歯科衛生士の自己PR|履歴書の例文や書き方
歯科衛生士の自己PR|転職が成功する書き方
2006年からスタートした歯科外来システムの再編により、看護師資格を持っていなくても行える業務の幅が広がったため、歯科衛生士の需要は増えていると言えます。
しかし歯科衛生士の人材不足は続いており、医師1人につき歯科衛生士3人が理想と言われている中、人員配置が整っている歯科クリニックは多くはありません。
必然的に、好条件・好待遇での求人も増えてはいますが、採用されるには説得力のある自己PRが欠かせません。
歯科医院やクリニック側は志望者の自己PRから、自院に合った特徴を有しているか見定めています。
「強み」「根拠」「再現性」が自己PRに盛り込まれている
自己PRには自身の長所である「強み」と、強みが活かされた場面の「根拠」、そして強みが志望先でどのように生かせるかの「再現性」を、ストーリーを立てて書くことが自己PR に説得力を持たせるために必要です。
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職務履歴書に書く自己PRのポイント
自己PRを書くスペースが職務経歴書は履歴書よりも大きいため、より具体的なエピソードを交えて記入することが大切です。
自己PRを書く際には、必ず結論である強みを初めに持ってきて、根拠、志望先企業でどう活かせるかといった順序で書くと説得力を持たせられます。
自己PRの内容は履歴書と同じで問題はありません。
履歴書に書く自己PRのポイント
履歴書は、職務経歴書と比べて自己PRの記載欄が小さいため、要点を書くだけに収めましょう。
記入する際には、スペースの8割を埋めるイメージで書くと見やすくなります。
自己PRの内容は職務経歴書と同じもので差し支えありません。
異なった自己PRを書くと、本当にアピールしたいのはどちらか分からなくなるためです。
面接での自己PR伝え方・注意点
採用側は、志望者の自己PRから自社で活躍できる要素を備えているかという点を見ています。
自己PRを話す際には必ず結論から話し始めて、根拠、志望先企業でどのように活かせるかの順で論理的飛躍がないように注意しましょう。
経緯や、理由から話始めると採用担当者は何が言いたいのかを理解できないため、話についていけない可能性があります。
自己PRが相手に伝わるように、必ず結論から話し始めましょう。
また面接では第一印象も重要です。歯科衛生士は治療前に不安な気持ちになっている人を安心させるなど、患者さんとも直接関わる仕事なので、コミュニケーション力が欠かせません。
面接では採用担当官の目を見て、明るく話しましょう。
ぼそぼそ話したり、うつむいていたり、目を合わせないでいるとネガティブな印象与えてしまいます。
もし、面接が苦手であれば、周りの人に頼んで模擬面接をしてもらい、改善点を指摘してもらうといった対策をしましょう。
自己PR例文①(経験者)
【常に向上心を持って、新しい知識の習得に向けて努力を惜しまない】
「前職では、スタッフ間の知識や技術の差を埋めるために、勉強会を定期開催しました。
私自身も勉強会で教えるために、新しい資格の取得や外部の歯科衛生士セミナーに参加して知識や技術の習得に励みました。
結果として、患者様からは嬉しいお声を頂けました。
貴院でも常に向上心を持って知識習得に励み、患者様が不安なく治療に臨めるように取り組みます。」
職務経歴書
【常に向上心を持って、新しい知識の習得に向けて努力を惜しまない】
「前職で勤めていたクリニックでは、患者様に最高のサービスを提供できるように、スタッフに対して接客のロールプレイングや、勉強会を開いてスタッフ間の知識や技術の平均化に取り組みました。
他にも勉強会に使えるような知識や技術習得に向けて、新しい資格取得に向けて勉強に励んだり、外部の歯科衛生士セミナーに参加したりして新しい技術の習得を試みました。
その結果、患者様からは『ここの歯科医院が1番、安心して治療を受けられるよ』といったお声を頂きました。
貴院でも、常に向上心を持って知識習得に励み、患者様が不安なく治療に臨めるように取り組みます。」
面接
「私の強みは、常に向上心を持って知識の習得に励むことです。
前職で働いていたクリニックでは、スタッフ間の知識や技術の差をなくすために、勉強会を開催しました。
また、私自身も勉強会で教えられる知識や技術の習得に向けて、新たな資格の習得や外部セミナーに参加して、知識や技術の研鑽に勤めていました。
患者様から『このクリニックだったら安心して治療を受けられるよ』とお声を頂いたのは、その努力の結果だと考えています。
御院でも向上心を持って取り組むことで、患者様への向けビス向上に寄与したいと考えております。」
自己PR例文②(パート・アルバイト)
【常に働きやすい環境を提供致します】
「私は前職ではスーパーマーケットで働いていました。
自社の倉庫では、バックオフィスに食料品、飲料製品などが混ざって保管されていたため、品出しの時に商品を探すのに時間がかかっていました。
このままではスタッフ全体の作業効率が悪いと考え、製品別、同製品でも用途別に置き場を決めて保管することを提案しました。
結果、商品を探す手間を省くことに成功し、スタッフ全体のタイムロスを削減できました。
貴院でも、常にスタッフが働きやすい環境を目指して取り組むことで、患者様へのサービスの最大化に寄与できると考えております。」
面接
「私の強みは、常に働く環境を整えて作業効率・サービスを最大化させることです。
前職のスーパーマーケットでは、商品が種類ごとにまとまって保管されておらず、製品探しでタイムロスが起きていました。
私は常日頃から、整理整頓された環境が作業効率、そしてサービスの最大化には必要不可欠だと考えていたので、倉庫の保管場所のルール作りを行いました。
商品は、種類別そして用途別に保管するようにしたところ、作業効率はもちろん、タイムロスが減ったことで、患者様に使える時間が増え、サービスの向上をすることにつながりました。
御院でも、常に環境を整えて作業効率とサービスの最大化に努めます。」
自己PR例文③(新卒・未経験・履歴書)
【患者様に合わせたコミュニケーションが取れる】
「アルバイトをしていた飲食店では、入り口の案内役を務めていました。
ご案内の際にお待たせをしてしまったお客さんには、席にご案内をした際にお詫びとごゆっくりして下さいとお声がけをしていました。
その結果、リピートしてくれるお客様が増え、売上アップに貢献できました。
貴院でも患者様にあったコミュニケーションをすることで、気持ちよくご利用頂けるように努めてまいります。」
面接
「お客様に合わせたコミュニケーションができることが私の強みです。
私は、アルバイトをしていた飲食店で案内係をしていました。ご案内する際に、お待たせしてしまったお客様に対して、お詫びするとともに、ごゆっくりお過ごしくださいと積極的にお声がけしていました。
また、お客様がお帰りになる際にも、改めてお詫びとお食事の感想をお伺いするようにしていると、私の名前を覚えてもらえ『話しに来たよ」などと言って頂けるようになりました。
御院でも、患者様に合わせたコミュニケーションを取り、気持ちよく過ごして頂けるように努めてまいります。」
よくある質問
- コミュニケーション能力が高いことを自己PRにしたいのですが、ありきたりでよくないでしょうか。
- コミュニケーション力があることを自己PRにすることに問題はありません。
ただ「私の強みはコミュニケーション力があることです」というのは避けるようにしましょう。
コミュニケーション力は「傾聴力」「伝達力」「理解力」の3に分解することができます。
まずは、自分の言うコミュニケーション力がどの部分に当たるのか考えて、さらに具体的に何が強みなのか明らかにしましょう。
もし「傾聴力」が強みであるならば、「相手の本音を引き出せること」など行動レベルまで落とし込んで伝えることが大切です。 - キャリアに自信がなく、自己PRできることがありません。どうすればいいですか?
- まずは、「社会の中にいる時」「仕事をしている時」「プライベートを楽しむ時」の自分を想像して、各状況における自分の姿勢・考え方・行動の3つをベースに書き出してみましょう。
書き出して見えた共通点があれば、それが自己PRを作る際のポイントです。
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NGな自己PR例と訂正例①(自己PRと志望動機があっていない)
志望動機と自己PRでは一貫性を持たせるように意識しましょう。自己PRで明らかになった「過去も積み重ねてきた経験」と志望動機での「そんな自分が将来達成したいこと」の2つの間につながりを持たせることが大切です。
・志望動機
「審美治療の専門性を深めたく志望致しました。専門学校で学ぶうちに、患者様の悩みを解決して前向きになってもらえる審美治療に関心を持ちました。貴院は審美治療の症例が多く、研修制度も整っているため高い専門性を身に着けることができると考えたため志望致します。」
・志望動機とあっていない自己PR
【間を取り持つ力】
「メンバー同士が対立した際には、必ず間を取り持つようしています。私が所属している部活で対立が起きた際にはメンバーの意見を、お互いに納得がいくような言い方に変えて伝えることで、組織の運営が上手くいくように工夫してきました。その結果、メンバーからの信頼を得ることができ、部長を選ぶ際には満場一致で選ばれました。」
・志望動機に合っている自己PR
「常に学び続けられることが私の強みです。専門学校での講義で、審美治療に関心を持ち勉強を続けています。書籍や専門サイトで情報収集を行うほか、私が参加できるセミナーを見つけた際には積極的に参加をして、常に最新の情報にキャッチアップできるように努めています。また歯科衛生士に合格した後、最短で日本歯科審美学会認定士になるためにも常に勉強を欠かしていません。貴院でも、常に学び続けていち早く役に立てるように努力いたします。」 -
NGな自己PR例と訂正例②(抽象的で応募先にどのようなメリットがあるかわからない自己PR)
自己PRを書く際には、5W1Hを意識することがポイントです。
自身の強みが具体的になるので、採用担当者に自身の長所が伝わりやすくなります。
・抽象的なNG例
「私の強みは、最後までやり遂げる力です。私は個人塾で塾講師としてアルバイトをしており、生徒の成績アップを目標として取り組み、目標を達成しました。貴院でも、立てた目標に対して最後までやり遂げます。」
・応募先へのメリットが伝わる自己PR
「私の強みは課題解決力です。私は個別指導塾で塾講師としてアルバイトをしており、生徒の英語の成績10%アップを目標として達成しました。受け持っていた高校生の過去のテスト結果から苦手科目を特定して、どの分野が理解できていないのかを明らかにするために分野別の小テストを実施しました。その結果、英語が苦手であると分かり、原因は中学の英文法を理解していなかったことでした。次回の授業には、中学レベルの文法のテストを自作して、100点を取れるまで授業時間を超えても付き合いました。その結果、次のテストでは見事成績10%アップを達成できました。貴院でも、課題解決力を活かし患者様に満足して頂ける病院づくりに貢献したいと考えております。」 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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