インシデントの意味とは|医療・ビジネス・新型コロナでの使い方

インシデントとは・意味や使い方を徹底解説!

インシデントとは・意味や使い方を徹底解説!

<インシデントとは>(incidentの意味)
英語で「好ましくない事件や状況」「出来事」という意味で使われる言葉です。言葉の意味や使われ方としては「重大な事件に至る危険な状況を指す」場合に用いられます。例えば航空機や鉄道等の事故の場合、重大事故につながりやすく「航空重大インシデントが発生」のように使われます。

<イギリスで重大インシデント宣言が発令>
2021年1月8日、イギリス・ロンドンのカーン市長が「重大インシデント」を宣言しました。
言葉の通り、状況としては深刻な状態になっていて、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、英国家医療制度(NHS)は医療崩壊の危機にある」と警告しています。

インシデント宣言を出した意味としては、日本で例えるなら「医療現場の緊急事態宣言」と言えるでしょう。(日本の場合は緊急事態宣言の意味合いが、医療崩壊が近い状況になっている事も含まれている。イギリスの重大インシデント宣言は、特に医療崩壊の部分に重点を置いた内容になっています)
この宣言を出すことによって、新型コロナの危機的状況に対して、救急サービスとの協調した対応が促されるようになっていくと考えられています。

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なぜイギリスは重大インシデント宣言を出したのか(意味・理由を詳しく解説)

なぜイギリスは重大インシデント宣言を出したのか(意味・理由を詳しく解説)

カーン市長は記者会見で「ロンドンの状況は今や危機的だ。新型コロナの感染拡大は制御不能に陥っている」と述べています。
重大インシデント宣言を出した理由は「感染力が強い新型コロナウイルスの変異種」が蔓延し、制御不能の状況に追い込まれており、病院が対応できない恐れが出てきたからです。(いわゆる医療崩壊の状態)

イギリスのジョンソン首相は段階的にロックダウン(首都閉鎖)措置を行いましたが、状況としては改善しておらず2021年1月8日の時点で新型コロナの死者数が78,000人を超えてしまい、世界では5番目の多さになりました。ワクチン接種を急ぐことで、感染拡大を防ぐように取り組んでいます。

よくある質問

インシデントとは(英語・言葉の意味)
「incident」:「事件」や「出来事」という意味で使われている言葉。使い方としては「重大な事件に至る危険な状況」を指す場合に使われています。
重大インシデント宣言とは(意味合いを解説)
今回のイギリスのような「重大インシデント宣言」が使われる場合は、テロ発生や重大事故の発生時に指定される事が多い。
特に「重大な被害・損害や人間の生命や医療・福祉等の不可欠なサービス、国家安全保障に対する重大なリスクが生じている場合」に適用されます。
日本で重大インシデント宣言は出されるのか(緊急事態宣言との違い)
新型コロナ感染拡大により、既に地域によっては医療崩壊が起きています。その状況を改善・防いでいくために緊急事態宣言が発出されました。
「これ以上の感染拡大を防ぐための措置」として緊急事態宣言が出されたので、改めて別の形で重大インシデント宣言が出る可能性は低いでしょう。

※宣言が出されるとしたら、緊急事態宣言が出ている状態でも医療崩壊が止まらない場合です。既に医療崩壊は始まっており、新型コロナ感染者がこれ以上増えて制御不能な状態になった場合に「より医療崩壊・サービス不全に陥った状況」として検討される可能性があります。
ビジネス上で使うインシデントの意味
インシデントは使う場面が違っても、大体似たような意味合いで使われます、ビジネス上では「企業にとって好ましくない事件・できごとが発生している場合」に使われます。
(企業にとって好ましくない事件、重大事件が発生している場面で問題を解決していくことを「インシデント管理」と呼びます)

※例えばIT分野でコールセンターやヘルプデスク等のサポート業務で解決すべき課題のこと。ユーザーから問い合わせで「PCやシステムがフリーズした」「不具合がある」といった様々な問い合わせを受け付けます。このような問い合わせに対して、開始からサポートが完了するまでを「1インシデント」と呼びます。