住宅リフォーム工事とは？転職や求人応募に役立つ資格や仕事内容を解説！

リフォームとは家のなかや事務所のなかを新しくすることです。
建築物は月日の経過とともに劣化したり汚れたりしますが、部屋の劣化・汚れは生活や仕事に悪影響をおよぼすので、外観の劣化・汚れより深刻な事態であると受け止められます。
そのため、多くの人や企業は、建物の外観よりも先に家のなかや事務所のなかを刷新しようとします。

【新築当時に近づける改修のこと】
リフォームはキレイにする取り組みですが、清掃とは異なります。
清掃は汚れのみを除去するだけですが、リフォームでは劣化したり汚れていたりする部分を丸ごと取り替えます。
リフォームは、新築当時の内装を取り戻すことを目指している点がリノベーションと大きく異なるところです。
リノベーションはときに壁を取り払ったり、水回りの位置を変えたりと、大幅に中身を変えて新築当時より高い価値を持たせようとしますが、リフォームはリノベーションほど大がかりなことはしません。

【水回り、壁紙、設備を新しくするのが一般的】
リフォームでよく行われるのは、水回り設備や壁紙、その他設備などを新しいものに取り換える作業です。
例えば、古いタイプのトイレを撤去して、新しいタイプのトイレを設置します。
新築当時は純白だった居間の壁紙をすべてはがして、今風のくすみがかった水色の壁紙に張り替えます。

リフォームの業務内容は営業、事前調査、見積もりと交渉、工事、アフターフォローにわかれます。
1つずつ確認していきましょう。

【営業】
営業はリフォームの注文を取る活動です。
一戸建て住宅やマンションは、建ってから20年ぐらい経過すると、家主や住人は「うちも古くなったら」と感じ始めます。
そのときリフォーム会社の営業担当者が営業をかけることで相談してもらえます。
リフォームの営業の最終目標は受注することですが、相談を受けることはそのための重要な第1歩です。

【事前調査】
家主や、事務所オーナーからリフォームの相談を受けた営業担当者は、その家や事務所を実際に訪問して各部屋や設備を観察してリフォーム・メニューを提案します。
家主たちは数カ所程度の不具合はみつけられますが、プロは隠れた不具合も発見できます。
発見した不具合もリフォーム・メニューに加えます。
また、実際には不具合が生じていなくても、近い将来支障が出るなら、リフォームをする機会にその部分も取り換えてしまったほうがよい場合があります。
ただし「あれもこれも交換したほうがよい」と提案してしまうと、家主たちから不審がられてしまうことがあります。
営業担当者は無理強いすることなく、しかし必要なことはしっかり提案し、合理的な説明ができるようにしておく必要があります。

【見積もりと交渉】
客(家主など)がリフォーム・メニューに納得したら、営業担当者は見積もりを行い、金額を客に提示します。
客は大概、値下げを要求するので、営業担当者はコストダウンの提案ができるように準備しておきます。
例えば「新しく入れるトイレの機能を落とせばX円は安くなります」「壁紙の張り替えを居間だけにして、寝室は現状のままとすればY円コストダウンできます」といったように、値下げの額とデメリットを同時に説明できるとよいでしょう。
双方が納得したら契約を交わします。

【工事】
交渉と同時並行で工事計画を立て、契約締結と同時に建材などの材料を発注します。
材料がそろったら作業者が工事に入り、責任者は工事の進捗を管理します。

【アフターフォロー】必要に応じて追加工事やクレーム対応
リフォームが完了したら客と営業担当者が一緒に仕上がりを確認し、問題がなければ現場の引き渡しと支払いを同時に行います。
リフォームでは保証期間を設定するのが一般的なので、その期間中はアフターフォローを行います。
また、工事の不具合がみつかれば追加工事を行います。
クレームには誠意をもって対応すべきでしょう。
アフターフォローをしっかり行うことで、その客が、リフォームを必要としている知人を営業担当者に紹介してくれるかもしれません。
つまりアフターフォローは営業活動とみなすこともできます。

リフォーム業界への転職を考えている人は、営業職か工事作業職かを選ぶ必要があります。
両者は同じリフォーム会社内の仕事でも内容がまったく異なるので、例えばリフォーム会社の採用面接で「営業でも工事でもいいです」と言ってしまったら不審がられるはずです。
履歴書には「自分は～なので、リフォームの営業が(または工事が)したいのです」と書けるとよいでしょう。

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