廃棄物収集・運搬の仕事内容とは?転職や求人応募のポイントを解説
廃棄物収集・運搬の仕事内容とは?転職や求人応募のポイントを解説
廃棄物収集・運搬は、建設現場や病院などの産業活動から生じた廃棄物を集めて処分場まで運ぶ仕事を言います。
この仕事はだれでもできるものではなく、都道府県知事からの許可を得た業者しかできない特殊な仕事です。
今回は、産業廃棄物収集・運搬の仕事内容や必要な許可、許可が不要なケースを解説すると同時に、求人に応募する際のポイントについてもご紹介します。
産業廃棄物収集・運搬の仕事が気になる方や、転職を検討されている方の参考にしていただけましたら幸いです。
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産業廃棄物とは
産業廃棄物とはさまざまな産業活動・事業活動にて生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法によって定められた20種類の廃棄物のことです。
主に以下のようなものが挙げられます。
・石炭を燃やしたあとの石炭がらや焼却炉から出た残灰などの「燃えがら」
・使い終わった鉱物性油や動植物性油などの「廃油」
・鉄鋼や非鉄金属の破片・研磨くずなどの「金属くず」
その他に「紙くず」・「廃プラスチック類」「ばいじん」などもあります。
また、産業廃棄物の中でも人体にとって毒性や感染性が強いものは「特別管理産業廃棄物」と呼ばれ、その管理や処分方法などが厳しくなります。
産業廃棄物収集・運搬の仕事内容
産業廃棄物収集・運搬の仕事は、廃棄物収集・運搬を行う業者に勤めるドライバーが対応します。
主な業務内容としては建設現場・工場などから出た産業廃棄物の運搬と収集の両方を行い、集めた廃棄物は中間処理施設や最終処理施設に運ぶことがあります。
そして、運搬・収集だけではなく、廃棄物に付属するマニフェストの確認も大事な仕事です。
マニフェストは、産業廃棄物についての詳しい情報を記載し、業者間での処理の流れを確認して廃棄物が正しく処理された証明するためのものです。
基本的なスケジュールは朝7時から8時頃までに出社し、その後2人1組でトラックに乗って建築現場や工場などを回りさまざまな廃棄物の収集を行い、リサイクル場・処分場への運搬を繰り返します。
昼休憩後も収集・運搬を繰り返し、夕方16時以降に帰社し、事務作業やトラックの洗車作業を行い17時頃に業務終了となります。
産業廃棄物収集・運搬の仕事に必要な許可について
産業廃棄物に関連する資格は、国家資格・都道府県の許可を受けて発行される免許があり、合計6種類の資格があります。
そのうち、産業廃棄物業を行うには都道府県知事免許である「産業廃棄物処理業の資格」が必要です。
さらに運搬・収集も行う場合は、「産業廃棄物収集運搬業の資格」が欠かせません。
無資格で廃棄物を処理すると「不法投棄」とみなされ、犯罪行為になるので注意しましょう。
廃棄物収集の仕事体験談
廃棄物収集・運搬の仕事の転職体験談|働いてよかったこと
[30代 男性]
廃棄物収集・運搬の仕事はほぼ一人で作業をするので人間関係における余計な悩みを抱えなくて済むことや人と必要以上のコミュニケーションを取らずに仕事に集中することができるので働きやすい仕事だと思います。
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廃棄物収集・運搬の仕事の転職体験談|働いてよかったこと
[40代 男性]
これまでバスの運転手として働いていましたが、安全運転をこころがけながらお客様を乗せて走ることが義務なので車両の整備から実際の運転までかなり気を遣うことが多く精神的に大変でした。
しかし、現在は廃棄物の運搬なので過度に気を遣わずに済むので精神的に余裕をもって働くことができます。
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廃棄物収集・運搬の仕事の転職体験談|働いて大変だったこと
[30代 男性]
廃棄物収集・運搬の仕事を経験していく中で入社した当初は服や体が汚れたり臭いがきつかったこともあるので、洗濯の手間がかかることや自分自身の性格が若干潔癖症なところもあるので精神的な部分でも大変でした。
しかし、次第に仕事に慣れていくと汚れや臭いに対する抵抗感も薄れていき、作業自体の難易度も高くないので今はこの仕事に就けてよかったと思います。
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よくある質問
- 産業廃棄物収集・運搬に許可が要らないケースはありますか?
- 産業廃棄物収集・運搬に許可がいらないケースとして、「自社運搬」を行なった場合が該当します。
・産業廃棄物を自社の倉庫などから産業廃棄物処理委託業者まで移動する
・産業廃棄物を自社の工場間で産業廃棄物を移送する
自社運搬とは、自社で出した廃棄物を自ら処分会社に運搬することを言い、上記の2つのパターンが該当します。
・収集運搬基準を遵守すること
・車両に会社名を表示させること
・法定記載事項である産業廃棄物の情報を記した書面を携帯すること
自社運搬の場合は特別な許可などは必要ないですが、上記が必要になります。 - 産業廃棄物収集・運搬に使用する車は?
- 産業廃棄物を収集・運搬する車両は2トン以上のトラックが使われることが多い傾向にあります。
そして、車両には「車両表示の基準」と「書類携帯の基準」の2つの基準を満たす必要があります。
車両表示の基準は、産業廃棄物を排出した事業者自身が運搬する場合と、産業廃棄物処理業者が委託を受けて運搬する場合の2パターンで、車両本体に産業廃棄物を収集運搬していること・業者名などを表示する基準が設けられています。
書類携帯の基準についても、産業廃棄物を排出した事業者自身が運搬する場合、産業廃棄物処理業者が委託を受けて運搬する場合の2パターンにおいて、車両内に規定された書類を備え付けなければなりません。
これらの基準を満たしていない車両を使って産業廃棄物の収集・運搬を行うことはできません。
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産業廃棄物収集・運搬の求人に応募する際の注意点
産業廃棄物収集・運搬の仕事を行う上で重要なのがマニフェストです。
マニフェストは、「マニフェスト制度」をもとに産業廃棄物の詳しい情報を記入して業者間の処理の流れを確認できるようにすることであり、産業廃棄物が正しく処理されたという証明にもなります。
委託された産業廃棄物を運搬する時は、ドライバーがマニフェストを受け取ることが必須です。
運搬方法やマニフェストの受け取り方法などを確認し、理解する必要があります。
そして、職場での人間関係について、基本的には1人ないしは2人で仕事をすることになるので、職場での人間関係に悩むことは少ないでしょう。
しかし、2人で作業する際は相手に配慮しながらチームワークを大切にして作業を行うことが求められます。
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産業廃棄物収集・運搬の求人に応募する際の志望動機例文
産業廃棄物収集・運搬の仕事に転職を検討している方に向けて、志望動機の例文をご紹介します。
私はこれまで廃棄物処理業界についてほとんど知らずに過ごしてきましたが、昨今の企業や個人のリサイクル意識の高まりから今後も成長する産業だと思い魅力を感じはじめました。
そんな中で廃棄物処理を中心に新たな技術開発による新規事業立ち上げなど積極的な御社の企業姿勢に感銘を受け、私も御社の一員として働きたいと思い応募させていただきました。
廃棄物収集・運搬の仕事の業務内容などをしっかりと理解した上で、応募するようにしましょう。
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