転職活動のメール返信マニュアル|メールの基本ポイントや構成、例文
目次
転職のメール返信マニュアル|メールの基本ポイントや構成、例文など 転職でのメール返信の基本ポイント よくある質問:転職活動をしていたら、スカウトが届きました。どのような返信をしたら良いでしょうか?転職のメール返信マニュアル|メールの基本ポイントや構成、例文など
転職活動では、企業とのメールでのやりとりが不可欠です。
タイミングによってはメールでのやりとりが企業の採用担当者とのファーストコンタクトになるため、印象を左右する重要なものです。
そのため、「一緒に働きたい」と思ってもらうためにもマナーを押さえたメールの対応を身に付けましょう。
今回はメール返信の基本ポイントや構成、例文など転職でのメール返信について詳しく解説します。
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転職でのメール返信の基本ポイント
まずは転職でのメール返信で守るべき、基本のポイントをお伝えします。
【メールは24時間以内に返信】
メールは「見たらすぐに返信」を基本とし、遅くとも24時間以内には返信しましょう。
なぜなら転職でのメールは日程を決める内容が多く、企業側もできるだけ早くスケジュールを確定したいからです。
もしメールを見てすぐに返信できない、あるいはすぐには日程が提示できない場合は、いつまでに返事ができるかを伝える取り急ぎの連絡を入れましょう。
なお、ここで注意すべきは返信時間・曜日です。
ベストな返信タイミングは、平日の就業時間内です。
メールに気づいた時点で就業時間を過ぎている、休日だったなどの場合は、翌日や営業日の午前中に返信してください。
時間が空いて返信を忘れてしまうのが心配な方は、あらかじめ文書を作成して、予約機能で返信することがおすすめです。
【本文は残したまま返信】
一般的な設定では、本文を引用して返信できるようになっています。
プライベートのメールでは引用部分を消去して返信することが多いですが、ビジネスでは本文の引用を残したまま返信するのが基本です。
なぜなら、過去のやりとりがわかる状態で返信すれば、自分も相手も何かあった時すぐに内容が見返せるからです。
また件名は変えず、「Re」をつけたまま返信します。
【署名をつける】
署名をつけるのも、プライベートのメールと大きく異なる点です。
署名は本文の最後につける「名前」「住所」「電話番号」「メールアドレス」を記載したものです。
署名があることで、丁寧なメール文となります。
署名はあらかじめ設定できるため、作成して本文に引用される設定にしておくことで簡単に署名付きのメールが作成できます。
転職でのメール返信の基本構成
上から順に、メールの基本構成は「件名」「本文①宛先」「本文②導入の挨拶」「本文③本題」「本文④締めの挨拶」「署名」です。
ここでは、各ポイントの書き方について詳しく解説します。
【件名】
返信での件名は書き換えることなく、受信したメールの件名のまま返信します。
メール返信の際、自動的に「Re:」がつく設定になっているため、そのまま返信すれば問題ありません。
【本文①宛先】
メール本文の冒頭には、下記のように宛先を記載します。
▼
株式会社○○
人事部 ○○様
社名は省略せず、送信相手の名前の前には所属部署・役職も書きます。
初めての返信で宛先の内容がわからない場合は、受信メールの署名を確認することで相手の部署や役職もわかります。
社名は省略せず、相手の名前も誤字や間違いなく記載しましょう。
【本文②導入の挨拶】
いきなり本題に入るのではなく、まずは下記のように導入の挨拶をして名乗ります。
▼
お世話になっております。
○○(名前)です。
初回のメール返信のみ、「お世話になります。」と記載します。
在職中で転職活動している場合、名乗る際に現職の社名や役職などの記載は不要です。
【本文③本題】
挨拶の後は、本題に移ります。
本題は結論から始め、簡潔でわかりやすい文章を作成することが大切です。
返信内容によっては本文が長くなるため、改行や段落分けで読みやすくなるよう工夫しましょう。
【本文④締めの挨拶】
本題が終わっていきなり署名ではなく、相手への感謝を述べて締めの挨拶とします。
一般的な締めの挨拶は、下記のような挨拶文です。
▼
お忙しい中恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
締めの挨拶はメール内容によって、変えることがポイントです。
詳しくは、メール返信の例文にてチェックしてみてください。
【署名】
前述したように、署名は「名前」「住所」「電話番号」「メールアドレス」の順で記載します。
本文と区別がつくように「-」「=」などの記号で装飾するのが一般的です。
下記テンプレを参考に、ご自身の署名を作成してみてください。
▼
-------------------------
○○ ○○(フルネーム)
〒000-000
△△県△△市△△△0-0-0
TEL:090-000-000
MAIL:xxxx.xxxx @xxx.ne.jp
-------------------------
【シーン別】転職でのメール返信の例文
ここでは、シーン別に転職でのメール返信の例文をご紹介します。
【例文①書類選考応募時の返信】
▼書類送付の返信例
株式会社○○
人事部 ○○様
お世話になっております。
○○(名前)です。
ご依頼いただきました履歴書と職務経歴書を本メールにて添付しております。
お忙しい中恐縮ですが、ご確認とご査収の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------
署名
-------------------------
▼書類選考通過の返信例
株式会社○○
人事部 ○○様
お世話になっております。
○○(名前)です。
この度は書類選考結果のご連絡と一次面接のご案内をいただき、誠にありがとうございます。
面接に進めるとのことで、大変嬉しく思います。
一次面接の日程に関して、○月○日○時の日程で承りました。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------
署名
-------------------------
【例文②面接通過・日程の返信】
▼提示された日程での返信例
株式会社○○
人事部 ○○様
お世話になっております。
○○(名前)です。
面接通過のご連絡、並びに日程のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
いただいた日程から、下記でお伺いさせていただけますでしょうか。
○月○日(○曜日)○〜○時
お忙しい中恐縮ですが、ご確認よろしくお願い申し上げます。
-------------------------
署名
-------------------------
▼候補日を送る場合の返信例
株式会社○○
人事部 ○○様
お世話になっております。
○○(名前)です。
面接通過のご連絡、並びに日程のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
下記で面接の希望日程をお送りいたします。
①○月○日(○曜日)○〜○時
②○月○日(○曜日)○〜○時
③○月○日(○曜日)○〜○時
お忙しい中恐縮ですが、ご調整頂けますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------
署名
-------------------------
【例文③内定承諾の返信】
株式会社○○
人事部 ○○様
お世話になっております。
○○(名前)です。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社からの内定を、ありがたくお受けいたします。
入社後はこれまでの経験を活かし、貴社に貢献できるよう精進して参ります。
つきましては、今後の流れや必要書類についてご教示ただきたく存じます。(※受信メールに今後の流れについて記載がなかった場合)
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------
署名
-------------------------
【例文④入社日の案内メールの返信】
株式会社○○
人事部 ○○様
お世話になっております。
○○(名前)です。
この度は入社日の案内についてご連絡いただき、誠にありがとうございます。
当日の持ち物や必要書類、集合時間について承知いたしました。
貴社でお仕事ができることを、心より楽しみにしております。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------
署名
-------------------------
よくある質問
- 転職活動をしていたら、スカウトが届きました。どのような返信をしたら良いでしょうか?
- スカウトメールには、一括送信されるものと個人宛に送信されるものがあります。
一括送信されるメールは、希望にマッチするものや興味のある求人が送られてきた場合には返信して詳細を確認しましょう。
一方、個人宛に送信されるものはエージェントや企業の採用担当者から直接送られているため、スカウトを受ける・受けないに関わらず返信しましょう。
下記は、スカウトを受け取るケース・断るケースの返信例文です。
▼スカウトを受け取る場合の返信例
株式会社○○
採用担当○○様
初めまして、○○と申します。
この度は、お忙しい中スカウトのご連絡をいただき誠にありがとうございます。
貴社の求人を拝見させていただき、〜〜〜な点(業務内容や職種などの募集条件)に大変魅力を感じております。
ぜひ、貴社にて私のこれまでの経験や知識を活かして貢献したいと考え、応募させていただきたいと存じます。
ぜひ一度面接の機会を設けていただければと思います。
お忙しいところ恐縮ですが、今後のスケジュールなどについてご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
-------------------------
○○ ○○(フルネーム)
〒000-000
△△県△△市△△△0-0-0
TEL:090-000-000
MAIL:xxxx.xxxx @xxx.ne.jp
-------------------------
▼スカウトを断る場合の返信例
株式会社○○
採用担当○○様
この度はお忙しい中、スカウトのご連絡をいただき誠にありがとうございます。
大変申し訳ございませんが熟考の結果、今回は貴社からのスカウト応募は辞退させていただきたくご連絡いたしました。
また何かのご縁がありましたら、何卒よろしくお願いいたします。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展をこころよりお祈りいたします。
-------------------------
○○ ○○(フルネーム)
〒000-000
△△県△△市△△△0-0-0
TEL:090-000-000
MAIL:xxxx.xxxx @xxx.ne.jp
------------------------- - 転職エージェントからのメールに返信は必要ですか?
- 「返信不要」と書かれているもの以外は、基本的に返信しましょう。
面談日程の調整や選考結果、内定後などのメールについては必ず24時間以内に返信してください。
しかし、担当者からでない自動で送られてくる求人紹介には返信不要です。
企業とのメールではありませんが、エージェントからの評価にも関わるため、マナーを守って返信することが大切です。
-
転職のメール返信におけるNGポイント
転職のメール返信において、押さえるべきは基本のマナーだけではありません。
NGポイントも押さえた上で、評価に値するメール返信をしましょう。
【会社のメールアドレスを使う】
転職活動において、会社のメールアドレスを使用するのはNGです。
在職中の会社に転職活動していることが伝わるリスクが高まるだけでなく、公私混同する人と思われてしまいます。
そのため、スマホやPCからでもチェックでき、手軽に作成できるフリーアドレスの使用がおすすめです。
フリーアドレスを持っていない場合には、転職活動用に新規で作成してみてください。
【本文の装飾】
メールの文字は色や太字などで、装飾・強調することが可能です。
わかりやすくするために装飾したいと考える方もいるかもしれませんが、装飾は正しく反映されずに文字化けする可能性があります。
本文の装飾はビジネスメールに相応しくないと考える人もいるため、
一般的なプレーンテキストモードで作成するようにしましょう。
【改行や段落分けがなく読みにくい】
改行や段落分がない文章は、読みにくく乱雑な印象を与えてしまいます。
エージェントや企業の採用担当者は基本的にPCでメールを閲覧するため、読みやすくするためにも改行や段落分けすることが重要です。
1文ごとまたは25文字程度を目安に改行を入れる、話の流れに合わせて1行空けて段落分けするなどして、読みやすい文章を作成しましょう。
【正しい敬語が使えていない】
言葉が形で現れるメールでは、正しい敬語を使うことも重要です。
よくある間違いやすいワードを踏まえて、下記を参考に正しい言葉遣いを押さえましょう。
NG:了解です、わかりました
OK:かしこまりました、承知いたしました
NG:見ました
OK:拝見しました
NG:とりあえず
OK:取り急ぎ
NG:御社(話し言葉)
OK:貴社
NG:よろしかったでしょうか
OK:よろしいでしょうか -
転職のメール返信はどこまで続ければ良いのか
2通目以降のメールは、内容に応じて返信を終わりにします。
基本的にはやりとりの目的が果たせ、双方の確認ができれば終了です。
たとえば面接日程を決めるメールであれば面接日程が決まれば、内定連絡であれば内定承諾の連絡やその後のスケジュールが確定すれば返信を続ける必要はありません。
基本的に、相手から質問が続く場合にはメール返信を続けましょう。
なお、相手からきたメールがお礼だけの内容であれば返信は不要です。
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