重機オペレーターの転職・正社員求人

重機オペレーターになるためには、操縦する重機別に講習を受講しなくてはなりません。ほとんどの特殊重機の操縦は、中型、大型、あるいは大型特殊免許の所得を要するため、あらかじめ所有していると有利です。

未経験から重機オペレーターを目指す場合、各都道府県に設置されている職業訓練センターを活用するとよいでしょう。
職業訓練センターでは数日から1週間程度の運転技能研修を低料金で受講することができ、未経験からでも基礎をしっかり学ぶことができます。

他にも重機を専門に扱う建設機材会社が提供する技能講習研修なども有効です。
またハーローワークなどを経由して訓練を受講すると、費用が軽減される教育訓練給付制度なども活用でき、異業種からの転職でもチャレンジしやすい環境が整備されています

重機オペレーターが操縦する重機はさまざまな種類があります。いずれの重機も適切な免許の所有に加え、指定された技能講習を受講することを義務付けられています。代表的な資格をご紹介します。

【大型特殊自動車免許】
大型特殊自動車に分類されているロードローラー、フォークリフト、ホイールクレーンといった特殊作業用専門重機の操作及び、公道を運転するための免許です。
ただし重機オペレーターとして作業に従事する場合、特殊車両に対応した作業免許や技能士講習を修了していることが条件となります。

【車両系建設機械運転技士講習】
整地、運搬、積み込みのために使用するブルドーザー、ユンボ（油圧ショベル・パワーショベル）、掘削用ショベル、基礎工事用機械（杭うち機）、締固め機械（ロードローラー）、解体用（ブレーカー）など機体質量3トン以上の重機を操作する場合に、修了を義務付けられている講習です。
学科と実技の講習があり、すでに大型や大型特殊免許を取得あるいは一定以上の実務経験など条件により一部講習が免除される場合もあります。

【移動式クレーン運転士】
持ち上げた荷を水平に移動させるクレーンで、原動機を搭載しているため車両ごと移動できるタイプの重機を操縦するための資格です。
学科11時間、実技9時間の講習で運転資格修了者が取得できます。

【フォークリフト運転】
リーチリフト、サイドフォークリフトなど最大荷重1トン未満の重機操縦に必要となる講習。学科、実技ともに6時間で修了するプログラムです。

重機オペレーターは、扱う重機や就業先の業態によっても雇用形態が異なります。
建設現場、土木現場、公共工事などは工事期間が決まっているため、施工会社からの派遣や契約、あるいは請負といった業務体制が多い傾向にあります。
工場や倉庫のような一定したオペレーションを行う業態では、正社員や契約社員として雇用されるのが一般的です。

工事現場や建設関連の重機オペレーターは、土壌造り、掘削、資材運搬など工事の全般的なプロセスに関わります。
ものづくりにかかせない基礎や、ヘビーリフティングを担当する重機オペレーターは、仕事の効率性を高めるために大きく貢献しているといえます。

重機オペレーターは、災害などによる被害の復興作業でも活躍しています。土砂崩れなどで緩くなった地盤や、悪天候の中での復興作業など早急な対応を迫られる状況にも遭遇するでしょう。
困難な状況でも、信頼のおけるスキルと経験で人々の生活のサポート役も担っています。