第二新卒の転職活動|履歴書と職務経歴書の書き方
第二新卒の転職における履歴書と職務経歴書の書き方を徹底解説!
第二新卒とは新卒入社から3年以内で離職、あるいは転職活動をしている人のことを指します。
第二新卒枠として転職活動ができますが、新卒の就職活動とは違う点もいくつかあります。
そのうちの1つに職務経歴書があり、第二新卒での転職ではこの職務経歴書の提出が求められることが一般的です。
書類選考に通過するため、そして書類から良い第一印象を与えるには履歴書と職務経歴書を正しく記載する必要があります。
そのためにも履歴書や職務経歴書でもっとも重要な項目である、志望動機や自己PRの作成に力を入れてご自身を採用するメリットをアピールしましょう。
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第二新卒の履歴書と職務経歴書について
第二新卒の転職では新卒の就職活動と比べると応募書類が1つ増え、それが職務経歴書です。
ここでは新卒と第二新卒の履歴書の違い、そして職務経歴書は何かについて解説します。
【新卒の履歴書との違い】
第二新卒の履歴書は新卒時と内容に大きく違いはありませんが、経歴に職歴が追加されます。
学歴と同じように入社年月と企業名を記載し、次の行には配属部署を記入します。
履歴書作成時点で前職を退職している場合は、退職年次と「一身上の都合により退職」と記載しましょう。
そのほか、前職で取得した資格や免許があれば資格・免許欄に記入します。
また新卒時は学校指定の履歴書がありますが、第二新卒の転職では市販の履歴書を用意することとなります。
【職務経歴書とは】
職務経歴書とは、前職で携わった業務や身についたスキル、実績や転職先で活かせるスキルをアピールするための書類です。
「どこの企業で」「どの部署で」「どんな業務に携わり」「どういうスキルや実績」があるかを、具体的に記載します。
履歴書だけでは退社したという事実しかわからず、その人が前職でどういったことをしてきたかを知ることができません。
職務経歴書があることで求職者は自身のスキルや強み、人物像がアピールでき、採用担当者もそれを判断することができます。
つまり職務経歴書はビジネスパーソンとしての自分を売り込むための書類であり、具体的に書くほど採用担当者に魅力を知ってもらうことができます。
書類選考がある際は、職務経歴書が結果を左右すると言っても過言ではないほど重要です。
第二新卒の志望動機・自己PR作成のポイント
転職市場では、第二新卒の需要が上がっている傾向にあります。
しかし、だからといって容易に転職できるわけではありません。
確実に転職を成功させるためにも、採用担当者が注目する志望動機と自己PRの作成に力を入れましょう。
【志望動機作成のポイント】
第二新卒は、熱意やポテンシャルの高さに期待されています。
職歴が浅く、中途に比べるとスキルや経験が未熟なのは承知の上であるため、志望動機で熱意を伝えることが重要です。
以下は、志望動機に入れ込むべきポイントです。
・志望先の企業を選んだ理由
・転職しようと思った理由
・転職後に目指すキャリアや目標
転職理由はネガティブであってもそのまま伝えず、ポジティブな内容に言い換えることがポイントです。
また企業は、第二新卒に「またすぐやめてしまうのでは」という不安を少なからず抱えています。
その不安を払拭するためにも志望先の企業を選んだ明確な理由に加え、入社後の展望や目標から熱意と将来性の高さをアピールすることが重要です。
【自己PR作成のポイント】
自己PRでは、企業に採用したい人物だと思ってもらうことが重要です。
以下は、企業に採用したいと思ってもらえる自己PR作成のポイントです。
・基本的なビジネスマナーやビジネス思考が備わっていることを伝える
・企業が求める人柄、スキルを踏まえたアピール
・企業に貢献できることを具体的に伝える
第二新卒は将来性があるだけでなく、基本的なビジネスマナーなどが備わっていることから教育コストがかからない点で重宝される存在です。
実務でのスキルや経験が十分でないことは承知であるため、意欲的に業務に取り組めるか、将来的に会社の戦力となってくれるかがアピールできる内容を作成しましょう。
第二新卒の職務経歴書作成のポイント
【職務経歴書でチェックされること】
以下は、第二新卒の職務経歴書でチェックされるポイントです。
・新人研修等で受けた教育内容
・経験した業務内容
・仕事する上で取り組んだ工夫や改善点
第二新卒は職歴が浅いため、経験した業務内容を書くのが難しい場合もあります。
単に業務内容を書くだけでは中身のない職務経歴書になってしまうため、その業務を遂行する上で工夫したことや改善したことを加えることがポイントです。
なぜなら、採用担当者は仕事への取り組み方や意欲をチェックしたいからです。
また新人研修などで学んだビジネスマナーや、実際に業務で実践したことは具体的に記載しましょう。
【職務経歴書で書くべき項目】
職務経歴書にフォーマットの決まりはありませんが、記載すべき基本的な項目は決まっています。
・勤務先の概要:企業の正式名称や業種、事業内容や売上高など
・職歴要約:200字程度で経歴の概要を記載
・職務経歴:担当した業務内容や在職期間、実績などを具体的に記載
・保有する免許、資格
・自己PR
履歴書の内容と類似しますが、より詳細に書くのが職務経歴書です。
第二新卒は職務経歴の項目を重点的に書くのが難しい場合もあるため、一番力を入れるべきは自己PRです。
自己PRはもちろん、職務経歴もできるだけ具体的に書くように工夫しましょう。
【職務経歴書作成のポイント】
具体的な職務経歴書を作成するには、新人研修で受けた内容や担当した業務内容を洗い出します。
業務内容は単に内容を記載するだけでなく、工夫したことや改善したことなど、意欲高く仕事に取り組んだことをアピールしましょう。
また自己PRは企業の求める人物像や第二新卒に期待されていることを押さえ、ご自身の適性や実務経験から企業に貢献できることを具体的にアピールすることがポイントです。
第二新卒履歴書の仕事体験談
第二新卒の職務経歴書の書き方|例文も紹介
20代・女性
【営業職の履歴書例文:志望動機①(サービス業から営業に転職)】
前職では2年間ホテルに勤め、接客力やお客様が求めていることを汲み取る力を身につけました。
サービス業で働いたことでコミュニケーションスキルの高さ、相手にとって何が1番であるかを考えられることが自分の強みであると気づき、その強みをもっと活かせる営業への転職を志望いたしました。
貴社の製品は世の中にもっと広まるべきであると考えており、必要としている方の手に渡るよう最適な提案が可能であると考えます。
貴社は近年急成長しているかと存じますので、営業力を磨き貴社にいち早く貢献できるよう努めてまいります。
第二新卒の職務経歴書の書き方|例文も紹介
(20代・男性)
【事務職の履歴書例文:志望動機②(営業から事務職に転職)】
前職では3年間営業の部署に所属していましたが、その中でお客様対応や経理などの事務業務を担当する機会も多くありました。
営業で成果を出すことにやりがいを感じていたのはもちろんですが、同時に事務業務を正確かつ迅速にこなしていくことにもやりがいを感じ、自分の適性に合っていると感じました。
この度は貴社の企業理念に強く共感し、貴社で事務職として貢献していきたいと思い応募させていただきました。
本格的な事務職は初めてですが、私の強みである正確さと迅速さ、そして営業で培ったコミュニケーションスキルや仕事に工夫して取り組む姿勢を活かし、貴社の縁の下の力持ちとして貢献していきたいと考えております。
第二新卒の職務経歴書の書き方|例文も紹介
(20代・男性)
【営業職の職務経歴書例文:自己PR①(サービス業から営業に転職)】
私の強みは相手の要望を深く追求し、そのために必要なことに徹底的に向き合う粘り強さとコミュニケーションスキルです。
ホテルのフロントでは日々様々なニーズを持つお客様の対応をしたことで、スピード感を持って相手の要望を先回りして汲み取るスキルが身につきました。
お客様を第一に考えて行動し続けてきた結果、接客に関するホテル内での新人賞をいただくこともできました。
今回応募いたしました貴社の営業職では、営業する製品が決まっているからこそ、どういった人がそれを必要としているか、どう営業すれば購入してくれるかを考えることが重要だと考えております。
私のこれまでの経験や強みを活かし、お客様を第一に考え、貴社の製品を必要としている潜在的なお客様にまで広く営業していきます。
第二新卒の職務経歴書の書き方|例文も紹介
(20代・ 女性)
【事務職の職務経歴書例文:自己PR②(営業から事務職に転職)】
私の強みは正確かつ迅速に仕事を処理していくことと、効率化のために工夫して仕事に取り組むことです。
前職は営業と並行して事務業務をこなしていましたが、仕事の正確さと迅速さに評価を得ていました。
どちらも疎かにすることなく、営業ではベテラン営業に次ぐ成績を収めた経験もあります。
仕事ではto doリストを作成してやるべきことを可視化、そして納期のある仕事は必ず前日までに終わるよう工夫して取り組んできました。
本格的な事務職の経験はありませんが、自分の強みや営業で培ってきたコミュニケーションスキルを活かし、周りの人と協力して円滑に仕事を進めていきたいと考えております。
よくある質問
- 「第二新卒の転職で職務経歴書はいらないのでしょうか?」
- 第二新卒の転職では、職務経歴書は必須です。
転職時には職務経歴書の提出が求められるのが一般的であり、企業に求められたものを提出するのは当たり前のことです。
職歴が浅く書くことがないとして職務経歴書は不要と思う方もいるかもしれませんが、企業に提出を求められている以上、絶対に提出しましょう。
また第二新卒ほど職務経歴書が重要であり、企業に自分を売り込むには欠かせません。
具体的な実績やスキルがないからこそ、職務経歴書でどんなことをしてきたか、どういった点で企業に貢献できるかをアピールすることが重要です。 - 「職務経歴書に書くことがありません。第二新卒の職務経歴書には何を書けば良いのでしょうか?」
- 職務経歴書には以下項目を記載します。
・勤務先の概要
・職歴要約
・職務経歴
・保有する免許、資格
・自己PR
職歴が浅いと職歴要約や職務経歴の面で内容が薄くなってしまいますが、新人研修の内容や業務内容を細かい点まで洗い出すことがポイントです。
大したことのない内容でも、自分がその業務に対してどう工夫したか、どう改善したかなど仕事への向き合い方をアピールすることが大切です。
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第二新卒が気をつけるべき志望動機・自己PR作成のNGポイント
第二新卒は新卒とも中途採用とも違う、ある意味で特殊な転職です。
企業側は第二新卒を採用するメリットも多いですが、反対に3年以内で離職している点で不安を持たれているのも事実です。
熱意とポテンシャルの高さ、そして将来性があることをアピールするためにも、志望動機と自己PRの作成では以下ポイントに気をつけましょう。
・退職理由と転職理由の矛盾がないようにする
・漠然とした志望動機にならないようにする
・前職に対するネガティブなことは伝えない
・企業に自分の希望を求めるのはNG
・企業の魅力や関心がある点だけを語り、自分のスキルや人柄の伝達が疎かにならないようにする
第二新卒と言っても、転職であることから、企業に何かを求めるのではなく、自分が企業に貢献できることは何か、将来的にその企業でどうなっていきたいかを明確に伝えることが重要。
また、前職や退職理由に関してネガティブな内容を述べると、第二新卒の不安事項である離職に対して不安を与えてしまうため特に気をつけましょう。 -
半年未満の職歴を職務経歴書に書く場合
前職を半年で離職した場合、半年で離職した事実を隠そうと「職歴なし」と書くのはNGです。
「職歴なし」ですと、卒業後一度も就職せずに転職活動している「既卒」と勘違いされてしまいます。
また第二新卒の職務経歴書は、業務内容やスキルのレベルの高さ、実績の豊富さをアピールするだけのものではありません。
どういった意識で仕事に取り組む人か、どれだけ将来性があるかをアピールできる書類です。
在籍期間に関わらずできる限り具体的な内容を書くことで、転職にプラスに働きます。 -
履歴書・職務経歴書は手書きとPC作成どちらがいいか
履歴書と職務経歴書は、指定がない限り手書きでもPC作成でもどちらでも問題ありません。
手書きは誤字脱字があると1から書き直す必要があるため手間がかかりますが、その分誠意や丁寧さ、意欲が伝わりやすくなる点がメリットです。
PC作成は誤字脱字も防ぎやすく、レイアウト調整も簡単なので誰でも読みやすい書類が作成できます。
手書きよりも効率的に作成できるため、確実にミスなく効率的に履歴書や職務経歴書を作成したい場合には、PCでの作成がおすすめです。 -
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