転職面接での自己紹介マニュアル｜自己紹介の例文や内容、ポイントなど

転職面接における自己紹介の役割は、転職者の人柄やコミュニケーション能力、自社にマッチするかを見極めることです。
自己紹介は転職面接の冒頭で問われるため、アイスブレイクの役割もあります。
しかし単にプライベートでの自己紹介のように、人柄だけをチェックするためのものではありません。
自己紹介の内容から今後の面接内容が決まることもあるため、人柄だけでなく自分のスキルや実績などもアピールすることが必要です。
とはいえ、自己紹介の本来の役割はスキルや実績のアピールではありません。
この点は後から職務経歴について質問された場合に詳しく回答すれば良いため、あくまで簡潔に要約して伝えることがポイントです。
また冒頭での質問になるため、転職者の第一印象にも大きく関わります。
人柄がわかり、かつスキルや実績を簡潔に要約できているか、コミュニケーション能力に問題なく自社に合う人材かがチェックされていることを押さえて自己紹介を考えましょう。

【自己PRとの違い】
転職面接で混同しやすいのが、自己紹介と自己PRです。
自己紹介は面接官への挨拶、そして自分について簡潔に述べるものです。
しかしその中でスキルや実績なども簡潔に述べる必要があるため、自己PRと混同されがちです。
自己紹介は相手に自分がどういう人なのかを知ってもらうためのものであり、あくまでその1つとしてスキルや実績も伝えます。

一方自己PRは、長所や強みをアピールし、企業に採用するメリットを伝えるものです。
自分の概要を伝えるのが自己紹介、自分の能力に特化してアピールするのが自己PRとして役割の違いを押さえてください。

ここでは、転職面接における自己紹介の内容について項目別に詳しく解説します。
自己紹介を作成する際は、下記順番で内容を組み立ててみてください。

【簡単なプロフィール】
自己紹介の冒頭では、氏名を述べましょう。
その後、面接を実施してもらう感謝の言葉と「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶を述べることで印象アップにつながります。


【前職・現職について】
プロフィールの次は、前職や現職に関する略歴です。
社名、所属部署、職種、勤続年数など簡単な経歴を伝えます。

【経歴や実績】
経歴は何年どのような職種に就いて、どういった仕事をしてきたかを伝えます。
その中で応募先や応募内容と接点のある実績があれば、具体的な数字などを用いてアピールしましょう。
具体的な実績がない場合、応募内容に合わせたスキルや強み、仕事への向き合い方や応募先への適性をアピールしてみてください。

【締め】
締めとして、応募した理由や意気込みを伝えることで意欲の高さがアピールできます。
また冒頭で述べる「本日はよろしくお願いいたします」は、締めに持ってきても問題ありません。
自己紹介の終わりをわかりやすくしたい方は、締めに持ってきましょう。

ここでは、転職面接の自己紹介例文をご紹介します。
構成や内容を参考に、独自の自己紹介を考えてみてください。

【例文①一般的な転職】
○○（フルネーム）と申します。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
現在○○（社名）にて営業職を5年担当しています。
IT業界向けにCRMツールの提案・販売を主に担当し、3年間連続で目標達成率100%の結果を出しています。
2年目までは思うように成果が出せずにいましたが、粘り強さと得意とする分析力を磨いたことで着実に成果が出せるようになりました。
御社でもこれまでの経験と強みを活かし、即戦力として実績を上げていきたいと思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

【例文②第二新卒】
○○（フルネーム）と申します。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
新卒入社してから2年間、○○（社名）にてデジタルマーケティング部に所属し業務に携わってまいりました。
今回は異業種のエンジニア職への応募となりますが、前職の経験やマーケティングの知識も活かし、他部署とも連携が取れるエンジニアになりたいと考えております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

【例文③転職回数が多い】
○○（フルネーム）と申します。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
大学卒業後、ホテル業界1社、IT業界2社で勤務してまいりました。
最初の1社はITとは全く異なる業界ですが、お客様に寄り添うという点でIT企業での営業に活かすことができました。
結果的に、最初のIT企業では営業未経験ながらも初月で目標達成を実現しました。
これまでの各業界での経験、そして営業スキルのさらなる向上を目指しながら御社に貢献できればと思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。