ケアマネジャーの転職・正社員求人
ケアマネジャーとは|転職・求人事情と仕事内容を徹底解説!
<ケアマネの仕事内容とは>
ケアマネジャーとは、高齢者の介護と自立生活の支援を行う役割を担っています。主な仕事内容は大きく分けて以下の3つです。
・要介護認定の支援
・介護支援サービスの計画
・介護保険の給付管理
まず、介護や給付を受けるための指標となる要介護認定の支援です。7段階の要介護レベルを診断するために申請者や家族のサポートにあたります。
この基準をもとに、ケアマネジャーは介護サービス計画を作成し、要介護者が自立した生活を営むために、状況に合わせたケアプランを提案します。ケアプランでは、サービス担当者会議などおこし、各専門事業者の見地を反映した円滑なサービスを進めていきます。
また介護制度で定められた支給限度額の確認や、利用負担金額などの月間管理もケアマネジャーの仕事です。介護支援開始後も、利用者を定期的にモニタリングし、必要な場合はケアプランの修正を行います。介護支援サービスが現状に適合しているかを見極めて適切な処置を講じることもケアマネの重要な任務です。
ケアマネジャーが活躍できる場所とは?
ケアマネの主な配属先には、「居宅介護支援事務所」「介護施設」「地域包括支援センター」の3つがあります。居宅介護支援事務所では、自宅で介護を受ける利用者のためのケアプランやフォローを行います。介護施設では、施設入居者向けにケアプランを提供しますが、施設で利用者と接することも多く、生活相談員や管理者あるいは、介護業務を兼任することもあります。
地域包括支援センターでは、介護ケアプランと同時に介護予防ケアマネジメントに注力しており、地域の医療法人や福祉法人より委託される形式が一般的です。施設などの事業所と異なり、地域全体の介護分野の統括的な役割を担うポジションといえます。
ケアマネになるには?転職するために受験資格はある?
ケアマネジャーを取得するためには、2つの受験資格いずれかを満たす必要があります。1つ目は、保険や医療、福祉に関する法定資格を保有しており、5年以上の実務経験と900日以上の業務を行っていれば受験資格が認められます。2つ目は、相談援助業務に従事している人で、生活相談員や支援相談員などとして実務を5年以上、900日以上の業務に従事している場合に受験資格を得ることができます。
ケアマネの試験「介護支援専門員実務研修受講試験」は毎年10月に一度行われます。この資格試験に合格した後、各都道府県で実施される「実務研修」を受講し、介護支援専門員資格登録簿へ登録し、介護支援専門員証が交付されてはじめてケアマネとして就業することができます。
ケアマネジャーの仕事内容とは
ケアマネは「居宅ケアマネ」と「施設ケアマネ」の2種類に大きく分類できます。居宅の場合は事業所で、相談者のニーズに合ったケアを提供します。事業所の規模や形態にもよりますが、ケアプランの作成、要介護認定申請書類手続きの代行、介護サービス関係者との会議、相談者訪問やモニタリング、ケアプランの管理など、多岐にわたります。
施設では、施設内の入居者や利用者のケアプランニングに従事します。1日の実務内容は利用者に合わせるため、ルーティーンが決まっている場合がほとんどです。また利用者全体の介護にも関与し、実務的な業務を兼任することが多いようです。勤務時間も居宅のように利用者ごとに変化せず、施設側のスケジュールに準ずる形になります。残業や時間外については、施設のシフトに合わせるため、夜勤や休日勤務が発生するケースもあるでしょう。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事体験談
ケアマネの仕事・転職体験談:働いてよかったこと
(30代・男性)
6年間務めてきた特養から施設ケアマネにステップアップしました。転職の際に居宅ケアマネと迷いましたが、施設に決めてよかったです。ケアマネとしてはじめとの職場では、利用者とのふれあいが毎日あることで、適切なケアプランを判断するのにとても役立っています。またケアに対する反応もすぐに判り、ケアマネとして成長する機会が多くあると感じます。
ケアマネの仕事・転職体験談:働いてよかったこと
(20代・女性)
初めての相談者も多く、緊張することもありますが、適切なフォローができるよう先輩の指導を受けながら進めています。利用者の方やご家族に直接喜んでもらえると、ケアマネになってよかったと心から思います。
ケアマネの仕事・転職体験談:大変だったこと
(40代・女性)
グループホームのケアマネジャーとして介護業務とケアプラン計画に携わっています。居宅支援事業所のようにデスクワークばかりではなく、入居者の方々と日々関わりをもって仕事をします。認知症の方は傾向に個人差があり、日々の変化に対応するのが難しい時もありました。しかし要介護者と常に関わりがあることで、ケアプラン計画の充実に非常に役立っていると感じます。
よくある質問
- 「ケアマネジャーになるためには学歴が関係する?」
- ケアマネジャーの資格を取得するために定められた学歴規定はありません。ただし、10年以上の実務経験による受験資格は2018年以降除外となったため、国家資格保有もしくは、特定の相談援助業務に従事しなくてはなりません。国家資格に種類によっては、高卒や大卒が条件のものもあります。
- 「ケアマネジャーの資格の合格率は?」
- 厚生労働省が発表した令和元年の介護支援専門委員実務研修受講試験の結果は、合格率19.5%という数字がでています。2017年以前10年間(第11回~第20回)の平均受験者数は、約14万人でした。ところが2018年に受験資格が厳格化されたことにより、2018年以降は受験者が約4万人前後と10倍以下に減少しました。
- 「ケアマネの給料はどのくらい?」転職前に気になるポイント!
- 平成30年度の厚生労働省調査によると、介護支援専門員の平均給与額は、35万320円となっています。これは前年の34万2,770円と比較して約2%の増額となりました。介護職員全体の平均が30万970円で、ケアマネの給与は介護業態の中では高収入にあたるといえます。
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ケアマネとして働くメリット
ケアマネジャーは利用者に適切なケアプランを提案し、改善が図れるというやりがいのある職業です。比較的スケジュールを自身で調節しやすいため、育児などと両立しやすいことも利点と言えます。介護支援専門員資格を取得していると、特別手当を充当している求人などがあり、転職の際も待遇に恵まれることが多いでしょう。
ケアマネの仕事は、ケアプランを個人別に提案、管理できることが大切です。医療専門知識や過去の経験、実態から得る判断をもとに、介護度の判定をアドバイスできる見極めはケアマネジャーの大事な能力の1つです。介護関連の業務の中でも特に、洞察能力や判断力といった気質が要求されるため、年数を重ねるごとに深みが増す仕事だと言えます。 -
ケアマネに向いている人
ケアマネに向いているのはまず、コミュニケーション能力に長けている人です。利用者だけに限らす、介護関連事業者、病院関係者、地域包括支援機関などさまざまな職種の人と接する機会があります。相手の要件を理解する読解力や、分かりやすい説明能力など仕事を進めるうえで非常に重視されるスキルです。
高齢者へのサポートでは、素早い対処を迫られるケースも少なくありません。そのため行動力をもって措置ができる人は、ケアマネジャーに向いているといえます。ケアマネジャーの業務は、現場での実務、書類作成、データ管理、カンファレンスの準備や面接など多岐にわたります。高い事務処理能力と一度に複数のタスクを進行できるマネージメント力を身に着けている人は、スキルを十分に発揮することができるでしょう。 -
ケアマネのキャリアアップについて
ケアマネとして専任5年の経験もしくは指定された条件を満たすと、主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)へキャリアアップを目指すことができます。主任ケアマネジャーは、ケアマネの上級資格で、介護における包括的な知識と経験が身についていることの証明となります。
配属先は、居宅介護支援事務所、介護老人福祉施設、介護療養型医療施設、地域包括支援センターなどで、主な事業所に必ず配置を義務づけられているポジションです。主任になるためには、自治体が実施する「主任介護支援専門員研修」を受講しなければなりません。また資格は5年ごとの受講による更新制となっています。
段階的なキャリアアップを希望の方は認定ケアマネジャー資格を取得という選択もあります。日本ケアマネジメント学会の認定する資格で、主任ケアマネへの受講条件も、認定ケアマネ取得で、実務経験3年からに軽減というメリットもあります。 -
ケアマネ資格の更新研修について
ケアマネジャー資格は5年の更新制度が起用されています。更新のための研修は、実務未経験者と経験者によって受講する内容が変わります。実務未経験の場合は、未経験者用の研修56時間を受講して更新されます。資格有効期限内に実務6か月以上の経験のある人は、専門研修過程Ⅰ(56時間研修)、専門研修過程Ⅱ(32時間研修)の計88時間研修を受講することになります。すでに専門研修過程Ⅰを受講済み(実務3年以上の経験)であれば32時間の研修で更新できます。
いずれも資格期限切れの場合は、介護支援専門員の資格失効となるため就業することができません。期限切れでも、介護支援専門員としての会員名簿には残るので、業務を行う場合は、54時間の再研修を受講して資格を有効にする必要があります。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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