整備士におすすめの転職先とは?整備士が転職に失敗しないためには
整備士におすすめの転職先とは?整備士が転職に失敗しないためには
「給料が低い」「休みが取れない」「職場の人間関係がつらい」などして、転職を考えている整備士も多いでしょう。
しかし、整備士が転職に失敗してしまったという声も多く聞きます。
「整備士の経験しかないが異業種へ転職できるのか」「整備士が転職で失敗しないためにはどうすれば良いのか」など、転職するにあたり不安や疑問も多いです。
今回は整備士の転職について、転職したいと思うよくある理由やおすすめの転職先、転職に失敗しないために必要なことなどを詳しくお伝えします。
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整備士が転職したいと思うよくある理由
【給料が低い】
整備士が転職したいと思う理由の中で、最も多いと言っても過言ではないのが給料の低さです。
国土交通省資料によると、整備士の年間平均給与は383.1万円に対し、全産業の年間平均給与は420万円。
そして、整備士の平均年齢は44.3歳、全産業の平均年齢は42.3歳です。
整備士は平均年齢が全産業平均を上回るにもかかわらず、平均給与は下回っている現状があります。
実際に、給料の低さが整備士不足を招いており、国は賃金向上の環境整備から人材不足の解消を図っています。
【労働時間が長い】
「休日が少ない」「残業が多い」など、労働時間がの問題で整備士を辞めたいと考えている方も多くいます。
特に、車検が多い時期やタイヤ交換の多い冬場は繁忙期となり、ろくに休みを取れないこともあります。
人手不足の現場も多く、必然的に1人あたりの業務負担が多くなりやすいのです。
加えて給料が低い点もネックとなり、整備士から転職する方が多いです。
【職場の人間関係】
給料や労働時間に次いでよくある理由が、職場の人間関係です。
体育会系な職場に多い、年功序列のカルチャーが残っている会社も多くみられます。
上司や同僚と合わない、職場の雰囲気に馴染めない、といった声も多いです。
人間関係のストレスが仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしてしまうこともあるでしょう。
給料が良くない、労働時間も長いことに加えて、人間関係にも悩んでしまうと辞めたいと感じてしまうのも無理のないことです。
【思っていた業務内容と違う】
国家資格を取得し、期待を胸に整備士になったにもかかわらず、整備とは関係ない業務を任されることが多いのも理由です。
たとえば、整備士としてディーラーに就職したが、顧客対応や事務作業、営業に同行させられるなどがあります。
整備の仕事がしたくて就職しても、思っていた業務とは違うことばかりを任せられては整備士としてのスキルも身につきません。
好きな仕事ができない、整備以外の苦手な仕事を任されることが多いなどして、転職する方も珍しくありません。
整備士から異業種への転職は可能?
しかし、整備士の経験やスキルが活かせない異業種への転職ですと、年齢が上がるとともに転職の難易度が上がります。
なぜなら、30代以降の転職では即戦力であるかが重視されるためです。
そのため、整備士の仕事とは全く関連のない異業種への転職を希望する場合は、早めに行動に移すことがポイントです。
整備士業界の給料が低い、労働環境が良くないと言われるのは事実ですが、会社によっても異なります。
そのため、まずは整備業界に残る道を検討してみるのもおすすめです。
整備士におすすめの転職先
国家資格を持つ整備士のポテンシャルがあれば、転職により給与・待遇・キャリアアップも狙えます。
ここでは、整備士におすすめの転職先をご紹介します。
【自動車ディーラー営業】
整備士の知識・経験が発揮できるのが、自動車ディーラーの営業です。
整備の知識を持って営業できれば、お客さまからの安心につながります。
ディーラー営業の年収水準は高いのが特徴です。
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、ディーラー営業の平均年齢は37.9歳、平均年収は523万円です。
営業はインセンティブも加算されるケースが多いため、頑張った分だけ収入に反映します。
整備の知識・経験を活かしたい、お客さんと話すことが好きな方におすすめの転職先です。
【メーカー】
整備士の知識・経験は、ものづくりの仕事であるメーカーに通ずるものがあります。
自動車系のメーカーや機械系のメーカーであれば、整備士のスキルが存分に発揮できます。
実際に整備士からメーカーに転職する方も多く、メーカーでも整備士経験のある人材は重宝されるでしょう。
有利に転職を進めたい場合には、メーカーへの転職がおすすめです。
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【アジャスター】
損害保険会社の職種の1つであるアジャスターとは、自動車事故の損害調査や修理費の算出を行う仕事です。
整備士の知識・スキルが最大限活かせる仕事であり、年収水準も高いとして人気の転職先の1つになります。
なかには、整備士の資格保有を応募条件としている求人もあるほどです。
整備士の資格や知識、経験を活かして働きたい場合におすすめの転職先です。
【整備士学校の講師】
高校の自動車整備科や自動車整備士専門学校の講師になるのも1つの道です。
整備に直接携わる仕事ではありませんが、これまで培ってきた知識やスキル、ご自身の学生時代の経験を活かせます。
学校のほか、自動車メーカー研修所や保険会社の自動車関係講師、刑務官兼講師など、さまざまな場所で教える立場として働けます。
【ドライバー】
自動車に関連する業種として、ドライバーもおすすめの転職先です。
ひとくちにドライバーといっても、トラックやタクシー、バスなどその種類はさまざまです。
整備士になる方は、車や運転が好きな方も多いでしょう。
整備士とはまったくの異業種ですが、車が好きな人にとってドライバーは最適な仕事です。
特にトラックドライバーは慢性的な人手不足状況にあることからも、求人数が多く、転職しやすいといえます。
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整備士転職の仕事体験談
整備士の転職体験談|働いて良かったこと
[20代 男性]
整備士の仕事自体にやりがいを感じていましたが、会社の風向きが変わり始め、満足のいく仕事ができなくなり転職を決めました。
転職先はさまざまな機器・システムのトラブル発生時に現場に駆けつけて、修理・メンテナンスに対応するフィールドサービス・エンジニアです。
自動車整備士としての世界しか知りませんでしたが、自分自身の未来が転職によりひらけました。
整備士の転職体験談|働いて良かったこと
[30代 男性]
8年勤めた自動車整備士を退職し、他業種へと転職しました。
転職先はホワイトであり、給料や休みは倍近く、福利厚生がしっかりしています。
周りは優秀な方ばかりですが、現場を知らない人が多いため、異色の経歴を持つ自分が重宝されています。
他業種でも、自分が活躍できる職場を見つけられてよかったです。
整備士の転職体験談|働いて大変だったこと
[20代 男性]
専門学校を卒業後、整備士として勤務していましたが、給料は残業代込みで手取り15万円ほど。
将来のことも考え転職活動し、5ヶ月目でようやく内定がもらえました。
しかし、いざ入社してみると手取りは以前より少なかったのです。
基本給は以前よりも高かったのですが、会社の方針で残業がほとんどなかったことが原因です。
結果的に手取り額が下がってしまったため、再び転職活動を進めています。
よくある質問
- 40代整備士ですが、40代以降の転職は可能ですか?
- 40代以降でも転職は可能ですが、厳しくなるのも事実です。
整備士から整備士へ転職するには専門性の高いスキルや上位資格がある、マネジメント経験があるなど、より即戦力であるかが重視されます。
未経験職種への転職はさらに厳しく、転職できたとしても年収や待遇などの水準がかなり下がってしまうリスクがあります。
年齢が上がるとともに転職のハードルは高くなるため、早めに転職活動を始めることがポイントです。 - 未経験から整備士へ転職できますか?
- 未経験からでも、整備士への転職は可能です。
実は整備士は資格がなくても就ける仕事であるため、無資格でも整備士に転職できます。
しかし、国土交通省では国家資格の保持者を整備士と認めてる現状があります。
そのため、転職後は資格取得がほぼ必須です。
実務経験1年以上で資格試験が取得できるため、働きながら資格取得を目指せるのであれば、未経験から整備士を目指すのも1つの道です。
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整備士が転職に失敗しないためには
整備士が転職で失敗しないためには、下記ポイントが重要です。
・転職の目的を明確にする
・求人、企業分析をしっかりする
・情報収集する
今の環境から早く抜け出したいがために、勢いで転職してしまうと失敗する傾向にあります。
転職はその目的を明確にすること、それを踏まえてどういった企業へ転職すべきかを熟考することが必要です。
転職先に求める希望条件に優先順位をつけ、その条件に当てはまる求人を見つけたら、企業分析や情報収集を徹底しましょう。
転職してから「思っていたのと違った」となると転職は失敗です。
事前準備を徹底し、納得のいく転職先を見つけることが大切です。 -
整備士が転職する際の志望動機作成のポイントと例文
ここでは、整備士が転職する際の志望動機作成のポイントと例文をお伝えします。
【志望動機作成のポイント】
整備士から整備士へ、整備士から異業種へ転職する場合でも、志望動機作成のポイントに大きく変わりはありません。
アピールすべきは「なぜその仕事を選んだのか(異業種へ転職する場合)」「転職先で活かせるスキル・経験」「なぜ数ある企業から志望先を選んだのか」です。
整備士から整備士へ転職する場合は即戦力であるかが重視されるため、これまでの業務経験や活かせるスキルをしっかりと伝えましょう。
整備士から異業種へ転職する場合は、これまで培ってきたスキル・経験を志望業種に活かせることをアピールしてください。
また志望動機は同じものを使い回すのではなく、志望企業ごとに作成することがポイントです。
【志望動機例文】
ここでは、整備士から整備士への転職、整備士から異業種への転職の2パターンで志望動機例文をご紹介します。
▼整備士から整備士への転職
私はこれまで、整備士として5年間従事してきました。
基本的な知識・スキルが身についたところで、最新技術に触れたい思いが出てきたため、貴社への転職を希望しました。
貴社は最新技術を取り入れた整備工場を備えており、業界きってのベテランが集まっているかと存じます。
現在は上位資格取得のために日々勉強を継続中です。
貴社で技術を学びながら、将来的に中核を担える整備士になりたいと考えております。
▼整備士から異業種への転職
整備士の仕事が好きなことに変わりはありませんが、もっと人と関わる仕事がしたいと思いディーラー営業を志望しました。
整備士として身につけた車両に関する知識・経験は、貴社が売りにする「安心安全の自動車を提供する」という理念の実現に貢献できると考えております。
技術面からより具体的に説明できることで、お客様に貴社の提供する車の素晴らしさを伝えられるでしょう。
人と話すことが得意な強み、そして整備士としてのこれまでの経験を活かして貴社の売上に貢献していきたいと思います。 -
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