農業へ転職！主な仕事内容や未経験でも失敗しないコツをご紹介

農業の現況についてまず知っておきましょう。

農業を営む人の数は毎年減少傾向にあり、農業は厳しい状況が続いています。
また、農業従事者の高齢化も進んでおり、現在の農家の平均年齢は67歳です。
若年層の農業への参入も減少傾向にあり、農家の後継者不足も深刻な問題となっています。

そのような農業従事者の減少と高齢化を受け、国や自治体は新規就農者の育成や支援に力を入れています。
そのため、新たに農業に転職したい方にとっては、広く門戸が開かれている状況であるといえるでしょう。

農業の主な仕事内容は大きく分けて以下の7つです。

・土壌づくり
・種まき・田植え
・雑草の手入れ・害虫駆除
・収穫
・出荷作業
・品種改良や栽培方法の研究
・農機具や重機のメンテナンス

【土壌づくり】
栄養豊富な土壌を作ります。
田んぼや畑に堆肥などの肥料を加え、トラクターで土を耕していきます。
良い土壌でないと作物が育たないため、土壌づくりは非常に重要な仕事です。

【種まき・田植え】
種まきは作る農作物によって、種のまき方やまく季節が異なります。
種まきの際には、農作物の種類ごとに発芽適温を調べて適した季節に種をまいたり、種をまく間隔や土のかけ方を変えたりなどと様々な工夫がなされています。
米であれば、種まきは田植えに使う稲を育てる最初の工程にあたります。
種まきや田植えは手作業や種まき機・田植え機を使って行います。

【雑草の手入れ・害虫駆除】
雑草の手入れ、害虫駆除をします。
雑草が生えると作物に必要な栄養素が雑草に取られ、充分に成長しません。
また害虫が作物を食べることで、売り物にならなくなることがあります。
作物の成長に雑草の手入れと害虫駆除は大切な仕事です。

【収穫】
作物が育ったら収穫機や手作業で収穫します。
土壌づくりから始まり、時間と手間をかけて育てた農作物を収穫する際には大きな達成感が得られるでしょう。

【出荷作業】
収穫した作物を販売先に出荷します。
収穫した作物は、大きさ・ツヤなどの基準で分け、袋詰めします。
その後は直売所などへ運搬、企業との契約がある場合は配送手続きが必要です。

【品種改良や栽培方法の研究】
作物の品種改良や栽培方法の研究も大事な仕事です。
作物の成長具合や活動をまとめておき、より良い栽培方法を検討します。
品種改良によってオリジナルブランドを作るのもやりがいの1つでしょう。

【農機具や重機のメンテナンス】
育てる作物に合わせて、農機具や重機を導入、定期的にメンテナンスをします。
日頃から機械の情報収集や操作実習をすることも大事です。

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農林水産省の経営形態別経営統計によると、平成30年の水田作経営（全国平均）の農業粗収益は265万円、畑作経営（全国平均）は905万円です。
機械や畑の維持費もかかるため、必ずしも高収入になるとは限りませんが、仕事をこなせばしっかりとした収入が見込まれます。