NC旋盤とは?転職に役立つ資格や求人の特徴と仕事内容を解説!
NC旋盤とは?転職に役立つ資格や求人の特徴と仕事内容を解説!
NC旋盤という言葉を聞くと、一見かなり難しそうに思えるかもしれません。
しかし、NC旋盤について知ることで、興味を持ったり、仕事に携わったりしたくなることもあるでしょう。
本記事では、NC旋盤とは何か、種類や求人、向いている人の特徴までをわかりやすく解説していきます。
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NC旋盤とは
NC旋盤とは、汎用旋盤に数値制御装置(NC装置)を組み込んでいる機械のことです。
NC旋盤のNCは「Numerical Control(数値制御)」を略しています。
NC装置が付いている旋盤をNC旋盤と呼び、NC装置が付いていない旋盤は、汎用旋盤と呼ばれています。
汎用旋盤と同様に、NC旋盤は外径加工や内径加工、端面加工、ネジ加工、ドリル加工、テーパー加工などができます。
名前だけを聞くと非常に難解なイメージがあるでしょうが、実態を知ってしまうと、意外と楽しくて奥が深いのです。
NC旋盤は、1950年代に日本の大学で開発され、以降改良を重ねてかなりの進化を遂げています。
NC装置だけだと作業者は機械に指示を送れないため、NC装置と操作盤、サーボモータの3つが加わることで、機械に指示を送るための加工プログラムを作成することができます。
NC装置はプログラムを認識して機械に指示を送る役割があり、操作盤は作業者がNC装置に命令を行うのが役割です。
そして、サーボモータはNC装置から指示を受け、機械を動かすのが役割です。
NC旋盤の種類
NC旋盤の種類には、以下のようなものがあります。
【タレット型】
タロットと呼ばれる回転装置に複数のバイト(刃物)を取り付けてタレットを回転させることにより、異なるバイト(刃物)による加工ができるのがタロット型です。
多くのNC旋盤で採用されていて、円筒状に工具を配置すれば、多くの工具を取り付けられるのがタロット型の特徴です。
【フラット型】
汎用旋盤と同じ形状であり、一つの面に一つの工具を付けて刃物台全体を回転させて工具を切り替えるのがフラット型です。
芯出し作業を容易に行うことができるため、利便性に優れています。
ただし、セットできる工具本数が少ないので、加工途中で工具の付替えが必要となるケースもあるでしょう。
【くし刃型】
水平な台に工具を並べて配置したのが、くし刃型です。
工具が横並びになっていることから、工具の割り出し時間がかからず、繰返し精度が高いのが特徴となります。
しかし、工具が横並びしているため、加工時には注意が必要です。
近年のNC旋盤について
近年、NC旋盤はコンピューター制御が進んでおり、NC旋盤=CNC旋盤となっているのです。
生産性をアップさせるために、主軸とタレットを複数搭載し、1回のチャッキング(加工物固定)で複数か所の加工を同時にできる機種の普及が進んでいます。
加工精度も、サブミクロンのオーダーに対応可能な高精度の旋盤が電子機器関連などの精密加工に活用されています。
さらに、加工物の搬入出、あるいは洗浄や計測などの作業を自動化したものが登場するなど、近年のNC旋盤は目覚ましい進化を遂げているのです。
そんなNC旋盤は、今では製造業には必要不可欠なものとなっています。
生産性を向上させるために、NC旋盤はあらゆる場所で活躍中。
最新のNC旋盤は0.1μm単位、1ミクロン以下の加工が必要となる精密機器用の材料の制作時に欠かせません。
今後もますます、NC旋盤が進化していくことが予想されます。
よくある質問
- NC旋盤では何ができる?
- 旋盤は円柱状の加工材料を回転させて、そこにバイト(刃物)を当てて不要な部分を削り取ることができます。
その他にも、穴を開けたり、ねじ切りしたり、中ぐり、溝加工したりと、さまざまな加工を行えるのです。
一方でNC旋盤ですが、数値制御をもとに前もって設定した手順で数十種類のバイト(刃物)を使い分け、自動加工を行うことができます。
また、縦、横、高さの座標軸を通じて高精度で切り込みなどの加工位置を制御できますし、回転速度やバイト(刃物)の送り速度を制御すれば、加工が自在にできるのです。
しかし、注意しなければケガ、事故につながってしまいます。
刃物を扱っているということを忘れず、慎重な作業ができるようにしてください。
そうしなければ、思わぬ大事故を招いてしまうことになります。
初心者はもちろんですが、ある程度扱い方に慣れたとしても、決して油断せずに丁寧な作業を心がけましょう。
使い方を間違わなければ、NC旋盤によってかなりの時間短縮が期待できるでしょう。
NC旋盤でできることを知り、ぜひ正しく製品を扱えるようになってください。 - NC旋盤の仕事内容は未経験からでも就業可能?
- NC旋盤の仕事内容は、基本的に未経験からでも就業可能です。
ただし、旋盤で切削することから、どのような物体の形になるか把握する能力や判断力、計算能力が求められるでしょう。
旋盤工として働き始めれば、教育や研修が行なわれることがほとんど。
そのため、未経験でも知識や能力を習得することが可能です。
未経験でもチャレンジ精神ややる気があれば、十分に活躍することは可能です。
最初は基礎、基本的な作業からスタートし、徐々にレベルを上げていきます。
キャリアを積み重ねることにより、複雑な機械操作を任せられるようになるでしょう。
実務経験を積むことで、機械加工技能士の資格を取得することもできます。
NC旋盤の加工技術が身につけば、転職時に非常に有利となります。
他の工作機械を扱っている職場への転職も可能となるため、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
興味を持てれば、NC旋盤の魅力をより知ることができるはずです。
別の業界から転職する方もいますし、未経験でも就業して活躍している方も決して少なくありません。
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NC旋盤に関わる求人の特徴
NC旋盤は、旋盤工や機械工などの製造業に関する求人が多いです。
求人数自体はそこまで多くはありませんが、専門職と言えることから、NC旋盤を扱える人は貴重といえます。
そのため、扱いに慣れている方であれば、採用される確率が上がります。
もし機械加工技能士の資格を取得していれば、仕事の幅が大きく広がるでしょう。
応募できる求人数も増えて、あらゆる職場で重宝されるかもしれません。
NC旋盤に関する求人を見つけるのは簡単ではないでしょうが、それでも技術職、専門職として需要は多いです。
ですので、NC旋盤をしっかりと扱うことができるようになれば、さまざまな企業で活躍することが可能となります。
未経験でも今後スキルを高めることができるので、チャレンジする価値は十分にあるでしょう。
NC旋盤に関わる仕事ならばスキルアップを実感しやすいことから、NC旋盤を扱っている企業に入社することで、やりがいを感じられるのではないでしょうか。 -
NC旋盤を扱う仕事が向いている人の特徴
NC旋盤を扱う仕事が向いているのは、「正確な仕事ができる人」です。
NC旋盤は仕事上正確性を問われるため、正確な仕事ができる人でなければなりません。
NC旋盤の機械は、プログラミングの理解力、打ち込む正確性が求められます。
いくらNC旋盤によって作業が効率化しても、指示を出す人が正確に指示しなければ、良い製品に仕上げることができないのです。
几帳面な人、性格な仕事ができる人であれば、まさに打って付けの仕事ではないでしょうか。
その他にも、「根気良くコツコツ作業ができる人」にも向いています。
立ち仕事ですし、同じ作業を繰り返すことが多いので、根気良く作業を続けられる人でなければ難しいでしょう。
そのため、辛抱強い人にも合っています。
楽な仕事ではありませんが、NC旋盤で鉄の塊が削られて形が変わっていくのは、非常に興味深いといえます。
これらの特徴に当てはまるという方であれば、NC旋盤を扱う仕事に向いているといえます。
慣れるまでに時間がかかるでしょうが、スキルアップできれば、活躍の場が大きく広がるのです。
少しでもやってみたいという意欲があれば、仕事を始めてみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング部門)
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