就活における内々定の意味とは？内定との違いや承諾・辞退の方法、取り消しになるケースを解説
就活における内々定の意味とは？内定との違いや承諾・辞退の方法、取り消しになるケースを解説
就職活動する中で、「内々定」という言葉を耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に企業から内々定を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
中には、「内々定とはいったい何？」「内定とどう違うの？」といった疑問を持たれている方もいるでしょう。
内々定とは、採用予定を意味する通知で、正式な労働契約通知とは異なります。
内々定は時に取り消しされる可能性もあるため、必ず入社できるというわけでもありません。
この記事では内々定とは何か？内定との違いや内々定受領後の対応方法などについて詳しく解説します。
内々定を既に受領された方やこれから就職活動される方は是非この記事を参考にしていただければ幸いです。
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就活における内々定とは？
内々定は内定同様、選考後に採用したいと考えた就活生に対し提示します。
それではなぜすぐに内定を通知しないのでしょうか？
それは政府の意向が関係しています。
政府は企業に対し、内定通知開始時期について各社足並みをそろえるよう要請しています。
この要請に法的拘束力はありませんが、大企業はこれに従っているのが現状です。
しかしながら、政府が要請する通知開始時期以前に選考が終了した場合、内定を出さずして学生を確保するのが困難となります。
そのため、企業は内々定という形で就活生に通知するわけです。
内々定と内定にはどのような違いがある？
就活生はこれに対し「入社承諾書」を会社に提出することで労働契約が結ばれます。
内定、内々定ともに入社してもらいたいという企業の意思を表す点では変わりはありません。
両者の大きな違いは、労働契約が締結されているかどうかです。
内々定には法的拘束力がありません。
つまり内定が取り消された場合は解雇と同じ扱いとなりますが、内々定にはそのような効果はありません。
前述の通り、内定と内々定の違いは発行するタイミングの問題です。
そのため、内々定は中途採用には発生せず、新卒者の就職活動中のみ発行される内容となります。
就活で内々定をもらったときの承諾方法と流れ
何より重要な点は、どのような形で連絡を受けたとしてもできるだけ早く返信をすることです。
仮に内々定の承諾までに時間がかかる場合であっても、その旨をできるだけ早く伝えることが重要です。
ここでは、内々定をもらうパターン別の注意点や対応方法について解説します。
【内々定の通知が電話できた場合】
1つ目は内々定を電話で通知されるケースです。
電話により内々定通知を受けた場合、まずは感謝の意を伝えましょう。
そのうえで本命企業であればその場で受諾を伝えることがベストです。
しかし即時回答ができないケースもあることでしょう。
その場合は一旦検討したい旨をお伝えしたうえで、いつまでに回答が必要か期限について確認するようにしましょう。
また、後日回答する場合は、メールやSNSなどの方法ではなく電話で回答することがベストです。
【内々定の通知がメールできた場合】
内々定通知がメールで届いた場合においても基本的な対応は電話と同じです。
メールを受領したら一旦メールで感謝の意について返答するようにしましょう。
そのうえで、受諾する場合はそのメールで回答し、返答を検討する場合はその旨を伝えたうえで、いつまでに回答が必要か連絡するようにしましょう。
【内々定承諾書の提出が必要な場合】
内々定を受領した際、内々定承諾書送付を求められるケースもあります。
多くの場合、企業側から書類が送られてくるため、その書面にサインして返送する形がほとんどです。
返送する際は、内々定承諾書に感謝の意を伝える添え状を付けることをおすすめします。
承諾する場合はもちろんのことですが、辞退する場合においてもその理由や内々定をいただいたことに対する感謝の意を伝えることがマナーです。
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よくある質問
- 就活において内々定をキープすることは可能ですか？
- 就職活動では、複数企業に並行して応募、選考に進んでいくのが普通です。
就活生によっては、多くの企業から内々定をもらい、どこにしようかとじっくり検討しているケースもあるでしょう。
結論から言えば内々定はキープ可能です。
内定の場合、回答期限を1週間程度と定めるのが一般的ですが、法的拘束力のない内々定は長期にわたりキープできる場合が多くなっています。
しかしながらその期間については企業によって異なるため、一概には言えません。
期限を1週間程度とする企業もあれば、納得いく決断ができるまで待ってもらえるケースもあります。
そのため、内々定連絡をいただいたら回答期限を確認するようにしましょう。
また内々定を辞退することを決めた企業については、すぐに連絡することがマナーといえます。 - 内々定から内定まではどのくらいの期間がありますか？
- 経団連の「採用ガイドライン」によれば、内々定は就活する卒業年度の6月初めなのに対し、内定は10月1日とされています。
しかしながら多くの場合、内定は10月以前に出されるケースが増えてきています。
これには、経団連のガイドラインに従う企業が少なくなってきている現状があります。
上記のことからもわかるように、内々定から内定までの期間は企業によってバラバラです。
1週間もかからないケースもあれば数か月かかることもあるわけです。
よってすぐに内定が出ないからと言って悲観する必要はありません。
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就活において内々定が取り消しになるケースとは？
内々定を出す大きな理由として、企業側が早い段階で学生を確保したいという思惑があります。
そのため、内々定取り消しはそれほど心配することはないでしょう。
ただし、企業の都合や就活生自身の動向によっては少なからず取り消しとなるケースがあります。
正式な内定ではないとはいえ、内々定取り消しは今後の就職活動に影響します。
【企業側の理由によるもの】
企業都合により内々定を取り消す場合があります。
最も多いのは財務状況の悪化で、採用費用がまかなえなくなったり、倒産したりするケースです。
企業側の事情は隠れた問題であることが多く、就職活動では見抜くのが難しいものです。
会社の財務状況は会社のホームページや有価証券報告書で確認できます。
上場会社および一定の要件を満たす会社は、年次有価証券報告書の提出が義務付けられており、インターネット検索で見つけられます。
内々定をもらった場合でも、経営状況の悪化などにより取り消しとなる場合もあるため、注意しましょう。
【就活者側の理由によるもの】
また会社の都合だけでなく、就活生側の問題で内々定が取り消されることがあります。
取り消し理由としては、以下のものです。
① 犯罪やモラルに反する行為を行った場合
② 卒業できない
③ 健康上の理由
④ 経歴詐称が発覚した場合
⑤ 内々定受領について返信がない
企業側事情による取り消しに対する対処は困難ですが、自己都合によるトラブルは未然に防ぐことができます。
昨今、SNSへの不適切な投稿が原因で採用が取り消される事例が発生しています。
迷惑行為や特定の人物を誹謗中傷する動画をアップロードしたことが採用担当者によって確認された場合、企業影響を鑑み、内々定取り消しとなるケースもありますので注意するようにしましょう。 -
就活の内々定に承諾後、辞退する場合のマナー
企業側は採用に多くの時間を費やしたうえで、内々定を通知します。
よってこれを辞退することは、この労力が無駄になるわけですのでその点を理解したうえで辞退する必要があります。
就活生にとっては人生を左右する重大な決断となるでしょう。
同様に企業にとって採用は大きな決断をしているわけです。
このことからも失礼にならないように誠実に対応することが必要といえます。
【できる限り早急に連絡をする】
内々定を辞退するのは気が重い方も多いことでしょう、しかしながら悪い知らせこそ早めに会社に連絡することが大切です。
内々定を発行した場合、10月1日に正式に内定通知を出すので、内定通知まで期間がないときに辞退すれば、企業側は混乱をきたします。
多くの企業では、事前に採用予定人数を決定、獲得するまで選考プロセスを続ける場合があります。
早期に辞退連絡すれば、補欠選考することで必要人員を確保します。
辞退する旨を企業に伝えることは気が引けるかもしれませんが、先延ばしにしないようにしましょう。
【電話で伝える】
辞退する場合はメールでも電話でも構いませんが、誠意を持って伝えるのであれば電話がおすすめです。
電話であれば、辞退に対する謝罪の気持ちと内々定を提示いただいたことに対する感謝の気持ちをしっかりと伝えられます。
また、メールには他のメールと混じって見落としや誤って削除されるリスクもあります。
【内々定辞退の理由は嘘をつかずに伝える】
内々定を辞退する際、企業側から理由を聞かれることがありますが、正直に伝えるようにしましょう。
辞退理由を明確にすることで企業は様々な分析を行い、今後の採用活動に活かせます。
また、変な言い訳をするよりも、正直に伝える方が企業側も納得しやすいでしょう。
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