30歳からの転職は遅い?30歳の求人状況や転職を成功させるコツ
30歳からの転職は遅い?求人状況や成功する転職を男女別に解説
30歳から転職する人の割合は多く、転職に成功している方がいるのも事実です。
しかし巷では「転職は30歳まで」といわれることもあるように、30歳からの転職は年齢の上昇とともに難易度も上がっていきます。
特に未経験職種へのチャレンジは、20代と比べるとハードルが高くなります。
30歳からの転職は決して遅くはありませんが、納得のいく転職をするためには、なるべく早い段階で行動に移すのが大切です。
【30代の仕事探し】
30代の転職徹底解説「 30代の転職は厳しい?」失敗しないコツもご紹介!
30歳から34歳の転職理由
【30歳男性の転職状況】
厚生労働省の2019年雇用動向調査での30歳~34歳年齢区分における男性の転職入職率割合は11%でした。
20代での転職入職率と比較すると若干低くなりますが、全年代で見ると低い数字ではありません。
また30歳~34歳男性の転職理由について多いものは以下の通りです。
会社の将来が不安だった 11.8%
給料等収入が少なかった 11.7%
労働時間、休日等の労働時間が悪かった 11.1%
職場の人間関係が好ましくなかった 7.1%
能力・個性・資格を活かせなかった 6.3%
30歳~34歳では会社の将来性や条件面での理由が目立ちます。
加えて総務省統計局の「2020年労働力調査」によると、2020年の25〜34歳区分における男性の転職者数は、34万人です。
25〜34歳は全体で最も転職者数が多い区分であることから、30歳男性においても転職が盛んな年齢であることがわかります。
転職市場において人気なのは20代と言われているものの、経験・スキルともに豊富で即戦力となる30代、その中でも最も若い30歳は需要の高い存在です。
20代のフレッシュさや柔軟性を持ち合わせており、今後会社の将来を担うにあたり十分な経験を積む時間のある30歳男性は、転職状況も良好といえます。
【30歳女性の転職状況】
厚生労働省の2019年雇用動向調査での30歳~34歳の年齢区分における女性の転職入職率は12.8%でした。
パートの場合では20.8%と高い数字になり、パート以外の雇用形態では、9.6%です。
30歳~34歳であっても、多くの方が転職している様子が伺えます。
30歳~34歳女性の転職理由について多いものは以下の通りです。
労働時間、休日等の労働条件が悪かった 13.5%
職場の人間関係が好ましくなかった 12.1%
給料等収入が少なかった 10.9%
結婚 9.9%
出産・育児 9.3%
30歳~34歳では、結婚や出産育児といったライフイベントに関わる転職理由が多い特徴があります。
総務省統計局の「2020年労働力調査」によると、25〜34歳区分における女性の転職者数は、2020年で39万人です。
実は男性よりも転職者数が多く、その大きな要因として「結婚」「出産・育児」が挙げられます。
厚生労働省の2019年雇用動向調査における「転職入職者の状況」によると、30〜34歳は「結婚」「出産・育児」を理由に前職を辞めている割合が最も多い区分です。
そんななか実際に転職できている30歳女性も多いことから、転職状況は悪くありません。
しかしライフイベントを迎えやすい30代になると、20代での転職よりハードルは上がります。
とはいえ、企業はそれだけを理由に不採用にすることはありません。
これまでの経験や実績、働き方や業界の特徴など、さまざまなポイントが採用に影響します。
30歳からの転職|未経験職種への転職について
30歳からの転職は20代とは一変して即戦力が求められます。
管理職やプロジェクトリーダーを任せることを見越して、経験・スキルともに豊富な30歳を求めている企業が多いことからも、未経験職種への転職は難易度が上がります。
もちろん、未経験OKとしている求人に30歳からでも応募できないわけではありませんが、未経験職種への転職はポテンシャル採用の傾向にあり、難しいと感じる方も多いようです。
30歳以降は年齢が上がるにつれて、未経験職種への転職もどんどんハードルが上がります。
そのため30歳の時点で未経験職種に転職したいという気持ちが強いのであれば、なるべく早く行動に移すのがベストです。
30歳からの転職|資格やスキルはどれくらい必要?
30歳からの転職は、基本的に即戦力であるかが重視されます。
そのため、多くが同業職種への転職となるでしょう。
しかし未経験の求人がないわけではありません。
20代に最も近い30歳は、30代の中では未経験職種へ転職できる可能性が最も高い年齢とも言えます。
同業職種と未経験職種、両方の観点から転職に必要な資格・スキルをみていきます。
【同業職種へ転職する場合に必要な資格・スキル】
企業が30歳の転職者に求めているのは、自社にはない知見を活かして成果をあげられる人材です。
そのため、これまでどのような業務やプロジェクトに携わり、どのような成果を出したかといった点が重視されます。
一方エンジニアのような専門職の場合は、実務スキルが問われます。
また、同業種への転職は持っている資格よりも「何ができるか」が重視されます。
転職のためにやみくもに資格を取得するよりも、実績を作るなど具体的に動く方が有効です。
【未経験職種へ転職する場合に必要な資格・スキル】
即戦力が求められる30歳の転職市場で未経験職種への転職を成功させるには、業界・業種に関係なく求められるマネジメントスキルやコミュニケーションスキル、柔軟性や企画提案スキルといったポータブルスキルが重要です。
業界・業種を問わず、仕事を進めていく上で強みとなるご自身のスキルを磨き、そのスキルを裏付ける実績や経験が求められます。
また、その業界・業種への関心度の高さや熱意、向上心をアピールするために、その分野の資格を取得するのも1つの方法です。
資格がある=実務スキルに直結するわけではないですが、高い熱意を持って会社に貢献してくれる人材として評価してもらえるチャンスにつながります。
30歳からの転職|年収は上がる?下がる?
厚生労働省の2019年雇用動向調査における「転職入職者の状況」によると、30?34歳区分の転職者の賃金変動状況は以下の通りです。
・増加:41.7%
・変わらない:24.9%
・減少:32.3%
25?29歳区分、35?39歳区分と比較すると、30?34歳は年収が増加している割合が最も多い区分です。
経験・スキルも豊富であり、かつ年齢的にも将来性を見込みやすい点が年収の増加に影響していると考えられます。
一方で35歳以降は年収の増加率も減少していくため、30歳からの転職はなるべく早いうちが年収アップにも期待できます。
ただし未経験職種への転職や企業の求める要件を満たしてない、あるいは市場価値に見合っていない転職では、年収は下がってしまうこともあるため要注意です。
【30代の仕事探し】
30代の転職徹底解説「 30代の転職は厳しい?」失敗しないコツもご紹介!
30歳の仕事体験談
30歳からの転職体験談:転職してよかったこと
(31歳 男性)
2人目の子供が生まれるタイミングで、Uターン転職しました。
新しい環境に慣れるまでは大変なこともありましたが、年功序列のない環境で上を目指しやすくなり、年収も1.5倍上がりました。
転職するかは正直悩みましたが、今にして思うと転職してよかったと思ってます。
30歳からの転職体験談:転職してよかったこと
(32歳 女性)
比較的ニッチな業界だったこともあり、他の業界・業種にチャレンジしたく転職しました。
未経験業界への転職でしたが、今まで培ってきた経験を発揮できるかを軸に転職活動し、無事、第一志望の企業から内定をいただきました。
転職したことで自分のキャリアに納得でき、これまでよりも視野が広がりました。
30歳からの転職体験談:転職して大変だったこと
(33歳 女性)
転職先にはそこ独自のルールがあり、前職までのやり方だと通用しないことも多く、納得できないこともありました。
最初のうちは転職先に根付いているやり方やルールに慣れるまでは大変だと思います。
今では転職先にも慣れ、働きやすいので満足しています。
よくある質問
- 30歳から正社員への転職はできますか?
- フリーターから正社員になることを希望しているのであれば、早い段階で行動に移す必要があります。
なぜなら年齢が上がるほど正社員採用は難しくなるからです。
なるべく早い段階、そして正社員採用されやすい業種・職種に絞ることで30歳からでも正社員への転職が実現できます。
フリーターから正社員へ採用されやすい業種・職種は、「営業」「事務職」「製造業」「サービス業」「介護職」などです。 - 転職は30歳までと聞きますが、本当でしょうか?
- 総務省統計局の「2020年労働力調査」をみると、25〜34歳以降でも多くの転職者がいることから、転職は30歳までとは限りません。
2020年の統計では転職者総数319万人のうち、25〜34歳以降の転職者数は以下の通りです。
25〜34歳:73万人
35〜44歳:60万人
45〜54歳:59万人
55〜64歳:47万人
30歳以降は条件の良い採用枠はどんどん減っていきます。
転職自体ができないわけではありませんが、未経験職種への転職、経験・スキルがない方の転職は難易度が高く、希望通りの納得いく転職に成功する確率は下がるといえます。
早め早めの行動を心がけましょう。 - 30歳以降の転職回数|印象は悪くなるのはどこから?
- 30代の平均転職回数は約1回といわれており、30代前半で4回以上転職していると多いとみなされる傾向にあります。
しかし、転職回数が多くとも、それをカバーするほどの実績やスキルがある場合には、転職は有利になります。
とはいえ年齢にかかわらず、転職回数は多ければ多いほど印象は悪くなってしまうため要注意です。
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職種別にみる30歳の転職について
【エンジニア】
IT業界が売り手市場かつエンジニア不足の状況から、30歳であれば十分に転職できるといえます。
未経験からエンジニアに転職成功している方もいますが、20代に比べると難易度が上がるのは事実です。
そのため30歳で転職したいと考えている20代のうちは少しでもプログラミングを学んでおく、すでに30歳であればいち早く転職活動を始めることが必要です。
またエンジニアとして転職する場合には、実務スキルのほかマネジメント経験も求められる傾向にあります。
【コンサル】
30歳でコンサルに転職できている方もいることから、可能性は十分にあります。
総合コンサルであれば、企業の求める条件にマッチすることで転職もしやすいでしょう。
ただしコンサルは「向き・不向きがある」「前職での経験や個人のスキルが重視される」ことから、転職しやすいか否かは特に個人差が大きいと言えます。
【デザイナー】
デザイナー職種の中で近年人気なのがWebデザイナーです。
専門職であるため知識・スキルが求められますが、未経験でも転職できる可能性はあります。
ただし全くの未経験の場合、30歳という年齢で難しさを感じることもあるかもしれません。
なるべくなら基礎知識がある状態、すでに勉強に取り組んでいる状態が望ましいでしょう。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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