AT限定とはAT車のみ運転可能な免許|解除する方法やメリット・デメリットを解説

AT限定とはAT車のみ運転可能な免許|解除する方法やメリット・デメリットを解説

AT限定とはAT車のみ運転可能な免許|解除する方法やメリット・デメリットを解説

AT限定とは、AT車のみ運転可能なAT免許のことです。
MT車も運転もできるようにするためには、試験に合格してAT限定解除の手続きを行う必要があります。
本記事では、AT限定解除の概要や解除方法などについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

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AT限定解除とは?

AT限定解除とは、AT車のみ運転可能な免許からMT車も運転できる免許へと変更する手続きです。
免許証に「AT車に限る」と記載されていれば、AT限定免許とみなされます。
AT限定のままMT車を運転すると、法律違反による加点対象となるのが原則です。
AT限定解除のためには、試験を受けなければなりません。
初めての運転免許取得と比べて難易度は高くないですが、基礎知識を身につけていないと試験を通過できないこともあるため、事前に対策をしておくと安心です。
なお、AT限定を解除するには2つの方法があります。
各方法については後述しているので、参考にしてください。

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AT解除方法1:教習所に行った後、運転免許センターで試験を受ける

AT解除方法の1つとして挙げられるのが、教習所に通ってから技能試験を受ける方法です。
教習所で最低4時間の講習を受けた後に試験を突破できれば、免許センターで手続きを行うだけでAT限定を解除できます。
今までAT車のみを運転してきた人にとって、操作方法が全く異なるMT車をいきなり運転するのは非常に難しいことです。
そのため、AT限定を解除する際には、教習所に通う方法を選択する傾向が強いと言われています。

【教習所で講習を受ける教習内容】
AT限定解除を目的とした講習は、技能講習のみ実施されます。
主な講習項目は、以下の通りです。

・ギア・クラッチの操作
・坂道発進
・S字・クランク走行
・踏切での停車と発進
・縦列駐車

上記の講習を受けた後に、技能試験へ臨むのが基本的な流れです。
試験を通過したら、運転免許センターへ技能試験の合格証明書と運転免許証を持って行き、手続きを行ってください。
問題がなければ、その場でAT限定解除の手続きが完了します。
ただし、解除手続きには手数料が発生するため注意しましょう。
また、技能試験の合格証明書は合格日から3ヶ月後には失効します。
手続きを忘れて合格証明書の有効期限が切れてしまわないよう、試験を通過したらなるべく早く免許センターへ行くのがおすすめです。

【教習所で講習を受けるメリット】
講習を受けるメリットとしては、クラッチ操作を実際に練習できることが挙げられます。
AT車にはクラッチが搭載されていないため、クラッチの操作方法が分からず戸惑う人も少なくありません。
動画などでクラッチの操作方法を確認していても、実際に操作するとイメージとは全く違う動きになる場合もあるでしょう。
教習所で教官の指導を受けながら練習すれば、スムーズにクラッチ操作を習得できます。
また、教習所でしっかりと講習を受けていれば、試験に通過できる可能性が高まり、確実に限定解除ができるのも大きな利点です。
何度も試験を受けずに済み、効率的に免許の変更手続きができます。
さらに、講習を行った教習所で試験を受けられるのもポイントです。
初めての場所ではなく、運転し慣れた場所で受けられるため、落ち着いて試験に臨めます。

【教習所で講習を受けるデメリット】
講習を受けるデメリットとしては、時間と費用がかかる点が挙げられます。
法律の規定によると、技能講習を受けられるのは1日2時間までが原則です。
普通AT免許の場合、最低でも4時間の講習を受ける必要があり、2日は教習所に通うことになります。
講習終了後は試験を受けるために再び教習所へ行くことになるので、合計3日は限定解除のために時間を割かなければなりません。
また、普通AT免許の場合、受講にかかる費用相場は約5万円です。
ただし、補習が必要となった場合には追加料金が発生することもあるため注意してください。
全体費用は教習所によって変わるので、複数の教習所を比較し、納得のいく講習内容を提供しているところを選ぶと良いでしょう。

AT解除方法2:運転免許センターでいきなり試験を受ける

教習所で講習を受けず、運転免許センターで試験を受けるのも1つの方法です。
試験の審査は、警察官によって行われます。
試験に合格できれば、その日のうちに限定解除の手続きが可能です。
なお、試験は予約制となっており、免許センターの窓口で受付を行ってから受験日を決めます。
代理人による予約はできないため、免許証を持参し、本人が受付を行いましょう。
また、免許センターによっては免許の種類別に試験を受けられる曜日が決まっている場合もあるので、あらかじめ確認してください。

【免許センターに行くメリット】
免許センターで試験を受ける利点は、最短1日で限定解除の手続きが可能になるところです。
前述の通り、教習所で講習を受ける場合は講習に最低2日、試験に1日かかります。
仕事の都合などで講習に時間を取れない場合や、できるだけ早く限定を解除したい場合には、一発試験を選択するのも1つの手段です。
また、費用を節約できるのも一発試験のメリットと言えます。
講習を受けた場合、普通AT免許で約5万円かかり、経済的な負担になる可能性もあるでしょう。
一方、免許センターで試験を受けるだけなら、試験車使用料1,450円と試験料1,400円のみで済むので、費用の節約に繋がります。

【免許センターに行くデメリット】
講習を受けず免許センターで試験を受ける場合、クラッチ操作の練習ができません。
クラッチ操作に慣れない状態で試験に合格するのは、とても難しいことです。
さらに、免許センターの試験は厳しい基準が設けられており、担当警察官が細かなところまでチェックするので、合格率が低いと言われています。
たとえ運転に自信がある人でも不合格になることが多く、繰り返し試験を受けることになる可能性が高いです。
試験に落ち続ければ、結果的に教習所へ通うよりも時間と費用がかさむことになるかもしれません。
そのため「最短1日で限定を解除できる」「安い費用で済ませられる」といったメリットを得られるのは、MT車の操作に慣れており、一発で試験に合格できる自信がある人のみです。
MT車の運転経験がなく、クラッチ操作に自信がない場合は教習所に通ってから検査を受けるのがおすすめです。

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よくある質問

AT限定解除には何日かかりますか?
教習所に通って試験を受けるのであれば、普通AT免許の場合で最低3日かかります。
教習所では4時間の講習を受ける必要がありますが、講習を受けられるのは1日2時間までが原則です。
そのため、講習に2日、試験に1日で合計3日かかることになります。
ただし、講習の内容によっては補習が必要となり、想定よりも時間がかかる場合もあるため注意が必要です。
また、中型免許や準中型免許は種類によって4時間以上の講習が必要となるので、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、長期休暇期間中は学生などで教習所が混雑し、1日に講習を受けられる時間が短くなる可能性も。
時間に余裕を持って限定解除までのスケジュールを組むと安心です。
AT限定解除に必要な書類は何でしょうか?
手続きに必要な書類は、以下の通りです。

・運転免許証
・限定解除審査申請書
・技能審査合格証明書(教習所の試験を通過した場合)

AT限定解除の手続きは、教習所で講習を受けた場合も、免許センターで試験を受ける場合も、免許センターで申請を行うことになります。
限定解除審査申請書については免許センターにあるため、持参する必要はありません。
教習所で試験に通過した人は、合格証明書を忘れずに持って行きましょう。
また、手続きの際には必要書類に加えて手数料も発生します。

・申請手数料:1,400円
・車両使用料:1,450円(運転免許センターで試験を受ける場合に必要)

すでに教習所で試験に通過した人は、申請手数料のみ用意してください。