道路舗装工事とは?転職に役立つ仕事内容や求人の特徴、工事の種類を解説!
道路舗装工事とは?転職に役立つ仕事内容や求人の特徴、工事の種類を解説!
世の中には「これがないと始まらない」というものがいくつかありますが、舗装道路もその1つです。
舗装された道路がなかったら、生活も仕事も遊びも今とはまったく違った姿になっていたでしょう。
そのため、道路舗装工事はやりがいのある仕事といえます。
本記事では、道路舗装工事の種類や流れ、この仕事に向いている人などを解説します。
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道路舗装工事とは
世界中で行われている道路舗装工事の目的はほぼ同じです。
【道路舗装工事の目的】
道路を舗装する目的には下記があります。
・自動車などの走行や人の歩行を効率的にする
・安全性を高める
・泥沼化や粉塵を防止する
・景観をよくする
自動車やバイクなどの地上向けの高速移動用の機械は、平らで固い道でないと走行の効率が著しく低下するという欠点があります。
道路舗装工事で道路を平らにして固くすることで自動車などは速く走ることができます。
人もでこぼこ道やぬかるんだ道より、平らで固い舗装道路のほうが、効率的かつ快適に歩くことができます。
でこぼこ道やぬかるんだ道は自動車などの走行効率を低下させるだけでなく、走行を不安定にするので危険です。
安全確保のためにも舗装は必要です。
土や砂は雨で流されたり、風で飛ばされたりして、泥沼化したり粉塵をつくったりしますが、舗装しておけばその心配はありません。
道路を舗装することで、道とそうでない場所が明確に区別されます。
また、いつもドロドロしてデコボコしている道より、常に平らに整っている道のほうが綺麗です。
これが舗装道路の景観をよくする機能です。
道路舗装工事の種類
【アスファルト舗装】
アスファルトは自然界にも存在しますが、日本で使われているものはほとんど石油を原料にした石油アスファルトです。
この記事でも石油アスファルトのことをアスファルトと呼びます。
アスファルトは熱すると溶けて、冷ますと固まる性質があるので舗装の材料として適切です。
舗装にアスファルトを使うときは、そこに砕いた石や砂を混ぜて強度を出します。
熱してドロドロになったアスファルトを道の上に敷き、熱々のうちにその上に巨大なローラーを持った車両を走らせて平らにします。
あとは冷めれば平らの形状が維持されます。
アスファルト舗装のメリットには、コスト安、容易な施工、短い工期、防水性に優れているなどがあります。
デメリットには、気温が上昇すると軟らかくなる、短期間で補修が必要になるなどがあります。
【コンクリート舗装】
コンクリートとはセメントに水、砂利を混ぜたもので、常温でもドロドロ状態にあります。
コンクリート舗装は道の上にコンクリートを敷いて平らにしたあと、時間をかけて固めていきます。
コンクリート舗装のメリットは耐久性と耐熱性に優れていることです。
また、コンクリート舗装のほうが環境への負荷が低いとされ昨今見直されています。
ただコンクリート舗装にはコスト高、施工に手間がかかる、長い工期というデメリットがあります。
【特殊舗装】
特殊舗装は道路舗装に特殊な加工を施したものです。
顔料を混ぜて色をつけたアスファルト舗装や、排水性を高めた舗装などがこれに該当します。
道路舗装工事の流れ
【設計して施工方針を立てる】
発注内容を元に舗装道路の設計図をつくります。
設計図をつくることで、どこにどのような舗装道路をつくるのかが決まります。
また、機能、安全性、品質、コストを考慮した最良の施工方法を検討します。
【現場測量】
道路は指定された土地につくらなければなりません。
つまり、道路をつくるところには必ず道路をつくり、道路にしない土地には道路をつくってはいけません。
そのためアスファルトやコンクリートは正確に道路の上に敷かなければならないので現場の測量が重要になってきます。
測量とは、土地の状態を測ることです。
道路舗装工事の測量では、現場で土地の状態を測り、図面と見比べて舗装するところを確認します。
測量することによって工事しにくい場所などがわかるので、より精度が高い工事計画を立てられるようになります。
また、測量をすると、図面を書いたときには気づかなかった障害物がみつかることがあります。
そのままでは舗装できないので、測量士が障害物をマーキングして、工事担当者が実際の工事に入る前に処理します。
【路床工事】
舗装道路は層構造になっていて、最下層が路床です。
ここが揺らいでしまうと、その上層部をいくら頑丈につくって壊れやすい舗装道路になってしまいます。
路床の厚さは1メートルになることもあり、土でつくっていきます。
モーターグレーダーなどで平らにしたあと、コンバインドローラーで締め固めていきます。
締め固めることで、トラックなどの大型車両が舗装道路を通行しても崩れない土台ができあがります。
【路盤工事】
路床の上の層が路盤です。
砂利や砕いた石などを敷き詰めて、やはりモーターグレーダーで平らにして、コンバインドローラーで締め固めていきます。
【基層工事】
基層工事になってようやくアスファルトを敷いていきます。
アスファルトを敷く重機をアスファルトフィニッシャーといいます。
アスファルトを敷き終えたらコンバインドローラーで締め固めます。
【表層工事】
基層をつくっただけでは自動車などの交通荷重との摩擦によってすり減ってしまいます。
そこで基層の上に表層を敷きます。
表層もアスファルトなのですが、基層で使われるアスファルトより摩擦に強く割れにくいものを使います。
道路舗装工事の仕事体験談
道路舗装工事の転職体験談|働いてよかったこと
[40代 男性]
以前は、工場に勤務する作業員でした。
道路舗装工事に携わるって感じた仕事の魅力は、スケールが大きいことです。
完成後に自分で道路を利用できます。
かつての工事現場を自動車で走ると「あそこは苦労したな」って思い出しますね。
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道路舗装工事の転職体験談|働いてよかったこと
[20代 女性]
私は転職して測量の仕事をしています。
大学を卒業してIT企業に入社しましたが、突如ドローンを操縦したくなってドローン教習所に通い資格を取得しました。
このスキルを使った仕事がしたくなり、最近ドローンを導入したという測量の会社に転職しました。
現場でドローンを取り出すと、他社の作業員さんたちから驚かれますね。
ドローンなど、最新技術が次々導入されるため日々勉強になります。
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道路舗装工事の転職体験談|働いて大変だったこと
[20代 男性]
道路舗装工事の仕事は、土の上にアスファルトを塗るだけの仕事と思っていましたが全然違いました。
作業が複雑なうえに正確さを求められます。
ただ、給料がよかったことと、何より職場の先輩たちによくしてもらえたので続けることができました。
道路舗装工事の仕事にかかる費用は、税金でまかなわれているため道路を利用する人々のために仕事をしているという責任を感じながら仕事をしています。
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よくある質問
- 道路舗装工事は未経験でもやれますか?
- 道路舗装工事の仕事は未経験者でも応募可能です。
求人票に「未経験者歓迎」と書く道路舗装工事会社もあります。
年齢は、肉体労働だけあって20代30代が歓迎されますが、最近は人手不足もあり40代50代、ときに60代でも転職できています。
また、女性の進出も広がっています。 - 道路舗装工事の仕事に資格は必要ですか?
- 道路舗装工事の仕事をするのに資格は要りません。
ただ、舗装施工管理技術者という資格があり、管理職を目指すのであれば取得しておいたほうがよいでしょう。
舗装施工管理技術者は、道路舗装工事に携わる技術者の能力を評価する民間資格です。
国家資格ではないのですが、公共工事の入札ではこの資格を持つ人がいることが条件になることもあるので、道路舗装工事企業にとっては舗装施工管理技術者がいることはプラスになります。
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道路舗装工事に向いている人
道路舗装工事に向いている人は、元気で、体力に自信があり、屋外で働くことが好きな人です。
肉体労働になるので体が資本になります。
そして仕事場はほぼ100%戸外になるので、悪天候に翻弄(ほんろう)されることを覚悟しておかなければなりません。
しかしこの3つの条件が当てはまる人なら、道路舗装工事の仕事は天職になるはずです。
舗装道路は日本の経済と社会を支えていて、しかもまだまだ必要とされています。
自分が携わった道路が開通したとき、「自分もこれをつくったチームの一員なんだ」と誇りに思えるはずです。 -
道路舗装工事の求人の特徴
道路舗装工事の求人の特徴は「売り手市場」です。
売り手とは求職者のことで、売り手市場とは求職者に有利に採用が進みやすい、という意味です。
道路舗装工事が売り手市場になっているのは人手不足が長く続いていて、解消の目途が立っていないからです。
20代30代はもちろんのこと40代50代でも正社員採用を目指すことができます。
60代でも可能性があります。
また、舗装道路は必ず補修が必要になるので、道路舗装工事の仕事が日本からなくなることはありません。
そういった意味では一生の仕事にすることができます。
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング部門)
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