、私は子供のころから工事現場をみるのが好きだったそうです。
好きが高じて、今の建設会社に入社しました。
今の目標はより大きなユンボを操縦することです。
技術がまだまだ未熟で、小型のユンボしか操縦させてもらえていませんが、スキルを高めてより大きな仕事がしたいですね。
男性活躍中のユンボの転職求人を探す
ユンボの転職体験談|働いて大変だったこと
[40代 女性]
女性の進出が増えたとはいえ、工事現場はまだまだ男社会です。
女子用トイレがない現場は珍しくなく、男子用トイレを使っています。
それに、炎天下での作業は正直バテますね。
しかし、弱音を吐いていてもいられないので気合いで乗り切っています。
女性がユンボの運転席に座ると驚かれることがありますが、要求された作業をきちんとこなすと作業者たちから認めてもらえます。
体力が続く限りこの仕事をしたいです。
ミドル活躍中のユンボの転職求人を探す
よくある質問
- ユンボを使った仕事のやりがいは?
- ユンボは、地図に載るような仕事ができます。
また、ユンボ作業者は現場の作業チームのメンバーの1人なので、みんなで力を合わせて1つの仕事をやり遂げることになります。
ユンボ作業者が仕事を終えたとき、必ずなんらかの形で世のため人のためになっています。 - ユンボを使った仕事の大変なところは?
- ユンボを使った作業は原則屋外であり、それだけでも大変な仕事であるといえます。
炎天下でも、小雨が降っていても作業をしなければなりませんし、ユンボで除排雪をする仕事に就けば氷点下の現場で働きます。
油圧は小さな力で大きな力を生むのでユンボの操作には力は要りませんが、ユンボ作業者も現場にいる以上力仕事を任されることがあり体力勝負の部分があります。
職場改善や働き方改革で3K(きつい、汚い、危険)の要素はだいぶ減りましたが、完全になくなってはいません。
ユンボの転職求人を探す
-
ユンボの操縦の免許について
ユンボを操作するには「車両系建設機械運転技能講習」または「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」のいずれかを受ける必要があります。
車両系建設機械運転技能講習修了証または「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」修了証が、いわゆるユンボの免許です。
【車両系建設機械運転技能講習とは】
3t以上のユンボを操作するには車両系建設機械運転技能講習を受講して、そのあとに行われる修了試験に合格して修了証を取得する必要があります。
講習は学科と実技があります。
学科は「走行に関する装置の構造および取扱いの方法に関する知識」「作業に関する装置の構造、取扱いおよび作業の方法に関する知識」「運転に必要な一般的事項に関する知識」「関係法令」を学びます。
実技は「走行の操作」と「作業のための装置の操作」を学びます。
【小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育とは】
3t未満のユンボを操作するのであれば「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」を受講する必要があります。
「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」には修了試験がないので、受講すれば修了証を取得できます。
ただ「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」修了証では現場で操縦できるユンボが限られているので、本気でユンボ作業者を目指すのであれば、車両系建設機械運転技能講習に挑戦したほうがよいでしょう。 -
ユンボを使った仕事に向いている人
ユンボ作業者に向いているのは、次の資質を持っている人です。
【手に職をつけたい人】
手に職をつけると職業人生を有利に進められます。
ユンボの操作スキルを身につけることも手に職をつけることになるので、手に職をつけたいと思っている人にはユンボ作業者は選択肢の1つになるでしょう。
車両系建設機械運転技能講習修了証の取得は手に職をつける第1歩になりえます。
【土木作業に興味がある人】
土木作業に興味がある人は、ユンボ作業者に向いています。
ユンボの操作スキルとユンボ免許の両方を持つ作業者は、土木現場監督に頼りにされます。
【チームと仕事の完成のために尽くせる人】
チームのために尽くせる人や、大きな仕事の完成のために尽くせる人は、ユンボ作業者に向いています。
ユンボを使った作業は、作業現場の大きな仕事のうちの1つです。
そのためユンボ作業者にはフォア・ザ・チーム(チームのために)の精神が求められます。
【体力と忍耐力の両方がある人】
ユンボ作業は建築現場や土木現場で行われるので、必ず体力が必要になります。
体力に自信があり、体力を使った仕事をしたい人はユンボ作業者に向いています。
またユンボを使った作業は、ときに長期におよぶことがあります。
したがってユンボ作業者には忍耐力も求められます。
体力を持ちつつ、黙々と作業を続ける忍耐力もあわせ持つ人は、ユンボ作業者として通用する確率が高いでしょう。
重機オペレーターの転職求人を探す -
転職活動前にチェック!仕事探しに役立つオススメ記事
-
この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
※記事関する問い合わせは受付しておりませんので、ご了承下さい。
配信中の記事では、職種ごとの詳細な仕事内容、エリア情報、就職に役立つ資格の解説、ビジネス用語・経済ニュースの解説など、社会人として押さておきたい基本的な知識や最新情報をお届けしています。
クリエイト転職は地域密着をコンセプトに、仕事探しに役立つ最新の求人情報をお届けしています。
【コンテンツポリシー】
記事制作におけるコンテンツポリシー
【詳細プロフィール】
記事の監修・執筆者の詳細プロフィール
【クリエイト転職で仕事探し】
クリエイト転職で正社員の求人を探す