介護老人保健施設の転職・求人

老健で働く看護師の転職・求人|未経験での転職状況や仕事内容などを解説

老健で働く看護師の転職・求人|未経験での転職状況や仕事内容などを解説

老健は、正式名称を介護老人保健施設といい、医療ケアやリハビリを受けながら在宅復帰を目指す、医療機関と老人ホームの中間的な役割をもつ公的な介護施設です。
厚生労働省「令和元年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、老健は全国に令和元年において、4,337施設、374,767人の利用者がいます。
医師の常駐が義務付けられており、看護師の配置も手厚い点が特徴です。

介護労働安定センターによる「令和元年度介護労働実態調査結果」によると、介護施設全体の約5割が看護職員の不足を感じています。
特に老健は医療ケアに重点を置く介護施設であることから、看護師人材は重要な存在です。
その傾向からみると老健における看護師の需要は高く、転職状況は良好といえます。

また介護業界が未経験であっても、老健への転職は問題ありません。
老健で働く看護師は看護業務に関わることがほとんどであり、介護業務は補佐的に携わります。
看護技術や看護経験が重視される施設も多いため、介護業界未経験でも積極的に就職を目指してみてください。

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老健で働く看護師の仕事内容

老健で働く看護師の仕事内容

老健は医療ケアやリハビリに重点を置く、医療に近い性格をもつ介護施設です。
医師の常駐が義務付けられており、看護師も介護職員より多く配置されています。
医療ケアが中心であることから、老健で働く看護師の仕事内容は他の介護施設に比べて医療ケアの多い点が特徴です。
下記は、老健で働く看護師の具体的な仕事内容です。

・体調確認やバイタルチェックなどの健康管理
・経管栄養や点滴、インスリン注射などの医療行為
・服薬管理
・診療やリハビリの補助
・看護記録の作成
・介護職員との連携や調整 
など

医療ケアが必要な要介護の高齢者が入居する施設であるため、病院のように在宅復帰を目指したケアを提供する点が特徴です。
食事や排せつ、入浴などの身体介護は介護職員がメインで担当しますが、状況に応じて看護師もサポートに入ります。
また、老健は夜間の看護師配置は義務付けられていませんが、夜勤のある働き方が一般的です。
夜間は巡回による見守り、必要に応じた排せつ介助や体位変換などが主な仕事となります。

老健で働く看護師の役割

老健で働く看護師の役割

老健には医師や看護師のほか、作業療法士や理学療法士などのリハビリスタッフ、介護職員とさまざまな職種のスタッフが在籍しています。
「医療」「リハビリ」「介護」と複数のサービスを、在宅復帰という1つの目標に向けて提供します。
看護師はそれぞれのサービス提供を円滑に行い、利用者がなるべく早く在宅復帰できるよう調整する役割を持ちます。

また、年々医療依存度の高い利用者の受け入れや、重度の認知症ケアや看取り対応も求められています。
介護施設という位置づけに変わりはないものの、様々なスタッフが配置されていることから、より医療に近い性質を持っています。
医療機能の充実や看取り対応の増加に伴って、看護師の役割は大きくなっています。

老健で働く看護師の給料

老健で働く看護師の給料

厚生労働省「令和2年度介護事業経営実態調査結果」によると、老健で働く看護師の給料は以下の通りです。

【看護師】
常勤  448,962円
非常勤 362,987円

【准看護師】
常勤  382,962円
非常勤 334,143円

老健は夜勤が一般的であり夜勤手当もつくことから、全体平均と比べると高めの給料水準となります。
なお、給料は地域や勤続年数、勤務先などによって個人差があります。

老健の看護師の仕事体験談

老健で働く看護師の転職体験談:働いてよかったこと

老健で働く看護師の転職体験談:働いてよかったこと
(20代 女性)

利用者さまから笑顔で「ありがとう」の言葉が返ってくることはとても嬉しく、働いていてよかったと思う瞬間です。
また仕事で慌ただしい中でも、利用者さまと気持ちの通い合いがあると心が温まります。
大変な仕事ではありますが、覚悟を持って取り組めばやりがいの多い仕事です。

老健で働く看護師の転職体験談:働いてよかったこと

老健で働く看護師の転職体験談:働いてよかったこと
(40代 女性)

利用者さまのペースに合わせて処置や話ができるだけでなく、じっくりと向き合い個々に対応できる点に魅力を感じます。
また、元気になってご自宅に戻ることができたときや、「ありがとう」と言ってもらえると、いくつになっても嬉しいものです。
仕事を通して臨機応変に対応できるようになった時、利用者さまの些細な変化に気づくことができるようになった時など、日々自分の成長も感じられます。

老健で働く看護師の転職体験談:大変だったこと

老健で働く看護師の転職体験談:大変だったこと
(30代 女性)

利用者人数が多く、最初のうちは名前の把握と個々の疾患、対応の仕方などを覚えるのに時間がかかりました。
業務についても病院と施設のシステムの違いもあり、自分で判断することが難しい場面もありました。
常に判断力を高める努力が必要な点は、大変な部分でもありますがやりがいでもあります。

よくある質問

老健の看護師は24時間体制で駐在しますか?
老健の看護師は夜間の配置が義務付けられていないため、規則的には24時間体制で駐在する必要はありません。
しかし、近年は医療機能を充実させている老健も増えていることから、看護師が24時間体制で常駐している老健も増えています。
そのため、看護師が24時間常駐であるかは老健によって異なります。
バイトやパートで老健の看護師として働くことはできますか?
バイトやパートで老健の看護師として働くことは可能です。
実際にさまざまな求人を見ると、バイトやパートのような非常勤看護師の求人も多く掲載されています。国家資格必要な看護師という職業柄、一般的な介護職員に比べると高時給な傾向にあります。