フォークリフトの種類とは？電動やエンジンなど転職や求人応募に役立つ知識を解説

まずは、フォークリフトの基礎知識について解説します。

【フォークリフトとは動力付き荷役・運搬用機械】
フォークリフトは、荷物を積み込むフォークと、フォークを昇降させるマストを備えた動力つき荷役・運搬用の機械と定義されています。
フォークリフトの前部にフォーク状の2本の棒(フォーク)がついているのは、フォークの上に荷物を載せて、リフトでフォークを上昇させて荷物を持ち上げるためです。
フォークリフトで荷物を運ぶには、事前に荷物を専用のパレットの上に載せて置かなければなりません。
パレットは中空になっていて、その中空の部分にフォークを刺すことで荷物を持つことができます。
フォークリフトには車輪がついていて自走できるので、フォークが刺さったパレットの上に載っている荷物を移動させられます。
荷物を倉庫内の高い場所に置くとき、フォークをマストで上昇させることで荷物を持ち上げます。
荷物はパレットごと置きます。
パレットの上に荷物を載せたままにしておくことで、この荷物を倉庫から出すときにまたフォークリフトを使うことができます。

【フォークリフトがないと倉庫は回らない】
フォークリフトは、重い荷物を倉庫の棚の高いところに置くことができ、倉庫の空間を最大限活用できます。
またフォークリフトは、トラックから荷物を降ろしたり、倉庫の荷物をトラックに積んだりするときにも使えます。
フォークリフトがないと倉庫業務は回らなくなるでしょう。
倉庫は物流の重要拠点なので、フォークリフトが使えなくなって倉庫業務が停滞すると物流網が機能不全に陥ります。

フォークリフトは大きく電動とエンジン式の2種類があります。
ここではフォークリフトの種類をみていきましょう。

【カウンタータイプ】
一般の人がよく目にする最もベーシックなフォークリフトは、カウンタータイプの電動フォークリフトです。
電動だと排気ガスを出さないので、密閉空間になりがちな倉庫内でも安心して使えます。
電動の欠点は、バッテリーの充電時間がエンジン式フォークリフトのエネルギー補給の時間より長くなることです。
また、電動フォークリフトのパワーはエンジン式フォークリフトより劣るので、重量物を取り扱う現場では不向きです。

【リーチタイプ】
リーチタイプの電動フォークリフトは、フォークが前後に動く特徴があります。
車体が停止していても、フォークと一緒にフォークの上の荷物を前後に動かせるので、倉庫の棚の奥にも荷物を置けます。
また、リーチタイプの電動フォークリフトは、カウンタータイプの電動フォークリフトより小さいので、小回りがきき狭い場所でも移動できます。

【ピッキングタイプ】
ピッキングタイプの電動フォークリフトは、フォークに人が乗るスペースがあり、人と荷物を一緒に昇降できる特徴があります。
例えば、パレットの上に段ボールが10個載っていて、そのうち3個だけを棚の高い場所に置くといった場合、ピッキングタイプの電動フォークリフトを使えば、人が荷物と一緒に高い棚のところまでいくことができます。
そのため、10個のうち3個だけそこの棚に置くことができます。

【3Wayタイプ】
3Wayタイプの電動フォークリフトは、フォークが左右に回転する特徴があります。
フォークで荷物を持ち上げて、車体を停止させたままでフォークの向きだけ左または右に向けることができます。
フォークが回転するメリットは、フォークリフトの本体を動かすスペースを狭くできることです。
フォークリフトを動かすために確保しなければならないスペースを狭くできると、その分を棚にできるので倉庫に保管できる荷物の量を増やせ、倉庫の有効活用につながるでしょう。

【特殊なタイプ】
上記で紹介したもの以外にも、電動フォークリフトには、冷凍冷蔵庫仕様や防爆タイプなど特殊な用途に使うものもあります。

フォークリフトの仕事に関する転職求人を探す

エンジンフォークリフトはディーゼルエンジンやガソリンエンジン、LPGエンジンなどを動力にしているフォークリフトです。
パワフルなので重量物を運べます。
ただ排ガスが出るので密閉した倉庫や食品を保管する倉庫では不向きでしょう。

【10トン未満】
10トン未満のエンジンフォークリフトは、エンジン式のなかでは小型の部類です。
より小型の電動フォークリフトと、次に紹介する大型の10トン以上のエンジンフォークリフトの中間に位置します。

【10トン以上】
10トン以上のエンジンフォークリフトは重量物を運ぶためのもので、30トン、40トンといった超大型フォークリフトもあります。
10トン以上のエンジンエンジンフォークリフトは港湾で活躍していて、石材や鉄鋼などの重量物を大量に一気に運べます。

【スプレッダ仕様】
スプレッダ仕様のエンジンフォークリフトは、貨物船に載せるコンテナを軽々持ち上げられるフォークリフトです。
スプレッダ仕様のエンジンフォークリフトも港湾で多く使われています。