ベンチャー企業への転職のメリット・デメリットや失敗・後悔しないためのポイントとは

ベンチャー企業に明確な定義はありませんが、革新的な事業に取り組む企業のことです。
最新技術や知識を活用してこれまでにないサービスやビジネスモデルを確立し、社会に新たな価値を提供することを目指している会社がベンチャー企業にあたります。
中小企業よりも小さい企業規模で事業拡大やビジネスに成功しているベンチャー企業もあれば、中小企業以上の企業規模を誇るベンチャー企業も存在します。

ベンチャー企業が急増する現代において、ベンチャー企業に転職したいという方も増えつつあります。
ここでは、ベンチャー企業に転職するメリットをみていきます。

【任される仕事の範囲が広くやりがいを感じる】
ベンチャー企業は社員数もそこまで多くなく、組織も完璧には整備されていません。
しかし、だからこそ1人ひとりの役割が大きく、幅広い業務に携わることができます。
大企業では数年経たないと任されない業務でも、ベンチャー企業であれば入社1〜2年で任されることもあります。
個人の裁量も大きいため、会社に貢献している実感とやりがいを持ちながら仕事に取り組める点はメリットです。

【成長機会が多い】
担当する業務が幅広い分、それだけ成長機会も多くあります。
企業規模が大きくなるほど個々の役割が限定されるため、短期間でさまざまスキルや経験を身につけることは難しいものです。
スピード感を持って業務に取り組めるベンチャー企業であるからこそ、成長スピードも早いものです。
もちろん自ら積極的にスキルアップをしながら業務に取り組まないと成長には繋がりませんが、そのチャンスを掴みやすい点はメリットといえます。

【経営者との距離が近い】
企業規模が大きくないため、経営者との距離が近い点はベンチャー企業の特徴であり魅力です。
一般的な企業では業務内で経営者と直接コミュニケーションを取る機会はほとんどありませんが、ベンチャー企業では経営者と関わる機会も多いです。
そのため、一般社員であっても会社やビジネス全体に関われます。
また間近で経営者の考えやノウハウを学ぶことができ、個人のスキルアップにも役立ちます。

【向上心を持って働ける】
自己成長の機会が多く、同じ方向性で熱意を持って働く人が多い環境であるため、自然と向上心が養われます。
また誰かに育ててもらうのではなく、自分から成長していかなければならないため、ただなんとなく仕事をしている状態になりにくいでしょう。

一方で、ベンチャー企業だからこそのデメリットもあります。
ベンチャー企業へ転職を検討している方は、デメリットも押さえることが重要です。

【組織の体制が整っていない】
ベンチャー企業のフェーズや規模によっても異なりますが、多くの企業では組織体制が整っていません。
たとえば役職があったとしても線引きが曖昧、教育体制が整っていないなどのケースもあります。
ベンチャー企業の中には、人員拡大に伴う組織・制度の整備が追いついていない企業も少なくありません。

【仕事の担当領域が広い】
この点はメリットである一方、1人あたりの業務量が多くなってしまう点はデメリットです。
創業から間もないベンチャー企業ほど前例がない中で業務を進めていくため、業務量が多いだけでなく、手探り状態なるので時間もかかってしまいます。
そのため、残業や土日出社も増えてしまい、プライベートの時間が確保できないといったケースも珍しくありません。

【戦略を変更するサイクルが早い】
完全に確立していない状態で事業を回していくため、状況に応じてこまめに戦略が変わることもあります。
時にその決定に対して共感できず、仕事を進めていくことをストレスに感じてしまう人も出てきます。
経営者の一声でガラリと戦略が変わることもあるため、環境の変化に柔軟に対応していくことが必要です。

【前職とのギャップがある】
特に大手からベンチャー企業に転職すると、組織体制から業務の進め方、待遇などでギャップを感じる場合があります。
過去の経験を活かせる場面も多いですが、一旦リセットして新しい視点で企業に適応していく力が求められます。