医療ソーシャルワーカー(MSW)の転職・正社員求人
医療ソーシャルワーカーとは|求人・転職状況や未経験での就職について
医療ソーシャルワーカーの需要は高く、転職はしやすいと言えるでしょう。職業情報提供サイト(日本版O-NET)によれば、令和元年のハローワークにおける実数から算出した有効求人倍率は約3.6程度で推移しています。勤務先は病院はもちろん、社会復帰施設など多岐にわたります。そのため活躍の場が全国的に多いのも医療ソーシャルワーカーの特徴と言えるでしょう。
医療ソーシャルワーカー(MSW)の求人一覧へ 全 5 件医療ソーシャルワーカー(MSW)とは
医療ソーシャルワーカーとは、保険医療機関における福祉の専門職です。MSW (Medical Social Worker)とも呼ばれ、社会福祉の立場から患者さんやその家族をサポートする人を指します。
医療ソーシャルワーカーの役割について
保険や医療において、患者とその家族の経済的、心理的、社会的な問題の課題解決をサポートすることで、患者さんの社会復帰を目指すために支援をしていきます。
医療ソーシャルワーカーの仕事内容
病気になると、ご本人はもちろん、その家族や周りの人にも心理的、金銭的な面などで悩みや課題が出てくるものです。医療ソーシャルワーカーの主な仕事は、保険・医療機関において、患者や家族が抱える問題や悩みの解決サポートや、解決を図るために医療機関や職員との連絡・調整を行うことです。
6つの業務指針
「医療ソーシャルワーカー(MSW)業務指針」(厚生労働省)より、具体的な業務は以下のように定義されています。
療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助/退院援助/社会復帰援助/受診・受療援助/経済的問題の解決、調整援助/地域活動
例えば、入院日や退院日の調整や、医療的な制度の活用方法の提案、自宅における生活環境を把握した上で、生活スタイルの提案や住宅改修などを行っていきます。
また退院後の老人ホームや介護老人保健施設の紹介や、入所調整、住宅の確保、就職の指導なども行い社会復帰を図ります。
医療ソーシャルワーカーになるには
医療ソーシャルワーカーになるには、一般的に高校卒業後、福祉系の大学・短大に進学後、任用資格である「社会福祉主事」を取得、もしくは一般の大学・短大であれば、卒業後に福祉系専門学校などの養成機関で、「社会福祉主事」を取得し就職することもできます。
しかし医療法の改正に伴って、国家資格である「社会福祉士」や「精神保健福祉士」の有資格者に限定される傾向にあります。特に、精神科病院の場合、精神保健福祉士資格を取得する必要があります。これらの資格を取得するには、医療福祉系の大学や短大、専門学校等で、所定の科目を修めた上で、国家試験を受験し合格する必要があります。
医療ソーシャルワーカー(MSW)の仕事体験談
医療ソーシャルワーカーで働いてよかったこと
(40代 男性)
医療機関で、患者さんの心理的な面や経済的な面で相談にのりサポートをしています。人と話すことが基本のお仕事なので、支援を行っていく中で、信頼関係を築いていくのは大変に感じることもあります。それでも、患者さんが直接相談してくれたり、こちらから提案したことを受け入れてもらえたりする時はやりがいを感じました。患者さんが安心して治療を受けるためにはどうすれば良いのか考えて、その結果、患者さんが笑顔になってくれるときは嬉しく思います。
医療ソーシャルワーカーで働いてよかったこと
(30代 女性)
患者さんの抱える問題を解決できたときには、この仕事に就いてよかったと感じますね。患者さんやそのご家族の心理的な悩みを聞くだけでなく、入院の調整や、退院後の転院のサポートなどを行っています。業務の中で、生活保護や介護保険の適応基準など仕組みを理解し、その制度を実際に活用することで、経済的な問題を抱えている患者さんも治療が受けられるようになったときは、これまで勉強してきた甲斐があったと感じました。
医療ソーシャルワーカーで働いて大変だったこと
(30代 男性)
患者さんの悩みや問題に親身になって話を聞くことを大切にしていますが、自分で抱え込んでしまう人もいます。また、一度壊れてしまった信頼関係を築いていくことはとても大変です。うまくコミュニケーションがとれないと、支援も上手くすることができません。患者さんの中には様々な境遇や背景を持つ方がいるという事を理解して向き合う必要があります。
よくある質問
- 「医療ソーシャルワーカーのやりがいって何ですか?」
- 医療ソーシャルワーカーは、「人の役に立つ」・「社会貢献できる」などのやりがいを感じられる仕事です。患者さんの悩みや不安を取り除き、問題を解決できたときや、患者さんやその家族の方から直接感謝の言葉を聞けた時にやりがいを感じることが多いでしょう。また、国家資格を取得して、福祉に関する専門的な知識を持てることもやりがいの1つと言えます。社会的にも需要が高まっている職業なため、チャレンジする価値の大きい仕事と言えます。
- 「医療ソーシャルワーカーの資格はどんなものがありますか?」
- 医療ソーシャルワーカーの仕事に就職するために、絶対に必要な資格はありません。しかし多くの場合、国家資格である「社会福祉士」や「精神保健福祉士」の資格が必要とされます。
また、任用資格である「社会福祉主事」という資格を取得することで、勤務できるケースもあります。
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医療ソーシャルワーカーに向いている人・向いていない人
医療ソーシャルワーカーに向いている人
医療ソーシャルワーカーに向いている人の特徴には、以下3つ挙げられます。
・人と関わることが好きな人
・細かい配慮ができる人
・面倒見がよい人
医療ソーシャルワーカーは、患者さんの悩みや問題を聞いて解決へと導くお仕事です。また、問題解決のためにあらゆる関係機関との連携をとりながら患者さんのサポートを行っていく必要があります。そのため多くの人と関わりを持ちながら仕事をするのが好きという方に向いています。
他人の表情や行動などのわずかな変化を読み取り、相手の気持ちをくみ取れるという人も医療ソーシャルワーカーに向いていると言えます。患者さんの中にはコミュニケーションが苦手な方もいます。日頃、相手の表情や仕草などから、気持ちを察することができる人は患者さんとより良い信頼関係を築きやすいでしょう。
加えて「困っている人を放っておけない」という面倒見が良い人も医療ソーシャルワーカーに向いている人の特徴の1つと言えます。患者さんが抱えている不安や悩みを自分が率先して解決していきたいといった人であれば医療ソーシャルワーカーの仕事にやりがいを持って取り組めるでしょう。
医療ソーシャルワーカーに向いていない人
医療ソーシャルワーカーに向いている人の特徴がある一方で、向いていない人の特徴もあります。具体的にどのような人が向いていないのか下記で見ていきましょう。
・人に興味関心が持てない人
・一人でコツコツと作業したい人
・細かい配慮が苦手
そもそも、「人にあまり興味がない」「人と接するのが苦に感じる」という人は、医療ソーシャルワーカーに向いている人ではないと言えます。患者さんの不安や悩みに寄り添って、相談にのることがお仕事だからです。患者さんのプライバシーを保護した上で、相談にのったり、相談しやすい環境を作ることも医療ソーシャルワーカーの重要な仕事です。また、患者さんの課題を解決していくためには、様々な専門職との連携をとり、関係機関との調整を図る必要もあります。 -
医療ソーシャルワーカーの給料について
医療ソーシャルワーカーの平均年収は、「令和元年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)によると、全国で393万円(49.9歳)となっています。また、「ハローワーク求人統計データ」によると、月額の求人賃金は全国で23.4万円という統計結果も出ています。
給与水準は、公立の場合であれば公務員給与の規定にもとづいた給料となっており、民間の場合も公務員と同じ程度か若干高めとなっています。 -
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