はんだ付けとは?転職に役立つ資格、求人の特徴や仕事内容を解説!
はんだ付けとは?転職に役立つ資格、求人の特徴や仕事内容を解説!
中学校や高校のときに、はんだ付けをしたことのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、大人になるにつれて、はんだ付けに関わることが減ったり、どのようなものだったか忘れてしまったりした方もいるでしょう。
本記事では、はんだ付けとは何か、コツや資格、求人の特徴などをご紹介します。
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はんだ付けとは?仕事内容を解説
はんだ付けとは、「はんだ」と呼ばれる合金を熱で溶かして固めることによって電気的に接合する技術のことで、溶着の一種です。
仕事内容としては、基本的にはんだごてを使いますが、直火で加熱する特珠な方法で行うこともあります。
溶接とは違い、母材同士が直接的に結合するのではなく、はんだによって溶着するのがはんだ付けです。
そのため、強度は溶接に比べるとあまり高くありません。
電子部品や電気コード、基盤などを電気的に接合するのが、はんだ付けの役割です。
おそらく、電子部品が並んだ基盤を見たことがあるのではないでしょうか。
電子回路図に描かれた基板は接着剤などを使っても電気を通せないため、はんだ付けによって電子部品を溶着、溶接しなければうまく機能しません。
テレビや洗濯機、パソコン、ゲーム機、エアコン、携帯電話など、私たちが普段使用する多くの電化製品、家電品に基盤はあります。
はんだ付けの技術によってこれらを使用できているのです。
はんだ付けは融点450℃に達するために、はんだ付けを行う際には安全に配慮する必要があります。
一歩間違えると、やけどや大けがにつながってしまうので、注意が必要です。
はんだ付けのコツ
はんだ付けのコツとして、以下の点が挙げられます。
【こて先の温度を340~360℃にする】
こて先の温度が低ければ、はんだを溶かすことができません。
接合部を温められなければ、当然はんだ付けがうまくいないのです。
反対に、360℃を超えるような熱すぎる状態であっても母材を傷めたり、はんだが溶けすぎてしまったりします。
そのため、こて先の温度を340~360℃にするのがコツです。
こて先の温度を自分自身で確かめるのは難しいので、温度調節機能が付いたはんだごてを使用することをおすすめします。
温度を間違えなければ、失敗するリスクが大幅に下がるでしょう。
【接合する基盤や部品をマスキングテープで固定する】
はんだ付け作業をする際、基盤や部品が動きやすい状態であれば、接合部分がずれてしまい、うまく接合できません。
それにより、失敗する可能性が高まります。
はんだごてとはんだを持つので、基盤や部品を手で押さえることができないのです。
そのため、接合する基盤や部品をマスキングテープで固定するのもコツとなります。
面倒に思うかもしれませんが、マスキングテープで固定することで、はんだ付けがうまく行く可能性が高まるのです。
【こて先を寝かし基盤に当てる】
こて先を立てた状態だと基盤に当たる面積が少ないことから、うまく熱を伝えられません。
熱がしっかりと伝わらなければ、熱不足ではんだ付けは失敗してしまいます。
そこで、こて先を寝かせるのがコツです。
こうすることで、基盤に当たる面積が広くなり、熱が伝わりやすくなります。
こて先を寝かし、基盤に当たる面積を広げられるようにしてください。
コツを知っておくことにより、成功する確率が上がります。
はんだ付けで失敗してしまうという方であれば、ぜひ覚えておきましょう。
はんだ付けの資格
はんだ付けの資格には、以下のようなものがあります。
【マイクロソルダリング技術資格】
マイクロソルダリング技術資格は、数mm~数cmといった細かい部品をはんだ付けする「微細はんだ付け」の資格であり、日本溶接協会が主催しています。
7段階に分かれており、どれも実務経験が必要となります。
どのレベルも実務経験がないと受験ができず、7段階の資格のうち、一番初級のオペレータ(OPR)を受験する場合でも、最低3ヵ月以上の実務経験が必要となるため、覚えておいてください。
はんだ付けの仕事に携わる方であれば、今後のことを考えてぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【電子機器組立て技能士】
電子機器組立て技能士は技能検定制度の1つであり、国家資格となります。
有線通信機器や無線通信機器、工業計測器、テレビのように、電子回路を内蔵している多くの機器に関して共通する基本電子回路の技能を問われるのです。
特級、1級、2級、3級があります。
実技では、プリント配線板への電子部品のはんだ付け作業がよく出題されることから、しっかりと対策しておくのがベストでしょう。
とても実用的な資格であるため、持っていればさまざまな場面で役立つはずです。
【はんだ付け検定】
はんだ付け検定は、日本はんだ付け協会が主催しているはんだ付けの技能検定です。
電子部品を接合するための技術として重要ですし、はんだ付けに関する技術を証明できるため、仕事でも役立つでしょう。
1級、2級、3級の3つに分かれています。
3級は趣味ではんだ付けを楽しみたい方におすすめですし、1級や2級の上位級ならば、仕事ではんだ付けを行う人におすすめです。
はんだ付けの仕事で活かすことができれば、昇給につながるでしょう。
よくある質問
- はんだ付けの仕事は初心者でもできますか?
- はんだ付けの仕事は、初心者の方でもできます。
はんだ付けは初心者でも習得しやすいことから、手先が器用でなくても、集中力や忍耐力があれば作業を行うことは可能です。
しかし、細かい作業がほとんどであるため、それらが苦にならない方に最適です。
作業自体は単純作業ですし、コツをつかめば慣れていきます。
もし手先が器用な方であれば、早い段階で仕事に慣れるでしょうし、短短期間で活躍することもできます。
初心者でも応募することができるため、ぜひはんだ付けの仕事に応募してみてはいかがでしょうか。 - はんだ付けに種類はありますか?
- はんだ付けの種類ですが、主に以下のものがあります。
【金属用】
金属用であれば、アルミニウム用や一般金属用があります。
【電気用】
電子基板や配線のはんだ付けで用いられる電気用であれば、電気配線用・回路基板用・共晶はんだ・高融点はんだ・低融点はんだ・銀入りはんだ・金系はんだといった種類があります。
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はんだ付けが必要とされる求人の特徴
はんだ付けが必要とされる求人の特徴は、電子機器の基盤組立工場が中心となります。
主にはんだ付け作業を行っている職場で需要があるため、はんだ付けが必要とされる電子機器の基盤組立工場の求人募集をしています。
電子機器の種類によって組み立てる基盤、あるいははんだ付けするパーツも異なるので、作業の難易度が変わってくるでしょう。
そのため、はんだ付けの資格がある方や、何でも対応できるという方であれば、重宝されます。
それほど多くないかもしれませんが、こまめに探していればはんだ付け関連の求人はきっと見つかるはずです。 -
はんだ付けが向いている人の特徴
はんだ付けが向いているのは、以下のような人です。
【集中してコツコツと作業できる】
はんだ付けが向いている人の特徴1つ目は、「集中してコツコツと作業できる」という方です。
精密機械を取り扱うことになるので、集中力が途中で切れてしまうと、製品がうまく機能しなくなることが考えられるのです。
そのため、集中力のある方におすすめです。
【手先が器用】
はんだ付けが向いている人の特徴2つ目は、「手先が器用」な方です。
はんだごての温度設定や扱い方で仕上がりが大きく変わるので、手先が器用な人に最適です。
人に手先が器用だと言われたことのある人であれば、はんだ付けも難なくできるのではないでしょうか。
【細かい作業が好き】
はんだ付けが向いている人の特徴3つ目は、「細かい作業が好き」な方です。
はんだ付けはとても細かい部品を扱うことになるため、細かい作業が好きな方や得意な方に合っているでしょう。
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