機械警備とは?転職体験談・仕事内容や給料、資格などを解説
機械警備とは?転職体験談・仕事内容や給料、資格などを解説
施設に設置されている火災感知器や赤外線などのセンサーによる警備を、機械警備といいます。
機械警備は完全に機械に頼るわけではなく、センサーが発動した時に現場に駆け付ける機械警備員や発報を受ける指令員がいてこそ成り立ちます。
一般的な施設警備や交通誘導を行う警備員よりも、機械警備員は専門的かつ特殊な仕事です。
今回は機械警備について、その仕事内容や給料、資格や仕事がきついかについてお伝えします。
警備員のなかでも、機械警備に関心のある方はぜひチェックしてください。
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機械警備とは
機械警備とはその名の通り、火災感知器や赤外線などの各種センサーによる警備のことです。
火災や異常が発生するとセンサーが発動し、警備会社の基地局へと通報される仕組みです。
機械警備員は基地局にきた通報をもとに、センサーのある現場へと急行して異常がないかを確認します。
そのため現場へ駆け付ける機械警備員のほか、基地局や監視センターなどで活躍する指令員がいる点が他警備員との違いです。
機械警備の仕事内容
【緊急時の対応】
メインの仕事内容となるのが、緊急時の対応です。
緊急時とは施設に設置されているセンサーが異常を感知した場合、機械警備員は待機場所から異常を感知した現場へと駆けつけます。
万が一火災や侵入があった場合、現場状況を確認して消防や警察に通報し、連携を図ります。
待機場所は警備会社によって異なり、車内または事務所や詰所などです。
待機中は手持ち無沙汰な時間ができてしまうこともありますが、基本は書類作成や監視カメラのチェックなど別の業務を対応しています。
【施設巡回・パトロール】
機械警備といっても、常に機械だけに任せているわけではありません。
契約施設や対象施設周辺をパトロールカーで巡回し、施設に異常がないか、不法侵入者や不審者がいないかなどをチェックします。
パトロール時に異常があれば、すぐにその場で対処します。
【機械障害の対応】
警備だけでなく、ATMやコインパーキングの精算機で起こる機械障害の対応も仕事の1つです。
「現金・カードが詰まってしまった」「ゲートバーが不具合で上がらない」「精算ミスで機械が動かなくなった」など、さまざまな機械障害に対応します。
厳密には警備の仕事ではないですが、機械警備の業務範囲です。
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機械警備の給料
機械警備は施設警備よりもやや給料水準が高く、年収450万円前後といわれています。
機械警備は24時間勤務のシフトも多く、夜勤手当が発生することも。
また機械を扱う点で専門的である、機械警備会社は大手が多い傾向にある点も、機械警備が施設警備より高い給料水準であることに関係していると考えられます。
機械警備の仕事体験談
機械警備の転職体験談|働いて良かったこと
[20代 男性]
マンションで火災警報が鳴り駆けつけたところ、誤報ということがわかりました。
全ての異常を確認した結果、ある部屋の火災感知器の故障が原因でした。
多くの方に迷惑をかけた出来事でしたが「ありがとう」「ご苦労様」「素早い対応で助かったよ」と、感謝の言葉を次々にいただきました。
スピーディーかつ臨機応変に動かなければならない点はこの仕事の難しいところですが、やりがいでもあります。
機械警備の転職体験談|働いて良かったこと
[30代 男性]
機械警備として、コントロールセンターの業務を担当しています。
コントロールセンターの業務は時間的猶予がほとんどなく、火災は発生時にはお客様の最期の声を聴くことになります。
そのため命を預かっている・守っているという使命感を感じながら働くことができます。
お客様のほっとした声を聴いた時は、大きな充実感を得ることができます。
機械警備の転職体験談|働いて大変だったこと
[30代 男性]
うちの会社は車内待機しないといけないため、夏は暑く冬は寒いです。
いつ発報が来るかもわからないため、長時間拘束でも仮眠は車内です。
常に緊張感を持っていなければならないため意外と疲れますが、企業の警備に携われるためやりがいも大きいです。
よくある質問
- 機械警備の仕事はきついですか?
- 機械警備の仕事がきついかは人によってと感じ方が異なりますが、以下のような点できついとの声も見られます。
・誤報でも現場に行かないといけない
・発報があったら急行しなければいけないので勤務時間にちゃんとした食事ができない
・待機時間が辛い
・常に緊張感がある
・24時間勤務がある など
施設警備や交通誘導など一般的な警備員は立ち仕事である点がきついという意見が多く見られますが、機械警備にはその点のきつさはありません。
しかし、発報があれば火災や事件など現場に向かうこともあるため、常に緊張感のある仕事です。 - 機械警備業務管理者はどういった資格ですか?
- 機械警備業務管理者は、警備に関する国家資格の1つです。
東京都警備業協会のホームページによると、機械警備業務管理者は以下のように定められています。
「機械警備業務管理者とは、公安委員会から機械警備業務管理者資格者証の交付を受け、適正かつ効果的に機械警備業務を行うために、高度な専門的知識と業務管理能力を有する者をいいます。
機械警備業者は基地局ごとに、機械警備業務管理者を選任しなければなりません。」
機械警備業務管理者は4日間の講習と最終日の試験に合格することで資格が取得できます。
受講資格や受験資格は設けられていないため、将来的に機械警備に特化して働きたい方や資格手当による年収アップを目指している方におすすめの資格です。
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機械警備は未経験・無資格で転職可能か
機械警備へは、未経験・無資格で十分に転職可能です。
機械警備にかかわらず、警備員は経験や資格有無が問われません。
また警備員として働くにあたり、働く前に法定研修を受講することが定められています。
そのため、全くの知識なしで実際に現場に出ることはありません。
さらに経験や資格だけでなく、警備員は年齢が上がってからでも採用されやすい職種です。
そのため40〜50代から第二キャリアを始めたい、定年後に働きたいという方でも転職しやすい点が特徴です。 -
機械警備に向いている人
・忍耐力がある
・夜型の生活に慣れている、向いている
・臨機応変に対応できる
・冷静に判断できる
・コミュニケーション能力がある
機械警備は待機時間が長いため、忍耐力が必要です。
しかしその間も気は抜けず、発報があればすぐに現場に急行しなければなりません。
現場では実際に異常があれば、冷静に状況を判断し、臨機応変に対応することが求められます。
また24時間勤務や夜勤も多いため、夜型の生活に慣れている・向いている人も機械警備の仕事に向いているでしょう。
機械警備の仕事に興味がある方は、ぜひご自身に適性があるかもチェックしてみてください。 -
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