学歴は転職に影響する?学歴フィルターや学歴不問求人の実態を解説
学歴は転職に影響する?学歴フィルターや学歴不問求人の実態を解説
転職を検討している方の中には、学歴が採用に影響するのか気になっている方もいるでしょう。
新卒の就職活動では学歴が重視されることも多かったですが、転職ではまた求められることや採用基準が異なります。
社会人としてスキル・経験を積んだ中での転職では、どの程度学歴が影響するのでしょうか。
今回は転職における学歴フィルターや学歴不問求人の実態、学歴の壁を突破する転職成功のポイントなどを詳しくお伝えします。
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選考で学歴がチェックされる理由
そもそも選考で学歴がチェックされるのは、以下理由からと考えられます。
・地頭の良さを知りたい
・書類選考である程度足切りしたい
・企業ブランドで学歴をうたっている
論理的思考力が必要など、仕事の難易度が高い業種・職種では地頭の良さが求められるため、参考値となる学歴をチェックします。
また人気企業や大手企業は応募も殺到し、人事も全ての人の選考に対応するのは現実的ではありません。
学歴で一定のラインを設けることで、ある程度の足切りをしている場合もあります。
そして、昔からの大手企業や財閥系の企業は、学歴を1つの企業ブランドとしていることもあるため、選考の際学歴をチェックしているのです。
転職における学歴フィルターの実態
ここでは、転職における学歴フィルターについてみていきます。
【30代以降は学歴よりも経験・スキルが重視される】
厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査」の若年労働者の採用状況によると、中途採用では新卒採用よりも学歴を重視していないとの調査データが発表されています。
また中途の採用選考にあたり重視した点では、以下のような結果となっています。
※回答割合の多い順
1.職業意識、勤労意欲、チャレンジ精神
2.コミュニケーション能力
3.マナー、社会常識
4.組織への適応性
5.業務に役立つ職業経験、訓練経験
6.業務に役立つ専門知識や技能(資格・免許や語学力)
7.体力、ストレス耐性
8.学歴、経歴
9.柔軟な発想
学歴よりも意欲やコミュニケーション能力、組織への適応性などが選考において重視されていることがわかります。
とはいえ、業界・業種によっては学歴が意欲や能力を計る判断材料の1つとなる事実は否めないため、学歴があって損することはありません。
30代以降になると学歴よりも経験・スキルから即戦力となるかが重視されるため、20代のうちに経験・スキルを身につけておくことが重要です。
【求人によっては大卒以上の学歴を条件にしている】
企業ブランドとして学歴を重視している、ある程度の足切りをしている企業は、大卒以上の学歴をそもそもの応募条件にしているケースもあります。
経歴を詐称して応募することはできないため、大卒でない方は応募を諦めなければならない時もあるかもしれません。
転職の学歴不問は本当?
学歴不問の求人を見ると、何となく怪しい求人なのではと疑ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、転職における学歴不問について解説します。
【学歴不問の求人を出す理由】
そもそも求人に記載のある「学歴不問」とは、高卒や大卒などの学歴に関係なく採用していることを指します。
企業が学歴不問の求人を出す意図は、以下のようにさまざまです。
・実力や経験、ポテンシャルを重視したい
・応募者数を増やしたい
・年齢を重視したい
・人手が不足しており、すぐに採用したい
どういった意図で学歴不問にしているかは求人から判断することはできませんが、上記のような理由で学歴不問にしていると認識しましょう。
「学歴不問=誰でも良いから採用したい」というわけではなく、正当な理由があるため安心して求人に応募してください。
【学歴不問の求人に応募する際の注意点】
学歴不問に法的拘束力はないため、確実に学歴が採用の判断基準にされていないとは言い切れません。
学歴不問の求人に応募が殺到した場合、足切りや最終的な採用判断のために学歴が加味されるケースもある点は要注意です。
また学歴不問は応募に限られることもあり、中卒などの方は採用が難しいケースもある点は留意が必要です。
ひとくちに学歴不問といっても、企業によって基準や考え方に差があることを理解した上で応募しましょう。
よくある質問
- 転職の履歴書では、どこからの学歴を記入すれば良いですか?
- 学歴をどこから記入するかに明確な決まりはありませんが、基本的には「高校入学」からの記入で問題ありません。
学歴は学校名を正式名称で、学部・学科も省略せず記載しましょう。 - 学歴不問の求人でも転職で高収入を目指すことは可能ですか?
- 学歴不問は応募段階での条件であるため、採用後の給料には関係ありません。
そのため、学歴不問の求人でも転職で高収入を目指すことは可能です。
ただし、業界や仕事内容によっては学歴不問の求人が少ない傾向にあるため、成果重視でインセンティブがつく営業職、夜勤ありでベース給が高くなる職種などの求人をチェックしてみましょう。
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転職で学歴が重視される・されない業種・職種
転職では、学歴が重視される・されない業種・職種がある程度明確になっています。
そのため転職で業種・職種を変更する際は、学歴が重視される業種・職種であるかもチェックしてみてください。
【転職で学歴が重視される業種・職種】
転職で学歴が重視されるのは、以下の業種・職種です。
・総合商社
・金融、保険
・教育
・コンサルティング、リサーチ
・大手メーカー
職種でいえば、金融やコンサルなどの専門職種、企画や管理系職種は一定の学歴が重視されます。
学歴が重視される業種・職種は業務の難易度が高かったり、一定以上の論理的思考力や問題解決力が求められる点が特徴です。
また上記業種・職種に該当しなくとも、有名企業や大手企業はある程度学歴を重視したり、選考で学歴を基準に足切りをするケースがあります。
【転職で学歴が重視されない業種・職種】
一方、以下の業種・職種は学歴が重視されない傾向にあります。
・IT
・飲食
・小売
・旅行
ITでいえばエンジニアのような専門職種、そのほか営業職は学歴よりもスキル・経験が重視されます。
また小売や旅行業はコミュニケーション能力やホスピタリティなど、学歴では計れない能力が重視される点が特徴です。
そのほか、介護や人材など常に人手が不足している業界・職種も学歴が大きく重視されることはないでしょう。 -
学歴に自信なくても転職に成功するためのポイント
学歴に自信がなくとも、学歴の壁を突破してハイレベルな転職に成功することは十分に可能です。
以下4つのポイントを参考に、学歴の壁を感じさせない転職に挑みましょう。
【即戦力としてアピールできるスキル・実績を磨く】
転職では学歴よりも、即戦力となるスキル・実績を重視する企業が多くあります。
そのため将来的なキャリア形成で転職を視野に入れている場合、転職でアピールできるスキル・実績を磨くことがポイントです。
業種・職種問わず、数字や成果物など目に見える実績やスキルがあることで、根拠のあるアピールができます。
目の前の業務をこなすだけでなく、将来的な転職のためのスキル・実績磨きも踏まえて業務に臨んでみましょう。
【資格を取得する】
未経験職種への転職、あるいはキャリアアップのための転職を成功させるには、資格を取得するのも1つの方法です。
資格は取得までに労力のかかるものですが、客観的にスキルや意欲を証明してくれます。
外資系であればできる限り高いTOEICスコアを取得する、金融関係であればFPを取得するなどが一例です。
実務経験がなくとも、業務に関係する実践的な資格を持っていることは、企業にとって学歴以上に魅力を感じるポイントとなります。
【ベンチャー・中小企業からステップアップする】
学歴が採用基準とならないベンチャーや中小企業でスキル・経験を積み、明確にアピールできるようになれば新卒時に手の届かなかった大手・有名企業に転職できる可能性に期待できます。
即戦力となるスキル・経験を積むには、必ずしも大手・有名企業である必要はありません。
そのため、将来的に大手・有名企業にステップアップすることを前提に入社先を決めるのも1つの方法です。
【会社貢献・意欲の高さをアピールする】
厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査」の若年労働者の採用状況にもあったように、転職では意欲面が重視されます。
どんなに学歴が高くとも、会社貢献の意思や仕事への意欲が感じられない人はまたすぐに転職してしまうリスクがあります。
会社貢献・意欲の高さをアピールするためには、数ある企業の中でなぜ志望先を選んだのか、転職してどうありたいかを明確にすることがポイントです。
自己分析を徹底し、転職の軸を明確にして選考に臨みましょう。
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