交通誘導員の転職・求人
交通誘導員の求人|転職状況や未経験での就職について
交通誘導員を含む警備職は常に需要も高く、有効求人倍率は全体的に高い傾向にあります。
また交通誘導員になるにあたり求められる資格や経験もないことから、転職しやすい職種です。
さらにミドル世代やシニア世代も活躍していることから、経験や年齢を問わず転職しやすい点も特徴です。
正社員はもちろん、バイトやパート、日雇いなどさまざまな雇用形態があることから、転職の難易度も高くはありません。
バイトから始め、資格取得や実務経験を積むことで正社員やキャリアアップ、給料アップの道を開くこともできます。
需要が高いだけでなく、年齢に関係なく働き続けやすいため、将来的に長く続けられる安定した仕事に転職したい場合に、交通誘導員はおすすめの職の1つです。
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交通誘導員とは
交通誘導員とは、工事現場や駐車場などで人や車を誘導する警備員です。
警備業法では、交通警備業務は2号警備に分類されており、2号警備には交通誘導のほかに雑踏警備も含まれています。
一般社団法人全国警備業協会では、2号警備を以下のように定義しています。
「人もしくは車両の雑踏数場所またはこれらの通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務。」
下記で、交通誘導員の仕事内容を詳しくみていきます。
【交通誘導員の仕事内容】
交通誘導員の仕事内容は人・車両の誘導となりますが、配置される現場によって交通誘導の内容や目的が異なります。
道路での交通誘導は、主に道路工事の際の一部区間の通行止めや片側通行の際の誘導となります。
通行止めの場合は侵入車両の防止や迂回路の説明などを、片側通行の場合は渋滞が発生しないようスムーズに誘導することが主な役割です。
工事現場では、工事現場での車両出入りや敷地内での車両の誘導、周辺の通行人の安全確保を行います。
工事現場は大型車の出入りも多く、適切な交通誘導がないと事故が発生する可能性が高い現場です。
また歩行者の多い場所では、歩行者と工事車両が接触しないよう、安全に誘導することも重要な役割です。
そして商業施設やショッピングモールなどでは、駐車場内の誘導や歩行者の安全確保を行います。
この際も安全な駐車、歩行を促すだけでなく、敷地内で渋滞が起こらないよう誘導します。
応募先企業に求められる交通誘導員の適正とは
交通誘導員は無資格・未経験でも働けますが、応募先で求められている適性がないと就業・転職は難しいでしょう。
ここでは、応募先に求められる交通誘導員の特徴をお伝えします。
【体力がある】
交通誘導員は暑さや寒さ、大雨などどんな天候の中でも行う立ち仕事です。
さらに道路工事や工事現場では夜勤になることも多いため、不規則な生活リズムの中で働きます。
そのため交通誘導員として働き続けるには、一定の体力が求められるでしょう。
【集中力と忍耐力がある】
車や人を安全に誘導するには、集中力を切らさずに周囲を監視しなければなりません。
特に交通量が少ない道路では、少しの気を抜いている間に事故が発生する可能性も考えられます。
どんな状況でも集中力と忍耐力をもって周囲に目を向けられる人材は、交通誘導員に求められる適性です。
【責任感がある】
交通誘導員は単純な立ち仕事ではなく、車や人を正しく誘導することで事故を未然に防ぐ重要な役割を担っています。
そのため事故やトラブルが起こらないよう、責任感を持って仕事に取り組める人材は応募先に求められます。
【コミュニケーション力がある】
交通誘導員は人に道を聞かれたり、ドライバーに対し車の停止をお願いしたりすることもあります。
時にはクレームを言われることもあるため、大きなトラブルにつながらないようにうまくコミュニケーションを取ることが大切です。
相手を不快にさせず、円滑な交通誘導をするためにもコミュニケーション力が重視されます。
交通誘導員の給料について
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、交通誘導員の平均年収は310.8万円、月収に換算するとおよそ25.8万円でした。
交通誘導員は未経験・無資格でもできる仕事であることから、全体と比較すると給料相場は低いといえます。
しかし交通誘導員に関連する資格取得や、隊長クラスの警備員にキャリアアップすることで給料アップにも期待できます。
交通誘導員の仕事体験談
交通誘導員の転職体験談:働いてよかったこと
(50代 男性)
大工から、交通誘導員へ転職しました。
現場で作業員さんに「ありがとう、また明日も頼むよ」と言っていただいた時は嬉しいです。
自分が今日、ここにいたことに価値があったと思えるので、やりがいがありますね。
交通誘導員の転職体験談:働いてよかったこと
(40代 男性)
いつも感じていることですが、私たち交通誘導員はお客様や地域の皆様に必要とされているという実感があります。
安全は、安心して暮らすためには必要不可欠なものです。
いろんな場所で交通誘導を行うため、地域の皆様の安心・安全を守っているんだと、自覚と責任を持って仕事ができます。
交通誘導員の転職体験談:働いて大変だったこと
(30代 女性)
最初は車にひかれないかな?誘導ミスで事故にならないかな?など不安がたくさんありました。
さらに表情も硬く、声も小さく交通誘導員に向いていないとではと思っていましたが、仕事をこなしていくうちに徐々に自信がつき、今では楽しく笑顔で仕事ができています。
よくある質問
- 交通誘導員AとBの違いはなんですか?
- 交通誘導員AとBの違いは、資格取得の有無にあります。
交通誘導員Aは、交通誘導警備業務検定の1級または2級に合格している警備員のことです。
一方、交通誘導員Bは交通誘導員A以外、つまり資格を持っていない交通誘導員を指します。 - 交通誘導員は資格なしでも転職できますか?
- 交通誘導員は、資格なしでも十分に転職できます。
転職のために必ずしも必要なものではありませんが、転職前に取得することで採用に有利になるでしょう。
一方、交通誘導員になるために必要な資格はないものの、以下条件に該当する方は交通誘導員に限らず、警備員として働くことはできません。
・18歳未満の未成年者
・破産手続きを受けている
・反社会勢力と関わりがある
・アルコールや薬物の中毒者
・出所から5年以内
・5年以内に警備業法に違反したことがある
・重度の障がいがある
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交通誘導員で働くのにあるといい資格
交通誘導員は無資格でも始められる仕事ですが、転職を有利に進めたい、キャリアアップや給料アップを目指したい場合に資格の取得がおすすめです。
また資格があることで、できる業務の幅も広がります。
ここでは交通誘導員で働くのにあるといい「交通誘導警備業務検定」についてご紹介します。
【交通誘導警備業務検定2級】
交通誘導警備業務検定は、交通誘導に関する国家資格です。
2級は受験資格がないため、誰でも受験可能です。
交通誘導警備業務検定の資格があることで、高速道路・自動車専用道路・一般道路における交通誘導や事故発生時の対応に携われます。
資格は、以下2つのどちらかの方法で取得します。
・特別講習:2日間の講習受講後、修了考査に合格 ※警備会社に所属している場合のみ
・直接検定:講習がなく、検定のみを受けて合格
交通誘導警備業務検定2級の公式ページはこちら
【交通誘導警備業務検定1級】
1級は、2級取得後に交通誘導業務に1年以上従事することで受験できます。
1級を取得していることで、全体の責任者として現場をまとめたり、お客さまとの打ち合わせに参加したりできるようになります。
資格取得方法は、2級と同じく特別講習か直接検定のいずれかです。
交通誘導警備業務検定1級の公式ページはこちら -
交通誘導員の仕事は楽?きつい?
【交通誘導員の仕事の楽な点】
・巡回などで動き回ることがなく、体力的な疲れが比較的軽い
・現場によっては早く終わったり、休憩が長かったりする
・危険人物に対応する仕事ではないため、犯罪に巻き込まれる危険性が少ない
特に道路工事現場は、工事できる時間が限られていることから予定よりも早く仕事が終わるケースも珍しくなく、残業も多くはありません。
さらに現場によっては配置される交通誘導員が多いことから、休憩時間が長いことも。
それでも給料は時間分支払われるため、楽といわれることも多いのです。
また交通誘導員は基本的に同じ場所に立ち続けるため集中力は必要ですが、体力的な疲れは少ないといえます。
【交通誘導員の仕事のきつい点】
・悪天候でも、工事が中止にならない限り外で仕事しなければならない
・時には誘導員に文句を言ってくる人もいる
・交通量の多い現場では、特に集中力が必要で精神的に疲れる
天候次第で工事が中止になることもありますが、中止にならない限りどんな天候の中でも働かなければなりません。
寒さや暑さ、雨や雪の中でも仕事をする点は、交通誘導員のきつい点の1つです。
また渋滞によるストレスや文句を交通誘導員にぶつけてくる人も珍しくなく、慣れないうちはきついと感じる方も多いでしょう。 -
交通誘導員の配置基準について
高速自動車国道や自動車専用道路、都道府県公安委員会から必要と認められる場合、交通誘導警備業務には工事の区間・場所ごとに、交通誘導警備業務の有資格者を1人以上配置することが義務付けられています。
配置基準が設けられている路線では、交通誘導警備業務検定に合格している検定警備員の配置が必要であるため、資格があることで任される仕事も多くなります。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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