介護施設の看護師求人・転職
介護施設で働く看護師の求人|転職状況や未経験での就職について
看護師が働く場所は、病院やクリニックなどの医療施設だけではありません。
厚生労働省の「平成 30 年衛生行政報告例」によると、看護師のうち7.3%が介護保険施設等で働いていることが明らかになっています。
割合としては決して多くありませんが、各団体や自治体は介護施設で働く看護師のためのガイド作成や研修を行っており、今後需要は高まっていくと予想されます。
実際に、介護施設の看護師求人は常勤・非常勤を問わず多く見られます。
看護師として介護施設に転職したい場合、比較的選択肢は多いでしょう。
未経験可である求人も少なくありません。
ただし、新卒では病院に就職する看護師が多く、経験を積んでから介護施設に転職するというケースが一般的です。
そのため、人気の求人では実務経験のある人が優先されるでしょう。
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そもそも介護施設看護師とは
介護施設看護師は夜勤や残業が少なく、重症の患者さんを診る機会も多くはありません。
そのため「ワークライフバランスを取りやすい」「心理的負担が軽い」といったメリットがあります。
【介護施設看護師と病院看護師の違い】
病院やクリニックなどの医療機関で働く看護師は、病気やケガの治療・管理を目的としているため医療行為を多く行います。
一方介護施設は「生活の場」であるため、介護施設看護師は介護スタッフと協力して利用者がその人らしく快適な生活を送れるようにサポートをします。
昨今では高齢化により介護・看護を必要としている人が増えており、医療に関する知識を持つ看護師はますます重要度が高まっています。
介護施設看護師の仕事内容
細かな業務内容は施設規模や利用者の健康状態によって異なりますが、介護施設は病院やクリニックと比べると医療行為が少なく、業務負担は軽くなる傾向があります。
また、夜勤がなく勤務時間も比較的安定している施設も多いため、結婚や出産でブランクのある看護師が復職先として介護施設を選ぶケースも多いです。
医療行為が少ないため、在籍する看護師の数は医療機関よりも圧倒的に少なく1つの施設に1人だけという場合もあります。
規模の小さな施設では介護スタッフの手伝いをすることもあり、介護スタッフや協力医との連携が求められるでしょう。
【介護施設の主な仕事】
体温や血圧の測定/歯ブラシや綿棒を使った口腔ケア/感染症の予防や蔓延防止/軽微なケガの処置/人工肛門などのケア/投薬・服薬管理/たんの吸引/点滴や採血
介護施設看護師の給料について
正看護師か准看護師かによっても変動があります。
例えば厚生労働省の令和2年度介護事業経営実態調査によると、最も回答数の多い介護老人福祉施設の場合は常勤看護師で月収422,652円、非常勤では月収375,894円という結果がでています。
医療提供が優先の施設ではなく、夜勤や残業も少ない分、一般病院と比べるとやや低めの傾向があります。
しかし介護施設内で働く他の職種と比べると、看護師の給料は高い傾向にあります。
より高収入を狙うなら、要介護度の高い利用者が多い施設や夜勤がある施設、経営が安定している施設の求人を探してみましょう。
介護施設の看護師の仕事体験談
介護施設看護師の転職体験談:働いてよかったこと
(20代・女性)
急性期病棟で看護師として働いた後、ワークライフバランスの安定を求めて有料老人ホームに転職しました。
仕事自体にもやりがいを感じていますし、夜勤や残業がほとんどないため規則的な生活を送れています。
前職と比べて収入は少し下がりましたが、体力的な負担を考えると介護施設を選んで良かったと思います。
介護施設看護師の転職体験談:働いてよかったこと
(30代・男性)
ターミナルケアや認知症看護に興味があったため、病院から特別養護老人ホームに転職しました。
最初は医療行為の少なさに驚きましたが、その分利用者さん個人に寄り添ったケアができるので、これまでとは違ったやりがいを感じています。
介護スタッフの方と連携しながら業務を行うので、新しく学ぶことも多いです。
介護施設看護師の転職体験談:働いて大変だったこと
(40代・女性)
施設内の看護師数が少ないのは大変だと思いました。
介護施設は病院と比べると医療行為が少ないですが、利用者さんに異変が起こった場合、看護師の判断が必要になることも多々あります。
施設内に看護師が自分しかいないときは、大きなプレッシャーを感じます。
病院よりも業務負担は軽いですが、少数精鋭である分緊張感は常にあると思います。
よくある質問
- 介護施設看護師に役立つスキルや資格はありますか?
- 介護施設看護師には、ケアマネジャーや介護福祉士、認定看護師などの資格がおすすめです。
介護施設では、高齢者とのコミュニケーションや生活介助など病院とは違ったスキルが求められます。
そのため、介護系資格を持っておくと就職・転職に役立つでしょう。
また、認知症看護や皮膚・排泄ケア、訪問看護などの認定看護師資格も、介護業界で重宝されます。
さらに、資格ではありませんが「特定行為研修」を受講すると、看護師判断でできる対応が増えるため、活躍の場が広がるでしょう。 - 病院から介護施設への転職を希望しています。志望動機はどのように答えたらよいでしょうか?
- 介護施設では利用者さんの生活そのものに関わる機会が多いため、スキルだけでなく人柄も重視されます。
業務で重視すべきポイントや価値観なども病院とは大きく異なるため、なぜ病院ではなく介護施設なのか、介護の分野で何を大切にしながら働きたいのかをアピールしましょう。
また、一口に介護施設と言っても特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービスなどさまざまな種類があります。
施設の種類によって仕事内容も少しずつ異なるため、その違いを理解したうえで志望動機を述べられるとなお良いでしょう。
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介護施設看護師の服装について
介護施設看護師の服装は、
・上下制服
・ポロシャツは指定でズボンは自前
・動きやすい服装であればOK
など働く施設の方針によってさまざまです。
職種によって制服の色が分けられているケースもあります。
介護施設では、入浴や食事、排泄などの介助を行う機会が多いため、動きやすいパンツスタイルが基本です。
利用者と接触する機会もあるため、ファスナーやボタン、ポケットなどの装飾が少ない服が好ましいでしょう。
また、汗をかきやすい仕事でもあるため、通気性・吸湿性も大切です。
さらに、服装以外の身だしなみについても注意が必要です。
明るすぎる髪や長い爪、派手なメイクなどは、利用者や家族の方にマイナスな印象を与える可能性があるため、避けた方がベターです。
動きやすさと安全性、清潔感、相手に与える印象などを考慮した服装選び、身だしなみを心がけましょう。 -
介護施設看護師の職場について
看護師が働く介護施設には、以下のような種類があります。
特別養護老人ホーム/有料老人ホーム/介護医療院(介護療養型老人保健施設)/サービス付き高齢者向け住宅/デイサービス/グループホーム/ショートステイ
一口に介護施設と言っても、種類によって看護師としての仕事内容や業務量が異なります。
例えば特別養護老人ホームは、生活介助がメインであるため医療ニーズはそれほど高くありません。
一方、介護医療院は看取りやターミナルケアを中心とした長期療養の機能を持ち、医療ニーズが大変高い介護施設です。
看護師は病院と似通った役割を求められます。
デイサービスは自宅から通所しながら介護を受ける施設であるため、要介護度の高い人はあまり多くありません。
そのため、勤務する看護師の数が少なく、担当する利用者数が多いのが特徴です。
看護師として介護施設で働く際は、利用者に対してどのようなサービスを提供したいのか、どのような働き方をしたいのかを考えて施設を選びましょう。 -
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