45歳からの転職|求人状況や45歳の転職を成功させるコツ
45歳からの転職は厳しい?求人状況や成功する転職を徹底解説
転職は「35歳限界説」が聞かれることもあり、10歳も年上の45歳ともなると転職は厳しいのでは…と一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
45歳からの転職は求人数が少なかったり、求められる条件が高かったりすると難易度が格段に上がるものの、転職が不可能というわけではありません。
なかには45歳以降のミドル世代が活躍している業界も多く、まだまだ現役世代ともいえます。
また一般社団法人日本人材紹介事業協会による「2020年度上期転職紹介実績」によると、41歳以上の転職紹介人数は前年比の92.2%と、41歳以上を求める求人も多いことがわかります。
しかしそれでも30代や40代前半と比べると不利になりやすい年齢であるため、慎重に転職を進めることが重要です。
45歳男性・女性の転職状況を踏まえて、45歳からの転職について詳しくみていきます。
【45歳男性の転職状況】
総務省統計局の「2020年労働力調査」によると、45?54歳男性の2020年の転職者数は19万人です。
35?44歳、55?64歳区分と比べると転職者数が少ないことから、転職状況が落ち着いている年齢層であることがわかります。
45歳の男性は職位も高く、スキルや経験も豊富な方が多いでしょう。
そのため45歳以上の求人は管理職を募集しているものも多く、求められる条件が高い傾向にあります。
反対に未経験職種にチャレンジできる求人数は少なくなり、30代や40代前半と比べると不利になってしまう年齢です。
【45歳からの転職】
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45歳女性の転職状況
総務省統計局の「2020年労働力調査」によると、45?54歳女性の2020年の転職者数は40万人です。
全年齢区分の中で45?54歳の転職者数が最も多く、転職に活発な年齢であることがわかります。
この年代は「子育てが落ち着いた」「子どもが自立した」といった方が多いことが、転職者数の増加に関係していると考えられます。
しかし45歳女性も同様に、30代や40代前半と比べると求人数も少なく、条件に見合った求人を探すのは難しくなります。
また厚生労働省発表の「転職入職者の状況」によると、45歳以降からはパートも含み転職入職率が低下傾向にあります。
業界や希望条件によっては転職が難しいですが、ミドル世代の女性が活躍する介護業界や清掃業界など、業界選びを工夫することでスムーズな転職に期待できます。
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45歳からの転職|未経験職種への転職は難しい?
45歳から未経験職種への転職は難しいですが、不可能ではありません。
ただし「給料が下がる」「同じ求人に自分よりも若い人の応募があると不利になってしまう」「正社員採用が難しい場合もある」など、デメリットが大きい点は押さえておきましょう。
また基本的に45歳以上の人材には専門性の高いスキルや管理経験などを求めるため、業界や職種によっては45歳以上を受け入れない企業も多くあります。
そのため45歳からの転職を確実に成功させたいのであれば、未経験職種への転職は避けた方が良いでしょう。
一方で介護業界や警備業界などのように慢性的な人手不足にある業界や、年齢・経験を不問とする求人が多い業界を選ぶことで、未経験であってもスムーズな転職が実現しやすいといえます。
45歳からの転職|資格やスキルはどれくらい必要?
45歳からの転職では、専門性の高いスキルやマネジメント能力が求められます。
なぜなら企業が45歳以上に求めるものは、即戦力だからです。
なかでもマネジメント能力は高く評価され、未経験職種へチャレンジする際にも有利となります。
まずは自分のスキルを棚卸し、アピールポイントを見つけることがファーストステップです。
45歳から同業種へ転職するのであれば、専門性の高いスキルや具体的な資格があると良いでしょう。
特にその資格がなければできない業務がある場合には、資格が大きく役立ちます。
またスキルは業務での具体的な実績やエピソードをもとに、アピールすることがポイントです。
一方未経験職種へ転職する場合にはマネジメント能力のほか、コミュニケーション能力やプロジェクト遂行力、課題解決力など業種に関係なく求められるポータブルスキルが十分に備わっているかが重要です。
同業職種でも未経験職種でも45歳からの転職は求人数が少なく、求められる条件も高い点が特徴です。
スキルの専門性や高いポータブルスキルが備わっていることは前提とし、企業は新しい環境への適応力や柔軟性にも着目しています。
45歳以上ともなると現職ではある程度職位のある方が多いですが、入社後は年下に業務を教わることがほとんどです。
45歳からの人材には、プライドが邪魔して新しい環境や業務に適応できない点を危惧している採用担当者が多いため、その点をカバーすることも重要です。
どんなに高いスキルや資格を持っていても、「一緒に働きたくない」「環境に適応できなさそう」と思われてしまっては本末転倒です。
45歳からの転職|年収は上がる?下がる?
厚生労働省の2019年雇用動向調査における「転職入職者の状況」によると、45〜49歳区分の転職者の賃金変動状況は以下の通りです。
・増加:37.3%
・減少:30.6%
・変わらない:31.3%
増加の割合が大きいですが、減少と変化なしの割合と大きく差が開いていないのが45歳以降です。
また44歳以下の年齢区分における賃金変動状況は以下の通りです。
◼︎40〜44歳
・増加:40.2%
・減少:26.6%
・変わらない:31.7%
◼︎35〜39歳
・増加:41.5%
・減少:25.4%
・変わらない:31.9%
35〜44歳と比較すると、45歳からの転職は年収の増加率が下がり、減少率が上がっています。
49歳以降はそのまま増加率は下がりつづけ、50歳からは減少率が増加率を上回ります。
つまり45歳は、転職で年収が上がりにくくなる分岐点なのです。
年収を下げての転職を避けたい場合には、一定以上のスキルや経歴を武器に、同業職種や管理職へ転職するのが望ましいでしょう。
華やかな経歴や実績がある場合には、高年収に期待できるハイクラス転職も1つの方法です。
45歳の仕事体験談
45歳からの転職体験談:転職してよかったこと
(45歳 女性)
40代後半ということで転職先の需要は少なかったように思います。
しかし無事転職でき、転職したことで自分の仕事や他者、その他全てのことに対する考え方が変わっていきました。
転職先は前職と業界が異なりますが、かえってそれが自分自身を見つめ直すきっかけとなったので、後悔していることは全くありません。
給料も上がり、精神的にも安定しています。
45歳からの転職体験談:転職してよかったこと
(45歳 男性)
職で部署移動があり、日々やりがいのなさに悩まれていました。
自分はこの仕事をしながら人生を終えていくのかと考えるととても虚しい気分になり、新たに転職先を探してみようと決意しました。
声のかかった会社は全くの異業種でしたが、自分を変える最後のチャンスかもしれないと思い転職を決断。
仕事は覚えることも多く、緊張感もあって大変でしたが、常に努力、精進する環境になったことで日々働くことへのやりがいが実感できています。
45歳からの転職体験談:転職して大変だったこと
(45歳 男性)
転職活動する前は「選ばなければ仕事はいくらでもあるだろう」と思っていました。
しかしいざ転職活動に入ると現実は想像以上に厳しく、応募する仕事はことごとく不採用。
100社以上応募し、そのうち面接まで進めたのは数えるほどでした。
年齢がネックになっていたのか、面接まで進めた企業も全て不採用と大変でした。
よくある質問
- 資格なしの45歳、転職は厳しいですか?
- 結論、資格がないからといって45歳での転職が厳しいわけではありません。
45歳からの転職に求められるのは資格ではなく、スキルや経験です。
もちろん資格はあるに越したことはなく、資格がなければできない仕事の場合には必須です。
しかし45歳以降の転職は年齢が1つ上がるだけでも難しくなるため、資格を取得してから転職活動しようという考えは避けましょう。
また警備業界や清掃業界、介護業界のように、資格や経験を求められない求人が多い業界もあります。
そういった業界に絞って転職先を見つけるのも1つの方法です。 - 45歳で転職希望ですが資格なしの女性です。厳しいですか?
- 前述したように資格がないからと、45歳での転職が厳しいわけではありません。
ただしそもそも資格がなければ業務にあたれない職種の場合は、資格がないと厳しいでしょう。
資格なしでの転職が不安な場合は、「転職前に同等の知識を身につけておく」「転職後に資格取得する姿勢を見せる」「研修期間のある職場を選ぶ」などの方法がおすすめです。
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45歳からの転職回数|印象は悪くなるのはどこから?
転職回数は企業や業種によって考え方がさまざまですが、一般的には5回以上になると印象が悪くなる可能性があります。
ただし重要なのは転職回数よりも「各社での在籍期間」「各転職の妥当性」「見合ったスキルや経験があるか」という点です。
転職回数が多くとも、1回1回の転職に明確な理由や目的があり、見合ったスキルや経験があることで、転職回数に関係なく採用に有利になるケースもあります。
反対に在籍期間が短かったり、各転職理由が「待遇の不満」「人間関係に嫌気がさした」などの場合はマイナス要因になりやすいです。
45歳以降の人材を採用するのは、若手を採用するよりもコストがかかるものです。
そのため転職回数の多さから「すぐに辞めてしまう人なのではないか」「転職回数のわりにはスキルや経験が伴っていない」と不安に思われないよう、カバーすることが重要です。 -
業界別にみる45歳の転職について
【IT業界】
IT業界は比較的新しい業界であることから、平均年齢も40歳以下と若い点が特徴です。
そのため未経験での転職は難しいでしょう。
またIT業界は変化の早い業界であり適応力が重視されることからも、45歳は不安視される傾向にあります。
一方経験者であれば、専門性の高いスキルや豊富な経験があることで転職に成功する可能性は高まります。
特にエンジニアは慢性的な人手不足であるため、45歳であっても転職しやすいといえます。
またマネジメント経験やIT業界での経歴が豊富であれば、管理職への転職にチャレンジすることも可能です。
【介護業界】
介護労働安定センター「令和2年度 介護労働者実態調査結果」によると、介護従事者は「45歳以上50歳未満」の割合が14%と最も高く、平均年齢は47.5歳です。
45歳以降のミドル世代が活躍している、かつ慢性的な人材不足であることからも、45歳からでも十分に転職が見込める業界です。
資格・経験・年齢不問としている求人も多く、働きながらでも資格が取得しやすいため、未経験からでも積極的にチャレンジできます。
【運送業界】
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によるとトラック運転手の平均年齢は49.4歳、国土交通省の資料によると約45.2%が40〜54歳とのデータがあります。
有効求人倍率も年々上昇傾向にあり、かつミドル世代が活躍している業界であることから、45歳での運送業界への転職は可能といえます。
ただし体力が求められる仕事でもあるため、20・30代よりも体力的な衰えの早い45歳は「給料が低いケースもある」「肉体労働で体を壊しやすい」といったデメリットがある点も押さえておきましょう。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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