介護の自己PR(面接・履歴書対策)
【介護業界の自己PR】履歴書の例文や面接の伝え方
介護業界は人手不足に悩む事業所が多いため、転職自体の難易度はそれほど高くないと言えます。かといって何も準備をせずに臨んで採用されるほど甘くもありません。選考時には応募先が求める人材であることをしっかりとアピールする必要があり、その方法として自己PRが役立ちます。
自己PRを作成する際は、まず材料となる経験や実績を整理するため、時系列に書き出しましょう。そして、応募先の事業内容や募集要項、経営方針などを調べ、どんな人材を求めているのかを把握しましょう。求める人物像と自分の経験や強みがマッチする部分があれば、それが自己PRの軸になります。このような準備をすることで、採用担当者の心に残る自己PRを作成できるでしょう。
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介護職の自己PRを書くときのポイント①人柄をアピールする
自己PRに書く内容は基本的に自由ですが、どこかで自分の人柄を表す内容を入れましょう。というのも、介護業界では学歴や経験よりも人柄が重視される傾向があるからです。たとえば、コミュニケーション能力や目上の人に対する礼儀、一緒に働く人への思いやりなどがあると判断されれば、採用の可能性は高くなるでしょう。
また、介護職はノルマがあるわけでも成果が数字で表れるわけでもないため、そういった意味でも、人柄のアピールが重要になってきます。
資格や実務経験、特技などをメインでアピールするのももちろん良いですが、淡々と事実を書くだけでは職務経歴書と変わらない内容になってしまいます。そのため、「何を感じたのか」「どのように他者と関わったのか」など、人柄が伝わる内容を盛り込みましょう。
介護職の自己PRを書くときのポイント②具体的な経験を盛り込む
経験や人柄をアピールしたいからと言って、自分の良いところを全部書くと、抽象的で内容の薄い自己PRになってしまいます。そのため、アピールしたいポイントを1~3個に絞り、それにまつわる具体的なエピソードを交えながらまとめましょう。
たとえば、単純に「人の役に立ちたいです」「私は明るい性格です」と言うだけでは、採用担当者に熱意は伝わりにくいです。この場合は、「祖父の介護の経験から人を支える喜びを実感したので、それを仕事にしたい」「接客業経験があるので、初対面の人ともスムーズに打ち解けられる」などと伝える方が良いでしょう。
また、介護職経験をアピールする場合は、どんな業務を経験し何を感じたのか、何を学んだのかを具体的に伝えるようにしましょう。
介護職の自己PRを書くときのポイント③将来像を盛り込む
介護職の採用では、「これから先頑張ってくれそうか」「一緒に働いていけそうか」という点も大きな判断材料になります。「〇〇の経験があります」「△△な性格です」という内容だけでは入社後のイメージが伝わりにくいため、将来どんな働き方をしたいか、どんな存在になりたいかを明確に伝えることが重要です。
たとえば、「接客業で培ったコミュニケーション能力を活かし、利用者の心を支えられるスタッフになりたい」「介護現場での経験をさらに積み、将来的にはスタッフを管理する立場になりたい」といったように、将来像を盛り込みましょう。
このとき「たくさん学びたい」「成長したい」という言葉を使いすぎると、「学生気分?」「すぐに辞めそう」という印象を与える可能性があるので注意しましょう。
よくある質問
- 履歴書と面接の自己PRは同じでもいい?
- 履歴書と面接の自己PRは、同じ内容でも問題ありません。むしろ、一貫性を持たせるためには、大幅に違う自己PRをするのは避けたほうが良いです。ただし、履歴書の内容を棒読みするような話し方ではぎこちない印象になってしまうため、より丁寧にかみ砕きながら恣意的に話すと良いでしょう。文字数の限られた履歴書では要点を、面接ではそれをさらに詳しく伝えるといったイメージで伝えましょう。
- 自己PRでNGなことは?
- 自己PRでは、他業界でも使える内容や抽象的な内容はあまりふさわしくありません。たとえば、介護職なのに「事務職経験があるので、パソコンスキルには自信があります」という自己PR。確かに介護職でもパソコン作業をする機会はありますが、アピールポイントとしては弱いでしょう。また、「さまざまな」「いろいろな」「たくさんの」という抽象表現は避け、数字や具体例を書くようにしましょう。
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介護職の自己PR例文①新卒・未経験の場合
「私は大学在学中の3年間、アパレル販売のアルバイトをしてきました。もともとファッションや人とのコミュニケーションが好きで始めたのですが、実際にやってみると想像以上に業務内容が幅広く体力が必要なアルバイトでした。しかし、お客様の嬉しそうな顔が大きなやりがいになり、3年間続けることができました。介護職はコミュニケーション能力や体力が必要という点で、接客業と共通していると考えています。アルバイト経験で培った対人スキル忍耐力、持ち前の明るさを活かしながら、利用者を喜ばせられる介護スタッフになりたいと思います。」
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介護職の自己PR例文②スキルアップの転職の場合
「介護福祉士として約7年間特別養護老人ホームに勤務し、食事介助や排泄介助、生活支援など幅広い業務を行ってきました。介護現場での仕事を通して、もっと最適なサービスを提供したい、利用者だけでなく家族の負担も和らげたいという思いが大きくなり、昨年にはケアマネジャーの資格を取得しました。ケアマネジャーは、現場のスタッフ以上に利用者や家族との信頼関係が大切であるため、そのぶん多方面から支えることができる仕事だと考えています。介護福祉士の経験で培ったコミュニケーション能力やホスピタリティ精神、課題解決力を活かし、ケアマネジャーとして尽力致します。」
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介護職の自己PR例文③別サービス形態に転職する場合
「専門学校を卒業してからの5年間は、訪問介護事業所にてホームヘルパーとして働き、食事介助や掃除、洗濯、買い物代行などの業務を経験しました。訪問介護は利用者が自立できるような支援も同時に行うため、一方的にサポートをするのではなく、あくまでも生活の一部を共にするという意識で臨んでいました。この経験を通し、介護職は相手の意思があって初めて成り立つ仕事、相手を理解することが何より重要だということを実感しました。貴社は認知症の利用者や要介護度の高い利用者が多いため、より難しい介護も含まれると覚悟しています。そのため、訪問介護の経験で学んだ利用者と関わり方を活かし、相手に寄り添った介護をしたいと考えています。」
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介護職の自己PR例文④ブランクがある場合
「大学を卒業後の6年間は介護施設に勤務していましたが、妊娠を機に退職し、これまでの4年間は子育てに専念して参りました。昨年より子供を保育園に預けられることになりましたので、再び介護の仕事をしたいと考え転職活動をしております。子育てを通して、人の変化を察知する能力や忍耐力、スケジュール管理能力が身に付いたと感じております。子供はまだまだ手のかかる年齢ですが、子育て経験から得たスキルを活かしながら、再び介護現場で活躍したいです。ブランクはありますが、復帰に向けて少しずつ勉強を進めているので問題ありません。」
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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