京都府の転職・正社員求人

京都は古くからモノづくりが盛んな工業都市です。
有名なものに西陣織や友禅染、京焼という伝統工業がいまでも息づいている街です。
明治の頃、京都の鴨川西部に当時「舎密局（せいみきょく）」と呼ばれた化学薬品工場がいくつもでき、ヨーロッパの化学染色やジャガード織機を活用し、京都の伝統工芸は独自の進化を遂げてきました。
京都は古典のイメージが強く反映しがちですが、最近ではベンチャー企業の発展が目覚ましい都市としても進化を続けています。
京セラ、任天堂、ローム、村田製作所といった大企業は京都が拠点です。
京都は日本でも有数の観光地であるため、サービス業はもとよりやグローバルなニーズに適応する伝統工業の発信、IoTやAI関連の新ビジネスもさらに拡大していくとかんがえられます。

京都の正社員求人で多い職種に、専門、技術的関連が目立ちます。
このカテゴリーで最も多いのが社会福祉に関する専門職で、次に建築・土木関係、保健師などの職業が続いています。
サービス関連業も数多く、中でも介護サービス業はサービス全体の3分の1を占め、その次に飲食調理、飲食サービスという順に転職求人が多く見られます。
またモノづくりの土壌の京都ならではといえる生産関連の職業では、金属材料製造から製品加工・組み立てという分野まで平均的に需要が分布しています。
同様に製造工業をサポートする商品販売や営業職も非常に高い需要があり、全体の職種比から見ると正社員求人の中では2番目に多い職種となっています。
事務関連では、全体の半数に当たるのが一般事務で、その次に会計事務、営業事務、生産関連事務などが続いています。
有効求人倍率別では、建設解体関係が約8倍、輸送業と福祉関係が約3倍、専門職の開発技術者が約2.3倍のような動向となっています。
最も有効求人倍率が低い職種に、0.29倍の一般事務があります。転職する際にはこのようなデータを参考にしながら、検討していくといいでしょう。

厚生省による2018年の統計では京都府の年収平均は約488万円で日本全国平均が約441万円と比較して、京都府の平均年収は高くなっています。
同様に産業別で見る賃金支給額では、水道業や電気業がトップで約55万円、次に金融業・保険業が約40万4千円、建設業は約40万円で、情報通信業が約37万8千円という結果が出ました。
統計で最も低かったのが、宿泊・サービス業で、平均約12万3千円というデータがでています。
過去5年間の推移でみる給与の増減では、生活関連サービス・娯楽業界は20％の増額となっており、運送・郵便業もほぼ同様の増額率となりました。
一方で5年前と比較して、教育関連業会では約13％、情報通信業で約4％、電気・ガス・水道業界は約3％、とそれぞれに減額となっています。
労働時間の推移では、娯楽・サービス業や建設業といった数職種を除いて、ほぼ全体に減少となり労働拘束時間は短くなっていることがわかります。