フォークリフトは転職に役立つ免許！フォークリフトを使う仕事や資格取得費用を解説

フォークリフトとは、人の手では届かない場所にある、または持ち上げられない貨物を運搬・積み下ろすための車両です。
「フォーク」は貨物を運ぶための「つめ」を指し、車体前面に備わっているフォークを昇降させることからフォークリフトと呼ばれます。
高所にある貨物をピッキングするだけでなく、貨物を持ち上げた状態でも走行可能です。
手作業では実現できない重い荷物の大量運搬が可能となるため、倉庫内や工場内の作業が大幅に短縮できます。

【フォークリフトの種類】
フォークリフトには、以下のようにさまざまな種類の車両があります。

・カウンターバランスフォークリフト
・リーチフォークリフト
・サイドフォークリフト
・ラックフォークリフト
・ウォーキーフォークリフト
・マルチディレクショナルフォークリフト　など

一般的によく使用されるのが、カウンターバランスフォークリフトです。
座って運転するタイプのフォークリフトであり、車両の前面にフォークとマストが備わっています。
レバー操作で爪の角度や高さ、幅を柔軟に調整することができ、さまざまな形状の貨物を持ち上げられます。
車体は1t〜10t以上とサイズも豊富です。

そのほか、リーチフォークリフトはカウンターフォークリフトよりも小型で狭い場所の作業に向いている、ラックフォークリフトはラック型の蔵置施設で使用されるなど、運搬する貨物や使用する環境に応じてさまざまなフォークリフトが使われます。

フォークリフト作業者は、フォークリフトオペレーターと呼ばれることもあります。
ここでは、フォークリフトを使った仕事内容や活躍する職場についてみていきます。

【フォークリフトオペレーターの仕事内容】
フォークリフトオペレーターの仕事内容は、フォークリフトによる集荷や蔵置、運搬や積み込みが中心です。
運ばれてきた貨物を倉庫内の決まった場所に蔵置するほか、出荷の際は指定貨物を積み下ろして積み込み場所まで運搬します。
トラックには、ドライバーの指示に従ってフォークリフトまたは手作業で積み込んでいきます。
そのほか、フォークリフトオペレーターへの作業誘導や車両点検、貨物の仕分けや固定などさまざまな業務が発生します。
安全に作業するためにも、フォークリフトを使った仕事は正しい知識と技術が必要です。

【フォークリフトオペレーターの職場】
フォークリフトオペレーターの職場は、物流関係の倉庫や工場、港や空港とさまざまです。
貨物だけでなく、建設や解体現場、産業廃棄物処理場など、人の手では届かない・運搬できない物を扱う際にもフォークリフトが活躍します。
もっといえば、ジャンルに関係なく高所にある物や重い物、人の手では運びきれない大量の物を運ぶ必要がある現場ではフォークリフトオペレーターが求められます。

フォークリフトを運転するには、免許を取得する必要があります。
ここでは、取得方法も併せてフォークリフトの運転に必要な免許についてご紹介します。

【フォークリフト運転技能講習修了証】
フォークリフト運転技能講習修了証は、フォークリフトの運転免許に値する国家資格です。
最大積載量1t以上のフォークリフトを運転するには、フォークリフト運転技能講習修了証の取得が必要です。
自動車運転免許がなくとも、18歳以上であれば取得することができます。

取得にかかる時間は免許の取得状況や実務経験によって異なり、免許・実務経験がない場合でも35時間の講習で取得可能です。
講習後に試験が実施されますが、合格率はほぼ100%であり、難易度は高くありません。

【フォークリフト運転特別教育修了証】
フォークリフト運転特別教育修了証は、最大積載量1t未満のフォークリフトの運転に必要な免許です。
フォークリフト運転技能講習修了証ほど取得に時間はかからず、学科6時間・実技6時間の計12時間で取得することができます。

【特殊自動車免許】
特殊自動車免許を取得することで、フォークリフトを公道で運転することができるようになります。
職場の敷地外を運転するには、特殊自動車免許を持っていないと違法になってしまいます。
また特殊自動車免許は車体の大きさによって「大型特殊自動車免許」と「小型特殊自動車免許」に分かれるため、運転するフォークリフトの特徴に合わせて取得しなければなりません。
特殊自動車免許は一般的な自動車免許と同じく、教習所で取得します。