ルート営業の転職・正社員求人

ルート営業は既存の顧客を相手にセールスをしていく仕事ですが、「一般営業」はまだお客様ではない人に新しく顧客になってもらうためにセールスをしていく仕事です。新規開拓とも呼ばれていますが、ゼロからイチを作っていくイメージです。それに対してルート営業は既に関係のある顧客との関係をさらに構築してくイメージです。

一般営業はお客様になってくれそうなところを選ぶことから始まるので、電話でアポイントを取ったり、飛び込みで営業をしたりして、まず「会ってもらうこと」を目標に行動します。ルート営業は顧客が既にいるので、そのようなことはしません。

しかし、ルート営業と同じく、人と交渉をする以外の資料作成などはあります。一般営業であってもある程度のパソコンスキルは必要です。また、人と会うという点では身だしなみは見られるでしょう。

ルート営業に必要なスキルは主に「ヒアリング力」「提案力」「管理能力」などです。ルート営業では決まっている顧客に会いに行くので、毎回同じことを聞いていてはそのうち顧客に飽きられてしまうでしょう。顧客に商品やサービスを利用し続けてもらうためには、新しい話題をもって、違う視点から質問をするといった工夫が必要です。どんな小さなことでもよいので新しい情報を聞き出します。

また、顧客にヒアリングをしていくなかでニーズを掴み、新たな商品やサービスの開発を提案していくので、相手に寄り添って話を聞く姿勢や、相手が求めているものを正確に把握し、応えられるものを提供できる提案力が必要です。そして、ルート営業は一人で複数の顧客を持っている場合が多いので、それらを管理していくスキルも必要です。管理が上手くできないと信頼関係を失うきっかけになってしまうので注意が必要です。

このようなスキルを踏まえて、顧客が何を求めているかを察することができる、話を引き出すのが上手、分析力や提案力のある人がルート営業には向いています。

ルート営業に転職する際、志望動機のポイントはまず、「コミュニケーション力」を伝えることです。コミュニケーション力といってもいろいろありますが、特にルート営業の志望動機ではコミュニケーションの「深さ」を強調すると好印象です。たくさんの人と話せるよりも、1人の人を深く理解できることがルート営業には求められます。そして、会社の商品やサービスを顧客により多く使ってもらうために、「自分のどんなスキルを活かして会社に貢献できるか」を伝えるのもポイントです。
ポイントを踏まえた例文を紹介します。

【志望動機の例文】（製造業）
「私が御社を志望した理由は、ネジという広いビジネスに関わる商材を扱うことで、さまざまな業界を支えることができる点に魅力を感じたからです。大学4年間、所属していた部活動では周囲の人の悩みや問題を聞いて解決のために一緒に考えることが多く、目立つのは好きなタイプではないですが、副リーダーの役職についていました。入社後はこれまでの経験を活かして常に顧客の悩みに寄り添い、課題解決のために尽力していける人になりたいと思っております。