秘書検定の資格・求人の詳細
秘書検定とは?求人・資格の詳細|転職に有利な資格
秘書検定は、「文部科学省後援 秘書技能検定試験」という正式名称で、一般常識、社会人マナーなどに関する一定のレベルを満たしていることを証明する資格です。
この秘書検定は、3級、2級、準1級、1級の4段階に分かれ、試験では理論と実技についての設問が出題されます。
秘書検定では、社会生活や組織の中での自分のポジションと上司や顧客、社内人事に対する適切な対応ができる人材であるかを問われます。
また業務上の任務を理解したうえで正しい行動ができる能力、あるいはごく基礎的な敬語を正しく使用できるかといった社会人としての知性が問われるのが特徴です。
秘書検定は、総合的に秘書のポジションにふさわしい知識と対処能力、良識的ふるまいが備わっているか否かという点を重視します。
しかし秘書を目指す人材だけでなく、社会人として一定水準の教養、知識、礼遇の基礎が備わっていることも証明できる資格でもあります。
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秘書検定の試験内容や難易度
受験資格については、年齢性別あるいは学歴や職歴にも全く制限がありませんので、誰でも受験することができます。
秘書検定3級
3級の試験では9割がマークシート式で、1割は記述式問題です。
試験内容は、5つのカテゴリー、1.秘書の資質、2.職務知識、3.一般知識、4.マナー・接遇、5.技能に分かれ、それぞれ関連する設問が出題されます。
3級では秘書としての適性を判断する試験内容になっており、社会の情勢や任務について、認識があるかといった初歩的な要項が盛り込まれた試験内容です。
60%以上の正解率が合格ラインで、令和元年第120回の検定では、11,726人の受験者の内、合格者は8,178人で、合格率は69.7%でした。
高校生などの合格率も高いことから、難易度は比較的低い検定といえます。
秘書検定2級
2級も3級同様に9割がマークシート式、1割が記述方式の試験です。
出題のカテゴリーは3級と同様に5つに分かれていますが、秘書の業務内容に踏み込んだ内容になっています。
敬語や接遇用語の的確さ、報告の正確さ、簡略かつ端的な説明能力など、秘書として業務をこなすための生産性の有無について適性が試される試験といえます。
3級同様に合格ラインは全体の60%以上で、令和元年の第120回検定のデータでは受験数19,004人の内、合格者は10,485人で、合格率は55.2%でした。
試験内容が細分化傾向にありますが、暗記事項による回答で確実に点を獲得でき、比較的難易度は低い検定と言えるでしょう。
秘書検定準1級
準1級の検定では、3級、2級と同様のカテゴリーにおける筆記試験に加え、合格すると面接試験を受けることになります。
面接試験は少人数グループに分かれたロールプレー方式で実施され、報告と応対に関連したそれぞれの課題から、状況に合わせた説明能力と対応が判定されます。
準1級は、中堅の秘書がクリアするレベルに設定されており、筆記による知識とともに面接による人柄も重視される試験内容です。
令和元年に実施された2回の準1級試験では、受験数合計9,377人の内、合格者は3,936人。合格率は41.9%と下級クラスの検定と比較してハードルが高くなっています。
秘書検定1級
秘書検定1級では1次試験が筆記、2次試験が面接で、筆記試験のカテゴリーは他と同じですが、すべて記述方式となります。
面接では、一般的に審査員を上司や来客に見立て、報告と応対という課題に合わせてロールプレーを行います。
1級で求められる検定基準は、秘書としての態度や言葉遣いなどに加え、上司の動きを先読みする機転や、事前調整などの手際よさに判定基準の焦点が置かれています。
令和元年に実施された試験の総受験数は、2,031人で、内合格者は555人でした。
1級検定の合格率は、わずか27%と非常に難関な試験ということがわかります。
また試験合格後1年以内に、実用英語技能検定2級以上、TOIEC470点以上獲得などのタスクも課せられている検定です。
秘書検定の資格を取得するメリット
オフィス業務に関してもメールのやりとり、書類作成及びスケージュール管理やファイリングなど器用なだけでなく、生産性と処理能力の高さを立証することができます。
秘書検定の資格は就職や転職に有利?
新卒の場合は、社会での実務経験がなくても、適切な敬語の使い方、接遇やマナーなどを理解したうえで業務を行いたい意欲と感じられ、好印象に映るはずです。社会人の場合は、キャリアアップへの意欲の表れとして理解されることもあるでしょう。
面接に到達するためにも、もし秘書検定を持っている場合は書類選考の時点で履歴書に記載しておきましょう。
よくある質問
- 秘書検定は何級から就職・転職に役立つ?
- A. 秘書検定の評価が高くなるのは、2級以上といわれています。
3級は高校生の合格者も多く、社会人未経験でも合格できるレベルという認識があるようです。
企業が採用を望む準1級や1級は、中堅以上の秘書能力の証明となり、異業界への転職でも比較的高い評価を得るでしょう。 - 秘書検定の資格は履歴書にどう書く?
- A. 秘書検定は、正式名称ではなく通称ですので、履歴書の場合は「秘書技能検定試験」という名称を記入します。
国家試験とは異なり文部科学省推薦の検定の秘書技能検定試験は取得ではなく「合格」という認識になります。
したがって「秘書技能検定試験3級合格」のような表記が正しい記載方法です。
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秘書検定の勉強法
独学
秘書検定を勉強するにあたり、3級は合格率も高く独学で制覇できるといわれています。
9割の設問がマークシート式で、記述問題は1割なため、参考書で基本を押さえていれば合格ライン正解率60%以上を達成することは、そう難しくありません。
独学では、反復的に活用できる参考書を見つけることがポイントです。
過去の出題を中心に、回答に解説が記載された参考書は、正しい回答を記憶しやすいメリットがあります。
カリキュラムが組まれていない独学では、マンネリや集中力低下に陥るため、あらかじめ計画性をもって、集中力をもって学習できるペースを構築しましょう。
通信講座
通信講座は、テキストを選ぶ手間が省けるほか、サポートを利用できる点が魅力です。
ほとんどの通信講座は、短期間で合格につながる統計に基づいた学習材料が用意されています。
仕事や家庭との両立などで自由時間に制限のある人にとって取り組みやすい学習方法といえるでしょう。
また多くの通信講座ではDVDやウェブ講座、動画解説などインストラクターや先生から授業を受ける感覚で学習できるため、学習のテンポをつかみやすいメリットがあります。
準1級と1級の併願受験などを希望の場合は、時間を有効的に活用した学習に取り組むことができるでしょう。 -
秘書検定に必要な勉強時間はどれくらい?
秘書検定の勉強時間の目安は、3級、2級レベルで あれば30時間前後といわれています。
これは社会人であっても、毎日1時間ずつ学習して約1か月でこなすことができる程度です。
3級の主な試験内容は初歩的な秘書業務への理解で、2級は一般的な秘書業務が中心です。
社会人として一般常識や知識を心得ていれば、十分に克服できる設問内容が網羅されています。 -
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