ベンチャー企業とは何かを簡単に解説!定義や転職のメリット・デメリット
ベンチャー企業とは何かを簡単に解説!定義や転職のメリット・デメリット
就職・転職活動ではさまざまな企業が選択肢になりますが、そのうちの1つにベンチャー企業があります。
安定を求めて大手企業に転職する人も多い一方、ベンチャー企業に魅力を感じて転職を決める方も多くいます。
ベンチャー企業は魅力に感じるポイントも多く、働く上でのメリットもたくさんあります。
今回はベンチャー企業の定義や特徴を踏まえて、ベンチャー企業と類似形態企業の違い、ベンチャー企業で働くメリット・デメリットや向いている人の特徴など、ベンチャー企業とは何かについて詳しくご紹介します。
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ベンチャー企業とは|意味や定義・特徴
ベンチャー企業に明確な定義はありませんが、日本政策金融公庫の資料によると以下のように定義されています。
「ベンチャー企業とは、革新的な技術・製品・サービスを開発し、イノベーションを生み出す企業であり、設立数年程度の若い企業。」
引用:日本政策金融公庫「現代のベンチャー企業を知る」
資本金や創業年数などで明確な基準があるわけではありませんが、新しい事業・サービス・ビジネスを展開しており、かつ設立数年程度で成長過程にある企業を一般的にベンチャー企業と呼びます。
ベンチャー企業の特徴は、20〜30代の若手人材が多いこと、将来的に大企業に匹敵する規模になる可能性があることです。
大企業のように安定が確約されているわけではありませんが、将来的に有名企業になる可能性を秘めています。
そのためにも優秀な人材を集めるべく、ベンチャー企業の中には大企業よりも高い給与設定にしているところもあります。
世の中に新しい価値を提供したい、将来的にビッグになる可能性のある企業の成長に貢献したいといった人が集まりやすい点で、向上心や熱量が高い点もベンチャー企業の特徴の1つです。
ベンチャー企業と類似形態の企業の違い
ベンチャー企業に明確な定義はないものの、類似する企業形態である中小企業やスタートアップとは区別されています。
ここでは、ベンチャー企業と中小企業、スタートアップとの違いをみていきます。
【ベンチャー企業と中小企業の違い】
中小企業とは企業規模の分類の1つであり、下記のように明確な基準が設定されています。
▼中小企業基本法の定義
製造業その他:資本金の額または出資の総額が3億円以下の会社または常時使用する従業員数が300人以下
卸売業:資本金の額または出資の総額が1億円以下の会社または常時使用する従業員数が100人以下
小売業:資本金の額または出資の総額が5千万円以下の会社または常時使用する従業員数が50人以下
サービス業:資本金の額または出資の総額が5千万円以下の会社または常時使用する従業員数が100人以下
引用:中小企業庁「中小企業者の定義」
上記基準に当てはまるベンチャー企業もありますが、事業に対するマインドの点で中小企業と異なります。
価値ある新たなサービスやビジネスを展開するのがベンチャー企業です。
そのため、企業規模に関わらず新興領域のサービスやビジネスを行っているかという点において違いがあると言えるでしょう。
【ベンチャー企業とスタートアップの違い】
スタートアップはベンチャー企業に近い形態であり、区別されることもあれば同義とされることもあります。
区別される場合、スタートアップはベンチャー企業よりも新しい事業を展開し、かつ短期間での成長を目指す企業のことを指します。
企業規模はベンチャー企業よりも多様で、なかには法人化していないケースもある点が特徴です。
ベンチャー企業とスタートアップに明確な違いはないものの、スタートアップの方がより短期間での成長を目指す点でベンチャー企業と異なるといえます。
よくある質問
- 最近ベンチャー企業が人気ですが、なぜ人気なのでしょうか?
- 世の中を変革できる、若いうちからでも実力次第で高い給料や役職を目指せる可能性がある点はベンチャー企業の特徴であり魅力です。
また若手が多く、良い意味で組織が整っていない点で枠にとらわれずに働きやすいといえます。
最近では起業が身近になったため、将来的に起業したい人が短期間でそのためのスキル・経験を吸収するためにベンチャー企業を選ぶケースもあります。
このようなポイントからチャレンジ精神が旺盛、現代的かつ革新的なことに関心がある、向上心が高く自己の成長を望む人から人気を誇っています。 - ベンチャー企業へ転職しようと考えているのですが、注意すべき点はありますか?
- ベンチャー企業への転職は、以下ポイントに注意しましょう。
・年収が下がる傾向にある
・退職金がない
・社風や風土へのミスマッチ
・ワークライフバランスを重視して働けないケースもある
転職で気にするポイントでもある金銭面ですが、ベンチャーへの転職は一般的に年収が下がりやすく、退職金がない点に注意が必要です。
ベンチャー企業の年収は一般企業以上に成果に比例しやすいため、ヘッドハンティングなどで実力が評価されていない限り、年収アップでの転職は難しいといえます。
また特に大手と比べると、ボーナスが低い点も年収ダウンに関係します。
そして、経営陣との距離が近いがゆえに社風や風土にも経営陣の影響が出やすく、入社して仕事を進める上で社風や風土にミスマッチを感じやすい点も注意しましょう。
そして特に創業から間もないベンチャー企業ですと、業務の仕組みもできていないためハードワークになりやすいといえます。
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ベンチャー企業に向いている人の特徴
ベンチャー企業は一般企業よりも特徴的かつ独特であるため、人によって向き・不向きが出やすいといえます。
ベンチャー企業への転職で後からミスマッチに気づくことがないよう、ベンチャー企業に向いている人の特徴を押さえてみてください。
【変化を楽しめる】
ベンチャー企業はスピード力を持って事業を進めていくため、日々さまざまな変化があります。
時に経営者の一声で、体制や方向性がガラリと変わることも珍しくありません。
変化をストレスに感じることなく、むしろ楽しんで柔軟に対応できる人はベンチャー企業に向いています。
【能動的に動ける】
大企業になるほど上からの指示を待って仕事を進めていくことが多くなりますが、意思決定が早いなかでマルチタスクをこなさなければならないベンチャー企業では能動的に動くことが求められます。
与えられた仕事をこなすよりも、自分で考えて積極的に仕事を進めていきたいという人は楽しんで働けるでしょう。
【成長意欲・向上心が高い】
個人の裁量が大きいベンチャー企業は、それだけ成長できる環境です。
成果に応じて昇給や昇格しやすいですが、その環境を活かして成長できるかは自分次第です。
もちろんやらなければそれだけ成果は変わらず、何年も同じポジションに留まってしまう可能性もあります。
そのため能動的に動けることに加えて、成長意欲・向上心を持って仕事に取り組める人はベンチャー企業で活躍できます。
【将来独立や起業を考えている】
幅広い仕事が経験でき短期間で成長しやすい、経営者との距離が近くノウハウや考え方を吸収しやすいベンチャー企業は、将来独立や起業を考えている方には最適な環境です。
手を挙げればやりたいことにも挑戦しやすく、将来に役立つ経験・スキルを働きながら身につけたい人はベンチャー企業に向いています。 -
ベンチャー企業に転職する際のポイント
ベンチャー企業に転職する際、ベンチャー企業の魅力やメリットだけに捉われず、デメリットや注意点を押さえた上で転職するかを判断するかがポイントです。
併せてご自身がベンチャー企業への適性があるか、自己分析から見極める必要があります。
またベンチャー企業は安定性に欠ける点が最大のリスクであり、なかにはブラックな企業も存在します。
優良なベンチャー企業へ転職するためにも、業績や投資歴をチェックするほか、経営者の人物像や社風などをあらかじめ知っておくことが重要です。
転職してからミスマッチに気づく、年収ダウンや福利厚生が整っていない点に後悔しないためにも、ベンチャー企業に転職する意味や目的を明確にした上で転職するかを決断しましょう。
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