手術室の看護師(オペナース)とは?仕事内容を解説
手術室看護師(オペナース)の求人|転職状況や未経験での就職について
手術室看護師にとどまらず、看護師は常に人手不足です。
実際にナースセンターに登録している看護師の有効求人倍率は2.36倍となっており、2020年3月末の一般職を含めた有効求人倍率である1.39倍と比較すると遥かに高く、看護師は深刻な人手不足であるといえます
看護師の中でも緊急性が高く、やりがいのある職場の1つである手術室看護師(オペナース)は比較的転職しやすい職場だといえるでしょう。
ただし、人の命にダイレクトに関わる手術室看護師(オペナース)は未経験から就職したり転職したりするのは難しいかもしれません。
看護師として一定の経験がある人の方が手術室看護師(オペナース)として転職しやすいでしょう。
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そもそも手術室看護師(オペナース)とは
特殊な職場であると思われがちですが、看護師資格がある方であればだれでも配属される可能性があります。
仕事内容については主に、「機械出し看護」と呼ばれる執刀医のサポートをする仕事と、「外回り看護」と呼ばれる患者の術後ケアをおこなう業務の2つに分けられます。
手術室看護師(オペナース)の役割について
手術室看護師には手術を円滑に行うための適切なサポートが期待されます。
執刀医のサポートをする「器械出し看護」は直接介助とも呼ばれ、執刀医が手術で必要とする機会を素早く正確に渡すというサポートをおこないます。
「外回り看護」は間接介助とも呼ばれ、主に機械出し看護以外の全てをおこないます。
術前のオリエンテーションや術後ケア、そして手術前の機器準備、手術記録など手術が円滑に進むサポートをおこないます。
どちらの場合も外来や病棟勤務の看護師とは異なり、手術室とは無関係な患者と接することはあまりありません。
手術室看護師(オペナース)の仕事内容
・執刀医が必要とする器械や機材を迅速かつ正確に渡す
・医療機器の準備、手術室の清掃、麻酔補助などをおこなう
・患者への術前オリエンテーション、術後のケア
手術がある日は、手術室での医師の補助を行い、手術のない日は器械や機材の準備、清掃、患者のケアをおこなうのが手術室看護師(オペナース)の主な仕事です。
手術は平日昼間に行われるのが一般的であるため土日出勤や夜勤もなく、勤務形態は他の看護師と比較して安定しています。
ただし、夜勤がない分、収入は病棟看護師などと比較して低くなってしまうことが多いようです。
手術室看護師(オペナース)になるには
病院内での人事異動によって手術室看護師(オペナース)になる人が多いようです。
「患者とより近い位置で接したい」と希望して手術室看護師(オペナース)への異動をする人もいます。
いずれにせよ特別な資格は必要なく、病院内の1つの勤務先として手術室で勤務する看護師を手術室看護師(オペナース)と呼びます。
手術室看護師の仕事体験談
手術室看護師(オペナース)の体験談:働いてよかったこと
(30代・男性)
病棟勤務の看護師として勤務しておりましたが日常業務に追われ、多くの作業をさばいていくことができずに苦しんでいました。
マルチタスクが人よりも苦手なのが原因だったと思います。
そこで一つの業務に集中できる手術室勤務を選択することにしました。
残業代による収入は減ってしまいましたが、自分の希望する働き方ができているので、今はとても充実しています。
手術室看護師(オペナース)の体験談:働いてよかったこと
(30代・女性)
病棟勤務の看護師として新卒時代から働いていました。
結婚後は夜勤や日曜出勤がない形態で働きたいと、手術室勤務を希望しました。
手術室勤務は同じように結婚して出産しているママさんナースも多く、私にとっては働きやすい環境です。
子供の都合でどうしても仕事を休まなければならないという時には、看護師同士で協力しあう体制になっているのがありがたいですね。
非常に忙しくなることもありますが、ライフワークバランスを取ることができるようになったのはとてもありがたかったです。
手術室看護師(オペナース)の体験談:働いて大変だったこと
(20代 女性)
手術室勤務でも勉強になることはたくさんあるし、他の部署では経験できないこともたくさんあります。
しかし私は患者さんと密に関わりながら看護技術を磨きたいと考えていたため、少しイメージと違っていました。
オペ中は先生から厳しい言葉を投げられることもよくあるので、決して楽な仕事ではありません。
ただ患者さんの命を救うことができる非常にやりがいのある仕事だと気づき、今はやりがいを感じています。
よくある質問
- 手術室看護師(オペナース)は辛いって本当ですか?
- 命が左右される手術室での仕事ですので、場合によっては患者さんが亡くなってしまうこともあります。
また緊迫した状況の中で医師から厳しい言葉を投げられることもあります。
このような事情から精神的に辛い思いをする看護師も多いようです。
加えて何時間も続く手術もあるので、体力的にも大変な仕事です。
しかし医療の最前線でともいえる現場でもあるので、大きなやりがいを感じることもできる職場です。 - 手術室看護師(オペナース)の給料はどのくらいですか?
- 地域や病院によって異なるものの、手術室看護師(オペナース)の給料は500万円前後が相場と言われています。
手術室看護師(オペナース)の基本給は通常の看護師と変わりません。
しかし手術室看護師(オペナース)の場合、残業代や夜勤手当がほとんどつかないので、結果的に病棟勤務の看護師よりも給料が下がってしまうケースも多いようです。
給料は低くなるものの残業や休日出勤がないので、ワークライフバランスを意識する方に人気の働き場所でもあります。
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手術室看護師(オペナース)とICU(集中治療室)看護師の違いについて
緊急性が高く、一瞬の判断が患者の生死を分けるICUにおいては、看護師もあらゆる分野に深い知見を持ち、瞬時の判断ができるようにならなければなりません。
そのため、手術室勤務よりも看護師の知識や判断能力が重視されることになります。
急変しやすい患者の臨床状態とモニターの数値から即座に判断を下すため、ICU看護師は別名「ミニドクター」とも呼ばれています。
手術室看護師からのキャリアアップを図る目的でICUへ異動する看護師も少なくありません。 -
手術室看護師(オペナース)にあるといい資格
手術室看護師に特化した資格として、手術看護認定看護師という資格がかります。
これは日本看護協会の認定資格で、熟練したスキルと知識によって、周手術期(術前・中・後)の患者に対して質の高い看護を提供することができる看護師に与えられる資格です。
資格を取得するためには5年以上の実務経験などの受験資格をクリアした上で、6ヶ月以上の連続した教育を受けることで認定審査を受けることができます。
認定を受けることによってさらに質の高い手術室看護が可能になることから、キャリアアップを志す人はぜひ資格取得を目指してみてください。 -
手術室看護師(オペナース)のやりがい
緊急医療や手術現場の最前線で働く仕事なので「人の命を救いたい」と考える看護師さんにとっては非常にやりがいのある職場でしょう。
体力的・精神的に辛いことも多いかもしれませんが、「医療の技術を学びたい」、「患者の命を救いたい」という思いが強い人にとっては非常に大きなやりがいを感じる職場であることは間違いありません。 -
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