保健師の面接|志望動機の答え方

保健師の面接で聞かれる志望動機|答え方のポイント

保健師の面接で聞かれる志望動機|答え方のポイント

社会構造の変化や少子高齢化に伴い、生活習慣病や精神疾患の増加が問題となっており、国として予防医療に力を入れています。保健師はこの予防医療の専門家として活躍が期待されているため、年々需要は高まっています。

しかし、保健師は1つの場所で長く働く傾向にあり、ポジションが空きづらい傾向にあるため、好条件・好待遇の募集には1人の枠に対して50人以上の志望者が集まることも珍しくありません。

他の志望者と差別化を図るためにも、面接の対策は欠かせません。志望動機は、面接でよく聞かれる質問の1つで、説得力を持たせて伝えることで他の志望者と差をつけられます。面接で志望動機を伝える際には、履歴書や職務経歴書に書いたことをそのまま話すのは避けましょう。回答する際には、以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。

・結論→根拠→なぜ志望先かの順序で話す
・要点を押さえて簡潔に話す

志望動機を伝える際には自分が言いたいことを伝えるだけではなく、採用側の立場に立って考えることが大切です。上記2つのポイントをおさえて、採用担当者に好印象を与えましょう。

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求められる保健師とは|採用につながる志望動機

求められる保健師とは|採用につながる志望動機

保健師の求人は募集枠が少なく、倍率が高くなる傾向にあります。他の志望者と差をつけるためにも志望動機は重要です。採用側はその回答から志望度合いや組織の理解度を見ています。採用担当者に好印象を与える志望動機を作るため、以下のようなポイントをおさえましょう。

・保健師としての具体的な実務経験とそれに裏打ちされた強み
(未経験者の場合は前職で培った経験やスキル、保健師になりたい理由)
・数ある施設の中からその志望先を選んで応募した理由
・募集内容や採用条件をふまえて、自身の強みや経験をどのように活かして働けるか
・志望先で携わりたい仕事内容や将来のビジョン

自己分析だけではなく、志望先について調べたうえで志望動機に上記4つの要素が抜け漏れないか確認をしましょう。

志望動機についてよく聞かれる質問と答え方

志望動機についてよく聞かれる質問と答え方

面接では志望動機を伝えた後に、採用担当者が気になった点を深堀りすることが一般的です。採用側の疑問点に根拠を持って回答できると好印象を与えられます。

なぜ保健師になりたいと思ったのか
採用側は、回答から「保健師として熱意をもってやっていけるか」を見ています。保健師としてやっていく確固たる意志を伝えるためには過去の経験を交えて伝えることが大切です。「知り合いが精神疾患にかかって働けなくなってしまった」「看護師として働いているなかで、病気になる前に治療を行う予防医療の重要性を実感した」などといった経験は、誰にも否定することはできないので、強い説得力を持たせることができます。

どのような保健師になりたいと思っているか
将来のビジョンを持っていると「志望先で長期的に過ごす計画が立てられている」と判断されるため、志望度が高いことを伝えらえれます。回答のポイントは「なぜ保健師になりたいと思ったのか」と関係性を持たせることです。例えば、知り合いにうつになり、働けなくなったことがきっかけで保健師を目指したのであれば、「メンタルヘルス対策や健康相談の専門性を高めていきたい」というと志望理由と関連性があるので、説得力が生まれます。

なぜこの応募先か
数ある施設の中から選んで応募した理由が明確でないと、採用側に「入社してもすぐにやめてしまうのではないか」といった懸念を与えてしまいます。「長く働いてくれる」という印象を与えるためには、自身の働く軸と志望先の特徴が重なる点を見つけることが大切です。従業員の心のケアをすることが働く軸であれば「従業員のメンタルヘルスの向上をするために、毎月1回、保健師と従業員一人一人の相談会を実地するなどメンタルヘルス対策に力を入れている貴社で働くことで実現できると考えています。」と、働く軸と志望先の特徴に関連性を持たせて伝えることが大切です。

志望動機と矛盾しない面接での逆質問とは

志望動機と矛盾しない面接での逆質問とは

面接の終盤では、一般的に採用担当者から「何か質問はありますか」と逆質問の時間が設けられます。逆質問には、「より組織のことを理解してほしい」や「志望者の質問力をみる」、「社風に合うか」といった意図があります。「ありません」という回答は絶対に避けて、逆質問でも自分をアピールしましょう。

注意点としては、志望動機との矛盾がないようにすることです。例えば、「メンタルヘルス対策における専門性を高めたい」が志望動機の場合には「いち早く活躍したいのですが、入社前に何かやっておくことはありますでしょうか」「入社後、実務に携わるまでにはどのくらいの期間がかかりますでしょうか」といった、働く意欲をアピールできる逆質問をしましょう。

待遇や労働条件、福利厚生に関することを逆質問で聞いてしまうと、「仕事には興味がないのかな」「待遇がいいから応募したのかな」といったネガティブな印象を与えるので、採用HPに書いてあるようなことは聞かないように注意が必要です。求人情報に書いていなかった場合は、「前職では、週に〇時間残業をしておりました。求人には残業は有りとの記載がありましたが、具体的に何時間かお伺いできますでしょうか」といったようにオブラートに包むようにしましょう。

よくある質問

保健師の志望動機には、何を書けばいいでしょうか。例文を教えてください。(看護師から保健師へ転職)
看護師から保健師に転職をする際には、職務の違いについて言及した志望動機を伝えると説得力が増します。

「地域住民の方が、健康的な暮らしを送れるようサポートしたいと感じたため行政保健師を志望しています。病棟看護師として約〇年働くなかで、病気に苦しむ多くの方と接してきました。病に悩む患者を診ながら、予防医療の知識があれば病気にならずに済んだのではないかと思いました。そのため、行政保健師として地域住民の方に予防医療の大切さを広めたいと考えています。」
保健師の志望動機には、何を書けばいいでしょうか。例文を教えてください。(介護施設保健師)
介護施設で保健師として働くことを考えている場合には、高齢者のために働いた経験があるとアピールにつながります。

例:「約〇年間、整形外科病棟で看護師として働いていました。高齢の患者様と触れ合いも多く、やりがいにあふれていましたが、患者様の入れ替わりが激しく、一人ひとりに寄り添った働き方をしたいと思うようになりました。整形外科で培った経験とスキルを活かして、貴施設でも保健師として入居者の方をサポートしていきたいと考えています。」
保健師の志望動機には、何を書けばいいでしょうか。例文を教えてください。(学校施設保健師)
育児経験や小児科での勤務経験があると選考で有利に働きやすいので、有している場合には積極的にアピールしましょう。

例:「私は〇年間小児科で勤務しました。その中で、学校の友達との悩みを抱えている子どもたちの多さに驚きました。病院では、その場限りの治療で終わってしまうことに歯がゆさを感じ、長期的に子どもたちを守れる立場で働きたいと感じるようになりました。小児科で培った知識や経験を貴校でも活かして、学校保健師として次の世代を担う子どもたちを支えていきたいと考えています。」
地元以外で行政保健師に転職を希望しています。面接で志望動機をどのように答えたらよいでしょうか?
志望先がある地域が地元ではなくとも、通っていた大学があったり、短い間でも住んでいたりした経験があれば、十分に志望動機として使えます。ゆかりのない地域であれば、志望先の特徴を調べて、それを自身の働く軸と関連性を持たせて志望動機を作るようにしましょう。
看護師が激務だったため保健師へ転職を希望しています。志望動機として正直に答えてかまわないでしょうか?
ネガティブな理由だけを志望動機として伝えることは避けるべきです。「予防医療の専門性を高めたい」「小児科での経験を学校保健師として生かしたい」のようなスキルアップや看護師として働いた経験をもとに、前向きな志望動機を考える方が良いでしょう。
  • 志望動機答え方NG例と訂正例①

    志望動機答え方NG例と訂正例①

    志望動機は「なぜ保健師か」「なぜ志望先か」を伝えるものです。抽象的な志望動機であれば他の組織にも当てはまり、説得力が薄まる場合があります。具体的に志望動機を話すことで、「うちが第一志望だ」という印象を採用担当者に与えましょう。

    NG例
    父親が、鬱になって働けなくなったことから、産業保健師としてうつ病予防に取り組みたいと考えています。

    【訂正例】
    産業保健師として、仕事のストレスから鬱になる従業員を助けたいと考えています。私の父親が、精神疾患医かかったことがきっかけでした。父は仕事に熱心で、昇進が同期のなかでも早かったため、多くの仕事を任されていました。しかし、その多忙さからくるストレスで精神疾患にかかり、休職をせざるを得ませんでした。休職中の父の姿を見て、あの時、父の悩みを聞ける専門家が社内にいれば、病気を避けられたのではないかと感じました。私は産業保健師として、貴社の従業員一人一人に気を配り、健やかに働けるような環境づくりに努めたいと考えています。

  • 志望動機答え方NG例と訂正例②

    志望動機答え方NG例と訂正例②

    よくある悪い回答として挙げられるのは、自分のやりたいことだけを伝えて志望先へのメリットを伝えきれていないパターンです。志望先で自分がどのように役に立てるかを伝えることが大切です。

    NG例
    子どもたちの支えになりたく、貴校で保健師として働きたいと考えています。私は小児科に看護師として〇年勤めてきました。働く中で、多くの子どもが人間関係に問題を抱えていることを知りました。貴校で保健師として働き、子どもたちが健やかに成長できるように支えていきたいと考えています。

    【訂正例】
    子どもたちの支えるために学校保健師として働きたいと考えています。私は小児科に看護師として〇年勤めてきました。働く中で、多くの子どもが人間関係に問題を抱えていることを知りました。保健師としての知識に加えて、小児科での経験があるので、緊急性のある状況でも対応が可能です。貴校で保健師として働き、子どもたちが健やかに成長できるように支えていきたいと考えています。

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  • この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)

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